第12話 夢か現実か
ネッスは一旦王都の家に戻り
結局家族たちの為に
島に家を建て完成したら
引っ越しをする事になった。
島に建てる家の為に家族から話を聞いていた。
父さんはトレーニング施設
母さんは大きな風呂がほしい
兄さんは何回か聞いたがお前に任せるとしか言わなかった妹は犬が飼いたいから犬の部屋とあと兄ちゃんの作ったお菓子が食べたいと言った。
家を建てるのを後回しにして妹の為にお菓子を作ろう。
丁度ダンジョンで
良質なミルクと卵を手に入れたばかりだ
プリンを作ろう。
この世界のお菓子といえば
クッキーくらいしかない。
砂糖は高級品だし
フルーツも高級品だが
日本のフルーツを知っているネッスからすると
酸っぱいと感じてしまうのだ。
そこでネッスは野菜と果物をラボで品質改良して
糖度の高いものを作り出している。
そして品質改良し大量生産に向けて現在は植物を扱いに長けたエルフに完全に任せて島で育てている。
妹が言うには
この前王都で有名なお店のクッキーを食べたけど
兄ちゃんの作ったクッキーの方が美味しかった
そう言ってくれた。
ちなみに妹はカルロスの事は兄さん
ネッスの事は兄ちゃんと呼ぶ
妹の為にプリン作ろうと調理していたら
サムが現れた。
「ネッス様明日のお茶会ですが…」
あ。完全に忘れていた。
とりあえずプリンを12個作ったので
サムと一個ずつ試食しながら
お茶会の準備について話をした。
手土産を持っていくのが基本らしい。
サムいわく高級店や人気店の菓子などを
持っていく事が定番らしく
貴族はお茶会数日前に予約するのが一般的だが
このプリンを持って行けば
間違いないとの事。
普段冷静なサムがプリンの素晴らしさを熱弁していたのが印象的だった。
王女と公爵令嬢に一個ずつ
あと一応ストックにもう一個ずつ
残りのプリン6個は
妹に2個
父母に1個ずつ
兄さんに2個
渡すつもりだったが
妹が3個母が3個
食べたため
兄さんと父さんの分はなくなった。
この世界では基本的に男社会である。
しかし、うちは逆で女社会で女性陣の方が強い。
明日お茶会なら
今日は島に帰らずにこっちで寝るか
そうして睡眠中のネッスに
話しかけてくるものがいた。
あの自称神様のおっさんこと
神様だ。
「ネッスくん。あの…たまには教会にきて祈りを捧げてもいんだよ?そしたら話できるのに」
「おっさん久々だね。祈りを捧げるのはパスだわ。祈りを捧げると頭痛が…」
「適当な事言うな。あまりに祈らないからこっちから来たわ」
「何しに来たの?」
「お前が寝てる間しかこうやって念話できないんだけど、まずはじめに黒珠壊すのに上に向けたのは良い判断だったな」
「なんで?」
「あれ横に向けたら死者数百万人、下なら数千万人ね。少なく見積もってね」
「そんな大袈裟な」
「マジだよ。それでここからが本題なんだけどあの攻撃でね天が裂けたでしょ?それが散って飛んで行った惑星が3つ程消滅しました。」
「そんな大袈裟な」
「そのうち2つは無人で小さな惑星だから問題なかったんだけど、残りの1つがすごく小さな星で800人くらい暮らしてる人たちがいてたけど、あなたの一振りで消滅してみんな死んだんだけどさそこを管理している神様からクレーム入っちゃってさ…なんかいろいろ怒られてさ」
「ちょっと何言ってるか分からないんだけど」
「わかるだろ!!だから3日後にその800人お前の島に復活させる事になったからよろしくな」
「これ夢だよね?」
「夢だけど現実だからな!!本当に3日後の昼に起きる事だから!!800人はお前の言う事聞くように言うからあとは頼んだぞ!それじゃあな!」
「ちょ!ちょ待てよ!え?あれ?声聞こえなくなったわ」
昨日変な夢見たけど
妙にリアリティあったなぁ…
それにしても
変な夢だったな
変な夢だったけど
はっきりと覚えているもんな
これがただの夢ではなかったら…
あのおっさんって
本気で神様だったんだなって
信じよう。
とりあえず今日はお茶会だからな
面倒くさいけど
準備するか。
サムが用意してくれた服装に着替えて
サムが用意した馬車に乗りお茶会会場に向かう
「ネッス様。よろしかったのですか?」
「何が?」
「あの、プリンなる美味な食べ物のレシピを料理長にお渡しされていましたよね?」
「何かまずかった?」
「いえ。あれ程の美味な食べ物レシピを狙う者が必ず現れますよ。料理長がターゲットになる可能性があります。それに王女様に公爵令嬢にもお渡しになるのですよね。心配ですね…」
「え?さすがにプリンでそんな事起きるかな?まあレシピが広がって色んな場所で食べれるようになったら
それはそれで良くない?それに料理長が狙われても、うちには父さん母さんがいるから王城より安全だと思うよ(笑)2人とも美味しいものはたくさん食べてると思うから大丈夫でしょ。」
「確かに色んな場所で食べれるようになればそれは素晴らしい事ですね。」
サムは頭の中で
ケーキやイカ2貫など今まで食べた事ない美味な物たちはネッスが自分で材料を手に入れ調理したものがほとんどで食べた事があるのは身内だけだった。あの時はプリンがおいしすぎて勧めてしまったが、冷静に考えるとこれが王女様や公爵令嬢に知られたら大変な事になるのではないか…
そう考えていた。
そんな話をしているうちに会場についた。
さすがに王女と公爵令嬢が揃う場だと護衛の数がすごいな。
ネッスは隠れている者や護衛を含め一瞬で会場にいる全ての者の位置を把握した。その中で1人妙な視線を感じたが敵意は感じなかったので放っておくことにした。一応サムにはその事は伝え軽く見張ってもらった。
受付をして案内された場所に向かうと
すでに到着していた
2人がこちらに気がついて近づいて来た。




