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5色のドレス

 女官達が持ってきたのは黄色、緑、水色、紫色のドレスだ。芳子が着ている物と合わせると全部で5色だ。

「これ全部皇后様がデザインされたのですか?」

芳子が尋ねる。

「ええ、ピンクも可愛いけど色とりどりのが華やかかと思ったのよ。」

「色は学年事に変えるのですか?」

今度は敏麗が尋ねる。鈴だった頃の高校の女子の制服は黒いブレザーに白ブラウス、下は黒いスカートだった。胸のリボンの色だけは学年事に異なっていた。鈴が入学した頃は1年生が赤、1つ上の2年生が青、3年生が黄色であった。

敏麗はドレスの色も学年色のようなものだと思った。しかし

「いえ、好きな色を選んでいい事にしたいの。」

婉容は全生徒に全色支給し毎日好きな色を選んで登校してもいいという案を出してきた。

「選択肢は生徒の自主性に委ねるか。いいんじゃないのか。生徒全員がピンクが好きとも限らないしな。」

芳子はまだピンクに納得していないようだ。

「皇后様、もう脱いでいいですよね?」

「この姿でせっかく活動写真でも観に行こうと思ったのに。」

「それ任務じゃありませんよね。」

「では皇后命令と言ったら?」 

「軍の仕事に皇后様と活動写真を観に行くというものはありません。職権乱用ですよ。」

芳子は立ち上がると寝室に戻っていく。




「こっちのが落ち着くな。」 

軍服姿に戻り家路にたどり着いた芳子は自室で軍帽と上着を脱ぎソファーの上に横になろうとする。その時

「ご主人様」

外から鈴花の声がする。

「鈴花ちゃんか、入れ。」

鈴花は失礼致しますと言って部屋に入ってくる。

「敏麗ちゃん?」

鈴花の傍らには敏麗がいた。

「敏麗さんが旦那様にお会いしたいとのことで。」

「それは分かったがその格好どうしたんだ?」

敏麗が着ているのは婉容がデザインした女子校の制服を着ている。色はブルーだ。

「皇后様からお借りしたのです。わたくしブルーが良かったので。」

「そうじゃなくて、なぜその格好で来た?」

「だってこれからわたくし達はダンスをするのよ、開校前にレッスンは必要ですわ川島先生。」

敏麗は女子校開校後に芳子にダンス講師として学校にいてほしいとお願いしたのだ。

「まさかそれで僕にまたピンクのドレスを着ろというのか?」

芳子は鈴花に聞かれないように敏麗の耳元で話す。

「うふふ、安心なさって。芳子様には男役をお願いしますわ。プリンセスにはプリンスが必要でしょ。」

芳子はそういう事だったのかと言うように胸を撫で下ろす。

 敏麗は鈴花に頼んでワルツをかけてもらう。

「プリンセス、お手をどうぞ。」

敏麗は差し出された手を取る。肩を抱き寄せられる敏麗。芳子のステップに合わせて足を動かす。

「なかなかの足さばきだ。日舞を習っていただけのことはあるな。」

「芳子様のリードがいいからですわ。西洋のワルツと日本舞踊は基礎が全く違いますわ。」

「ところで敏麗ちゃん、ダンスは2人1組じゃなきゃできないだろう、僕1人じゃ生徒全員が踊れないんじゃないか?」

「実はその事なのですが」

最初は生徒同士で踊らせるのもいいと敏麗は思っていた。しかし舞踏会本番では男性と踊るのだ。

「わたくしにいい考えがありますわ。芳子様、日本に行って頂けますか?」 

ドレスの色は宝塚の各組のイメージカラーです。

次回から芳子様日本に旅立ちます。

どうしてかって?それは次回のお楽しみです。

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