第十話 初の移住者
ネッスは島の地形を調べ
上空や様々な場所から写真を撮った。
そして島全域に結界を張り巡らせたら
ハイエルフとフェンリル達は口を開けてポカンとしていた。
その後フェンリルと目を覚ましたハイエルフたちに
また明日来ると伝え自宅に戻った。
自宅に戻ると皆が慌しかった。
サムに何があったか聞くと
大規模な地震があったらしい。
自分のせいだとは全く思っていないネッスのところに3人の少年がやって来た。
「ネッス様。少しよろしいですか?」
「何かあったの?」
「はい。実は…教えて頂いた火属性魔法をマスターしたので次の魔法を教えて頂きたくお願いに参りました。」
3人組の彼らは、兄がアルバで弟がロベルトの兄弟とセルジといいスラムの子どもたちのまとめ役だ。
セルジとアルバは14歳でロベルトは12歳でネッスの1つ上だ。
元々うちのラボに出入りする兄さんを見て
あの制服を着てる子どもが出入りしてるなら
何か金目のものがあるのではないかと
盗みに入ろうとしたロベルトがうちの警備員に捕まったのが彼らとの出会いだ。
ロベルトからスラムの子どもたちの現状を聞き
ネッスはラボの近くの空地スペースにアパートを作り
彼らに自由に使わせた。
それからは定期的に一定量の食料など
生活用品を渡す代わりに
ラボで作った新薬の実験のデータを取るためなど
いろいろと手伝ってもらったり
ラボの野菜や果物の味の感想をもらったり
ウィンウィンな関係を築いていた。
また時間がある時は
簡単な計算や読み書きの勉強を教えてたり
格闘技や魔法を教えたりしていたのだった。
そして彼ら3人には他にも困っている人がいればアパートを自由に使って良いと伝えた。そして彼らは集まった子どもたちをまとめ役をしていた。
今ではアパートに38人が暮らしてある
暮らしている。
大人(15歳以上)が8人で
子ども(14歳以下)が30人だ
住む所も食べる物も何も無かった彼らは
生活を一変させたネッスに心酔していた。
しかしネッスは島の開発で忙しくなるために
父と母に彼らを頼む事にした。
父と母は
かき氷を作り食べさせて
かき氷機を渡すと快く引き受けてくれた。
ラボに戻りゼロに島の開発について相談する。
島の開発と同時に王都からラファエル領までの道を整備して更にラファエル領から島まで橋を建設するのはどうっすか?
って話が出たのでそれを採用する事にした。
まずは国王に電話をかけて許可を得る。
ラファエル公爵にも電話で許可を得る。
2人とも地震の対応に追われていたみたいで
心ここに在らずで
あっさりと許可を出してきた。
そして次の日
島に転移したネッスは
島の端から100メートル程離れた海の中に壁を作り
それを少しずつ伸ばしてアセリア王国側とブロミウォッジ王国側の2箇所に出入り口を作り島を一周囲んだ。
そして島は一部の森を残して
全ての木を伐採し地面を整地した。
それから数日かけて
水処理場などを作った。
ハイエルフたちにこの建物は何だと聞かれた。
「ここで海から水を引いて海水を飲み水にしてそれを島に一周させる。そして隣の建物は汚れた水をキレイにして海に流す場所だよ」
ハイエルフたちは驚いた顔をしながら納得した。
水は貴重で水魔法が使える者は重宝されている
誰でもキレイな水を飲めるのは素晴らしい事だと
ハイエルフたちは言っていた。
そして島の全域に上下水道が完成した。
島全域に道路を作りある程度の道を作った。
発電所を完成させ
電波塔をいくつか設置する。
そして島の中央に巨大な10階建ての巨大なマンションを建てた。
地下にコントロールセンターを作りフロアの半分がスーパーコンピューターで埋まる。残りの半分は緊急時の非常用電源などで埋めここからはゼロに管理させる。その下にゴミ処理場や上下水道が通っている。
そして8階にハイエルフたちに住んでもらった。
真ん中にエレベーターがあり
東西南北に3部屋ずつ計12部屋あるので
ハイエルフたち10人には1人1部屋与えたが
後でカギを返された。
部屋が広すぎて3部屋しか使ってない。
8A室にテランとスズネ
B室が男部屋C室が女部屋で分けたみたいだ。
部屋は風呂、トイレ別の5LDKだ
フェンリルとヴィトリルにも家を作るか聞いたが
必要ないと言ったくせに
うちの一部屋に住み着いてしまった。
ゴーレム型のロボットを10体作った。1号から5号はエントランスで受付と警備。6号から8号地下でゴミ処理とコントロールセンターの警備。9号と10号はうちで家政婦として活動している。
マンションの作りは
地下にコントロールセンターとゴミ処理場
1階はエントランスと会議室
2階はジムとプール
3階は食堂スペースと備蓄庫
4〜6階は東西南北に4部屋ずつ4LDK
7〜8階は東西南北に3部屋ずつ6SLDK
9階は東西南北に1部屋ずつ15SSLLLDDDKKK
10階+屋上階はネッス宅
となっている。
そして島の中央を中央区として
東西南北に区画を分けた。
無人島を手に入れてたから
家と無人島を転移で行き来しながら
2週間でここまで作り上げた。
ハイエルフのテランさんから
相談があると呼び出された。
テランさんの肩に小さい妖精が乗っていたので
手を振ると手を振りかえしてくれた。
「やはり、見えますか。この子は精霊のディファアリアンティーナです。この子は人間には姿を見せる事はありませんが、ネッス様はやはり特別な人間なのですね。この子は普段エルフの里にいるのですがエルフの里に危機が迫っている事を教えに来てくれたのです。ですので私たちはエルフの里に向かおうと思います。その許可を頂きたくお願いに参りました。」
「テランさんティーナが言うには僕が行けばすぐ解決すると言っています。一緒に行きましょう。」
テランは驚いていた。
精霊は簡単なメッセージのやり取りしかできない。
テラン自身も
里…ピンチ…助け…いる
とのディファアリアンティーナのメッセージを受け取る事しか出来なかった。
気がつくとティーナはネッスの頭の上に座っていた。
呆然としているテランにネッスから
手を握るように言われる。
手を握るとエルフの里に到着した。
テラン自身も転移魔法は使えるが
距離は数キロが限界で
かなりの魔力を消費する。
しかしネッスの常識外ぶりに
テランはだいぶ慣れてきていたのもあり
すぐに納得した。
テランは状況を確認するため里に入ろうとするとネッスが
「テランさん。子どもたちが誘拐され人質にされています。人質を返してほしければ秘伝のポーションを渡せと言われてポーションを渡すべきって方たちと渡しても子どもたちが解放されるとは限らないって方たちが今喧嘩をしています。手荒なマネをしようとしている方たちもいますのでテランさんは里の方たちに子どもたちを連れて戻るから大人しくするように言い聞かせてください。それでは。」
そう言うとネッスは消えた。
里に入るとネッスの言った通りの状況だった。
ネッスの言う通りにすれば
大丈夫と思ったテランはすぐ行動した。
喧嘩を仲裁し皆を集めテランは言った。
「皆さん。子どもたちは必ず救い出します。私の仲間が救出に向かっています。今あなた達が喧嘩や言い争いをして分裂すれば相手の思う壺です。なぜそんな簡単な事に気がつかないのです。言い争いをしたところで子どもたちは帰ってきません。考えなしに動けば逆に子どもたちを危険に晒すのですよ。相手は秘伝のポーションを手に入れるまでは、子どもたちに手出しはできないはずです。分かりましたか?」
皆がテランの言葉に冷静さを取り戻した
その時…
パパー、ママー、おかあさーん、
子どもたちの声がして
皆が振り向くとそこには
子どもたちの姿が
あの、おにーちゃんが助けてくれたよ!
テランは心の中で
いや、救出するの早すぎだろと思いながら
でもネッスだからなーと納得した。
そしてネッスから
「子どもたちをバレないように救い出しましたが、しばらくすれば気がつくと思います。人質がいなくなり向こうはポーションを手に入れる為に強行手段に出ると思います。そうなるとここに攻め込んでくるかもしれません。もしよければ皆さん私の島に来ませんか?テランさんもいますし…どうでしょうか。」
「この場所が人に見つかった時点で引っ越すつもりだったが、その島までは何日かかる?」
エルフの長老みたいな人が聞いてきた。
「私の転移魔法で全員運べます」
長老はじめ全員が
そんなことできるわけ
って顔をしたが
エルフの上位種であるハイエルフ
しかもそのハイエルフの長
テランがネッス様なら可能ですと言った事
子どもたちを救い出した事実から
全員信じるしかなかった。
ネッスは
エルフの長老とテランさんが
あの方は神の生まれ変わりでしょうか?
私もそう思います。
とコソコソ話をしていたのを盗み聞きしていた。
ネッスは巨大な魔法陣を描く
じゃあみんな持っていく荷物はこの上に乗せて下さいねー。これで最後ですか?
皆の荷物が一瞬で消えた。
それでは皆さん手を繋いでくださいね
一瞬で景色が変わる。
中心部から少し西に離れたところに転移した。
ネッスは西区に団地を作っていた。
いずれ移住者が増えたら
いいなと考えて作ったのだが
4階建ての同じ建物が20棟あり
10棟ずつ並んでいる。
何人移住者を増やすつもりなのだ
この人って顔をテランさんはしていた。
4階だて各階8室あるので1室3LDKで
32室あり1室で4人家族なら普通に暮らせるので一棟で128人は住める計算だ。
約100人のエルフに一棟渡した。
「みなさんはここを自由に使ってください。わからない事はテランさんに聞いて下さい。」
テランは他のハイエルフたちを呼び
エルフたちに説明した。
常識外を目の当たりにしまエルフたちだったが
3日で島の生活に慣れてしまった。
エルフたちから
自分たちにできる事はないかと言われ
ビニールハウスで薬草を育ててもらい
そして研究所を作りそこで
いろいろなポーションの開発をお願いした。
それから更に2週間で色々な建物や設備を作ったネッスはマンション近くに2階建ての施設を作り地下にはラボと同じ整備を作り地下通路でマンションと繋げた。




