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計画を阻む者

「吉岡さん、どうされたのですか?」

とある夜千鶴子は吉岡の宿泊する高級ホテルのスイートルームに呼び出された。

「ごめんね、夜遅くに呼び出して。川島には知られてないか?君がここに来ることを。」

「お兄様は巫女と一緒に皇后様のところです。2人はすっかり皇后様のお気に入りのようです。」

「そうか、まあ座りなさい。」

千鶴子はソファーを勧められる。

「ありがとうございます。」

「千鶴子ちゃん、我々の計画の事誰かに話したか?」

「いえ、誰にも。」

「だったらいいが。」

吉岡は千鶴子の髪を撫でる。

「今日君の夫の上官にあった。」

 宮廷内にある吉岡の執務室に田中がたずねてきたのだ。田中は単刀直入に尋ねた。軍の邪魔者を暗殺を企てようとしてるのかと。相手によっては自分も仲間にいれてほしいと。

「あの人らしいですね。あの人は昔から言いたい事ははっきり言う男ですもの。それで吉岡さんは何て答えたのですか?」

「証拠はあるのかって聞き返してやったよ。そしたら黙って帰っていった。」

「まあ、面白い事ね。是非見てみたかったです。だけどなぜ田中さんが私達の計画を知っていたのかしら?」

「千鶴子ちゃん」

吉岡は千鶴子を抱き上げるとベッドの上まで運んでいく。

「このまま泊まっていったらどうだ?女の子1人で夜道を帰るのは危ないよ。」

吉岡は千鶴子に馬乗りになって首筋に口付ける。

「吉岡さん、遠慮しておきます。」

千鶴子は吉岡の顔を払い除けると起き上がる。

「今夜は帰ります。私達のことを田中さんに密告した犯人に心当たりがあるので。」

千鶴子は部屋を後にする。



 その頃芳子の家では鈴花が女中達と夕食を取っていた。珍しく芳子も千鶴子も留守のため仲間と談笑をしながら食事をしている。

「奥様がお帰りだ。」

執事の1人が調理場にやってくる。

鈴花も仲間の女中達と玄関へ向かう。

「お帰りなさい。奥様。」

使用人達は一例に並んで馬車から降りてくる千鶴子をお出迎えする。鈴花は彼女達の最後尾にいる。

「ただいま、お出迎えありがとう。」

千鶴子は女中達にお礼を言うと鈴花の前で立ち止まる。

「私の部屋に来て。」

千鶴子は鈴花の耳元で囁く。

「分かりました。」

鈴花は千鶴子の部屋へと着いていく。

「入って。」

鈴花が失礼致しますと言って入ると千鶴子は中から扉を閉める。

「貴女、話たでしょ?!」

千鶴子は鈴花の両肩を掴むと恐ろしい形相で鈴花を睨む。

「奥様辞めて下さい。」

「答えなさい!!私達の関係を田中さんに話したかって聞いてるの!!」

「話してません。」

「ではなぜ田中さんが私達の計画を知ってるの?!」

敏麗が綾の霊を降ろして知らせて聞き出したなどと言っても信じてもらえるわけがない。それに話せば今度は敏麗が狙われるかもかしれない。

「奥様こんな事やめましょう!!」

「口答えする気?」

千鶴子は手を振り上げる。打たれるのを覚悟して目を閉じる鈴花。

「その辺にしといたらどうだ?」

鈴花が低い声を耳にして目を開ける。

「ご主人様。」

芳子が千鶴子の手を掴んでいた。

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