第11話 生まれ変わり
島内の設備や整備は3〜4週間である程度完成した。
ネッスはラファエル領に向けて
海の上に道を作り始めた。
船の止め場なども壁の外に作った。
島の入り口には検問用に小さな人工島を作り
反対側には空母を作り
海の埋め立て空母と島が繋がったり切り離したりできるようにした。
特殊武器工場や島の防衛のための設備や建物も作った。のちにネッス軍本部となる場所だ。
使う日が来ない事を祈る。
ネッスは島と家の行き来をしていたが
島の開発が済んだら
本格的に島で暮らすと両親に伝えると
両親も島に移住すると言い出した。
サム、ウィル、ミナ、サナも
ネッスが移住するなら一緒についていくと
言ってきた。
「ネッス様。嫌そうな顔しても無駄ですよ。」
説得は無駄な時間になりそうだから
とりあえず返事は少し待ってもらう事にした。
島に戻ると
ナモサさんが魔族4人連れて来ていた。
4人とも強そうなオーラが出ていた。
そういえば一月後に来いって
言ったっけ?
「ネッス様。あなたのおかげで魔族領では統一されました。」
「え?何もしてないけど」
「実は、あの日あなたの魔力を感じた私の後ろにいるこの4名が開戦派を全滅させたのです。」
詳しい話を聞くと
先々代の魔王に仕えていて
その時の魔王軍の
軍総司令官兼宰相と陸軍、空軍、海軍の
それぞれのトップで
四天王と呼ばれていたらしい。
先々代の魔王に心酔していて
先々代の魔王が病死した時に
一緒に死んだ事にして隠居していたらしい。
ナモサいわく
4人とも先代の魔王よりも現代の魔王よりも圧倒的に強いらしい。
そして先日の魔力を解放したネッスの
魔力が先々代の魔王の魔力にそっくりだった事
先々代の魔王が死ぬ前に言った遺言により
生まれ変わりだと
勝手に確信し島から戻ったナモサの前に現れて
一月後にまた行く時に同行させてくれ
と頼んできたみたいだ。
ナモサが
同行させてくれるならと
一瞬で開戦派を全滅させて
現魔王を引退させて
ナモサを新魔王に据えて
言う事聞かないやつを
片っ端からボコボコにして
完全なトップダウンな組織を作りあげ
魔族領を一月も経たないで統一させたらしい。
「あの日の衝撃は忘れられません。我ら4名再びあなたに仕えたくお願いに参りました。」
4名の中でも
1番の強者であろう
渋い爺さんの魔族が膝をつき言った。
「あなた達は勘違いしています。私は魔王の生まれ変わりではありません。」
ネッスは言った。
「あなたは昔からそうだ。好きに生きろ。自由にしろと言って我らの事を考えて下さいましたね。だからあの時と同じで我らが勝手にあなたについていく。そうさせていただきます。」
ネッスが否定すればする程
勘違いが進み
結局4人はネッスの側近に勝手になった。
渋い爺さんはシュワちゃんと呼ばれていたから
そう呼んでほしいと言われた。
ネッスは4人が仕えていた魔王の名前を聞くと
魔王ケイスケ様ですと答えた。
なるほど…
同じ日本人の転生者か
だからこの人たちは勘違いしているんだな。
ネッスの魔力は
簡単に言うと二重になっている
前世の魂と今の魂が重なっているからだ
魔王ケイスケも日本人の転生者で
魔力が二重になっていたのだろう。
転生者以外
そんな魔力は他にいないし
ケイスケとネッスは
どちらも規格外の魔力量だ
更に同じ日本人
だから勘違いしたんだろうな…
4人は
渋いマッチョな爺さんがシュワちゃん
1番若いイケメンがレオナルド
吸血鬼の子孫がデップ
小さい爺さんがゲイツ
って言うらしい。
本名はあるがケイスケがそう呼んでいたから
そう呼んでほしいらしい。
元ネタがなんとなくわかるネッスには
すごく覚えやすかった。
そして
ナモサから同盟を結びたいとお願いされ
許可を出したが
ナモサの持ってきた書類には
完全にネッスの下につくと記載してあった。
絶対服従しますとも書いてあった。
これあの4人が書かせたのかな?
魔王の上…
ネッスはいつのまにか魔族を統一して
魔王を配下に置く大魔王になっていた。
ナモサ達の為に魔族用の大使館を作り
とりあえずそこに4人を住ませた。
後日ナモサの部下で信用できるものが
派遣されるらしい。
4人ともネッスから見ても
すごく強かった。
4人同時に襲ってきたら
俺以外なら勝てないと思う…
正直この4人が本気出せば
人間界制圧出来るんじゃないかな?
その4人にここまで忠誠心を持たせた
ケイスケさんって
すごい人だったんだなと
改めて感心した。
現在の島では
海から魚は取れ
ビニールハウスでエルフたちが
野菜や果物を育てている。
あとは肉だと思った
養鶏場と養豚場あとは…
牧場もいいな…
牛を育てたら牛乳も…
なんて考えながら独り言をぶつぶつ呟いていたら
ゲイツが
「魔王様…いやネッス様。良い案があります。ダンジョンを作ってはいかがでしょうか」
「え?ダンジョンって?」
「ダンジョンの報酬にミノタウルスの肉、オーク肉、コカトリス肉、コカトリスの卵、ミノタウルスミルクを設定すれば牛肉、豚肉、鶏肉が一気に獲得できます。」
「そんな事できるの?」
「私に命令して下さればすぐにでも牧場を作る予定の土地にダンジョンを作ります。」
「じゃあゲイツさんお願いね!」
「はっ!かしこまりました」
4人とも有能だったが
特にゲイツは有能だった。
軍事、政治に精通していて
隠居したが各国に情報網を確保しているため
各国の情勢も詳しく切れ者で知識人
宰相兼軍の司令官の経験に加えて
魔王(日本人)に仕えていた経験
日本人特有の言葉なども通じるのがありがたい。
戦闘力では4人の中で1番劣ると
言っていたが普通に強いし
1番敵に回したくないタイプだ。
そんな事を考えていると
ゲイツが持ってきた
何やらサッカーボールくらいの大きさの玉に
魔力を込めるように言われたので
思いっきり魔力を込めた。
数日後
ゲイツはダンジョンを3つ作った。
一つ目は食料系が報酬の難易度の低いダンジョン
二つ目は武器や装備が手に入る高難度のダンジョン
三つ目は上級者や強者向けの超高難度ダンジョンだ
これにはネッスも大喜びした。
ダンジョンコアさえ破壊しなければ
何回でも挑戦できるらしい。
あのサッカーボールは
ダンジョンコアだったのか
超高難度ダンジョンは50層まであるが
ネッスは楽しくて6時間かけて
全クリアしたが
シュワちゃんは39層
フェンリルが35層
レオとヴィトリルが34層
デップが32層
ゲイツが28層
までしかクリアできていない
彼らが全クリアできていないと考えると
すごくレベルが高いのだろう。
ゲイツいわく
難易度は
冒険者のレベルで言うなら
25層がSランク上位でもクリアできるかわからない
20層がAランク上位からSランク下位レベルでなんとか
15層がAランク下位レベルでギリギリ
クリアできるレベルらしく
30層越えは軽く一国を滅ぼせるくらいのバケモノらしい。
それを聞くと
シュワちゃんがいかに強いかわかる。
各層にスタートまで戻れるエスケープゾーン
5層毎に休憩エリアなどもあり
トレーニングにはもってこいだ。
何故こんな難易度になったのかは
俺のせいらしい。
普通のダンジョンコアはピンポン玉くらいの大きさらしいし
父さんや兄さんにも
ダンジョン挑戦させたいな。
ダンジョンマスターはゲイツの古くからの友人が
してくれているみたいだ。
ゲイツに会いたいと伝えたら
ダンジョンが安定するまでは
離れる事ができないので安定化したら
挨拶に来てくれるみたいだ
これで食料問題は解決した。
島の開発については
ある程度ゲイツにお願いして
少し王都の家に戻ることにした。
シュワちゃんたちがついてくると
言ったけど魔族引き連れて王都に行くのは
バレた時が怖いから
ゲイツの指示に従って
残りの島の開発を頼むとお願いしたら
嫌そうな顔はしていたが了承してくれた。




