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憎き相手との対面

「I didn't know Yoshiko had a sister.」

千鶴子はイギリス人紳士とダンスしながら会話を楽しむ。

「You know my brother well.」

「Of course, She's known by every one on the cotinent of China.I'm honored to dance with the charming princess like you.」

紳士は千鶴子のことも清朝の王女だと思ってるようだ。

「We're not biological siblings. I'm a daughter of Naniwa Kawashima, an adopted father of Yoshiko.」

自分は芳子の養父川島浪速の実の娘だと答える。これも芳子の案なのだ。

 2人の会話が終わると同時にダンスが終わる。

「お嬢さん」

千鶴子は声をかけられ振り返る。

(あなたは?!)

目の前には自分に結婚を無理強いしてきた男剛真がいた。

「あら、どちら様でしたっけ?」

千鶴子はいかにも初対面かのように答える。

「きゃっ!!」

次の瞬間千鶴子は抱き寄せられる。

「千鶴子ちゃんは夫の顔も忘れたのか。心配したよ。さあ、帰ろう。」

肩を抱かれ連れて行かれそうになった時

「あの!!」

剛真の肩に手がかけられる。

「これはこれは川島芳子さんではありませんか。」

芳子であった。

「僕の妹をどうするつもりですか?」

「妹?貴女に妹なんておりましたか?」

「僕の養父の娘でしてね。上海に留学することになった僕が面倒見てるんですよ。」

「千鶴子ちゃん、おいで。」

千鶴子は芳子の元へ走る。

「大丈夫か?何かされなかったか?」

「この人がいきなり腕を掴んで!!」

「客室を取ってあります。宜しければ向こうでゆっくり話しませんか?今後の新事業のことも踏まえて。」

田中が背後から話しかける。気が付くと日本軍の軍人が剛真を取り囲んでいた。

「ご同行願えますか?」



 田中は部下を従え剛真を客室へと連れていく。軍が予め押さえておいたのだ。千鶴子も芳子と共に後へ続く。

「千鶴子ちゃん、しっかり見ててね。君を酷い目に合わせた男達を地に落とすから。」

「はい。」

田中が客室のチャイムを鳴らすと中から部下が出てきた。

「あいつは着てるか?」

「はい。」

「さあ、お入り下さい。」

剛真が入ると芳子と千鶴子も続いて入る。

客室は入るとリビングになっており、奥が寝室になっていた。中には田中の部下数名とスーツ姿って紳士が待っていた。

「千鶴子?」

紳士は千鶴子に気付いたようだ。

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