我を嘆く詩
自己憐憫というよりは、どうしようもない自分を楽しんでみる、そんな意図で書いています。
夢は萎みて、形なく 時は、流れに古ぼけて
愚痴の沈みて閊えれば 言葉は枯れて、花もなし
値踏めば、我に価値はなく 生きれば、いまを戸惑いて
昨日の花を懐かしみ 枯れたる今を捨てられず
古き井戸より汲み来たる 情けの水を、言の葉に
与えてみても、季違いの 無常の風に根枯れする
調べは肌に染み付きて 吐き捨つるごと出づるとも
誰が魂を震わせる 言霊足らず、こだまする
可笑しきことは、言の葉を 伝えてみたき人のあり
浮かべる水が、浮草を 動かさぬよう願うこと
哀しきことは、言の葉の 伝えてみたき人の目に
触れることなく、浮草は 世情の波に消ゆること