死亡フラグからの回避
「どういう事だ?」
芳子は敏麗を問い詰める。
「溥儀皇帝を満州に移せば清王朝は復活する。僕の夢、いや僕の父、違う愛新覚羅家皆の夢が叶うんだ。」
敏麗は一呼吸してから口を開く。
「芳子様、落ち着いて聞いて下さい。」
芳子は頷く。再び敏麗は一呼吸してから答える。
「清王朝は復活しません。」
「何だって?」
「清王朝は復活しないのです。」
「どうしてだ?!予言か?!」
芳子は敏麗に詰め寄る。
「そんなのでたらめだ!!僕は再び王位を返り咲く。そうだろう?!なあ?!」
「芳子様、満州国建国貴女は軍の総司令官に任命されます。そこで国の実態を目の当たりにさた貴女は日本軍の政策を避難します。貴女の存在を邪魔になった日本軍は貴女を暗殺を企てます。」
「敏麗ちゃん、嘘だ!!嘘だと言ってくれ。」
芳子はその場に泣き崩れる。
「芳子様」
敏麗は目線を落とし芳子に告げる。
「貴女は暗殺から逃れられても満州国は13年で崩壊。その後貴女は中国人からは国を裏切った反逆者として処刑されます。」
「嘘だろう?!どうしてそんな事言うんだ?!」
「ですがわたくしなら助けられます。」
「何だって?」
芳子が涙を拭くと聞きます。
「貴女様がどうしても王朝の復活を望むのであればわたくしの予言、霊力で貴女を暗殺、処刑から守ります。新王朝の栄光も必ず取り戻しましょう。」
敏麗は芳子の手を握る。
「お前ら、何やってるんだ?!」
田中がやって来た。部屋を出たままなかなか帰ってこないから探しに来たのだ。
「すみません、敏麗ちゃんが僕達の仲間になりたいというので。」
「ええ、満州国建国のお手伝いをと。わたくしの霊力がお力添えになれば。」
「芳子、お前話したのか?」
「話してませんよ。」
「田中中佐」
敏麗が田中に顔を近づける。
「わたくしあなた方の計画何でも知ってるのよ。清王朝復活させアジア民族が共存できる素晴らしい国を作ろうとしている事を。うふふ。」
敏麗が不敵な笑みを浮かべていたその時。
「失礼致します。田中中佐。」
田中の部下がやって来た。
「中佐、山岳部の集落に視察に行った者が戻ってまいりました。」
「ご苦労だったな。」
「それが」
部下は耳元で何か囁く。敏麗と芳子はその様子を見ているが何をはなしているかまでは分からない。
「何だと?!髪の長い女の姿を見て馬ごと谷底に落ちただと?!」
田中は大声で叫ぶ。
「中佐、声が大きいです。」
「長い髪の女ですって!」
敏麗が尋ねる。
「田中中佐、こちらの方は?」
「芳子の知り合いだ。霊能力者らしい。」
「それでその山岳部の集落とはどちらにありますの?」
敏麗は部下に詰め寄り尋ねる。
「北京の郊外です。」




