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超重要人物との対面

「中山大尉、貴方の悪事は調べさせてもらいましたよ。」 

田中は大量の書類を突き付ける。そこには中山の悪事を調査した結果が書かれていた。市民への暴力、軍のお金の着服、女性関係など。

「中山大尉」

敏麗が中山を睨み付ける。

「こちらを軍に報告されたくなければわたくし達の要求を飲んで頂けますか?」

「何ですか?貴方方の要求は?」

「わたくしある方とお話がしたいですわ。」

「誰でしょう?」

敏麗は中山の耳元で囁く。

「分かりました。一緒に来て下さい。」

中山に着いて屋敷を出ようとする。その時だった。

「芳子?!」

芳子が突然倒れる。傍らには白いワンピースに黒髪を一纏めにした少女が敏麗には見えた。ゆりかがや芳子の体から抜け出たのだ。 

「ご安心下さい。芳子様の体から殺された少女の霊が出ただけですわ。」


 

 敏麗は芳子を鈴花達女性陣に預けて田中と共に中山達の馬車に乗り込む。

「ねえ、敏麗。」

馬車の中でゆりかが敏麗に話しかけてくる。

「どこに行くの?」

「この国の一番偉い人に会いに行くの。彼が中山大尉達に貴女方一家を立ち退くように命令した張本人ですわ。」

「おい、敏麗。」

突然敏麗が田中に声をかけられる。

「お前さっきから誰と話してるんだ?」

田中にはゆりかの姿が見えない。敏麗が1人で話してるように見えたのだ。

「ゆりかですわ。」

「ゆりかって着いてきたのか?」

「ええ、彼女もきっと彼に会いたがっているでしょう。」

   


 馬車は邸宅の前に着いた。

御者に支えられ敏麗は中山達や田中に続き馬車を降りる。敏麗の背後にはゆりかもくっついている。メイドに通され客間で待たされる敏麗達。 

「敏麗、お前何する気だ?」 

田中が小声で敏麗に尋ねる。 

「何って総理大臣に終戦を宣言させますわ。」

敏麗も小声で返す。

「そんな簡単に行くのか?」 

「わたくしの予言の力で日本の敗戦を宣言しますわ。」

「予言って今手元に鏡がないだろう。」

未来を写す鏡は今は舞蘭が使っているため敏麗の元にはないのだ。 

「そのためにゆりかを連れてきたわ。」

敏麗は客間を見渡す。

「ゆりか」

敏麗はゆりかの耳元で何やら囁く。


「失礼致します。」


襖が開くと女中が入ってくる。彼女の背後には和服の男がいる。男は敏麗と田中の向かいに座る。

「中山大尉、こちらまでお連れ頂きありがとうございました。あなた方はここまでで宜しいわ。」

敏麗は中山と彼の部下を退散させる。部屋には敏麗、田中、そして男だけが残る。

「これはこれは満州国皇后様、よくぞ日本にお越し下さいました。」

「こちらこそお会いできて光栄でこざいますわ。東絛英機首相。」

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