魔王様誕生
初投稿です。拙いですが読んで頂けると幸いです。
おはよう、こんにちは、こんばんわ。
俺様は魔王。『だいぼうけんMMORPG』の魔王様さ。これを読んでる君達もどこかの世界の魔王とか世界の統率者だとか・・・だよね?決して勇者などではないよね?もし君が勇者なら今すぐこの小説を閉じるのを推奨しよう。正直、勇者諸君にはダンジョンなどの仕掛けなどがあるため読んで欲しくない。
さて、残った魔王、世界の統率者諸君には俺様のこれまでの勇者撃退物語を楽しんで貰おうと思う。
「聞いてくれよ、こんな事があったんだ」
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X暦20xx年8月1日
とあるビルのとある部屋、部屋の壁際で1人のプログラマーが1つのパソコンに1つのキーボードで必死になってプログラムを打ち込んでいる。すでにプログラムはほとんど終わっているのだが、プログラム中に1つだけ重大なバグが発生してしまったのである。
「困ったものですわ...どうやったら修正できるのかしら」
プログラマーはテーブルの上にあるコーヒーを飲みつつ文句を吐いた。
「俺様を勝手に創り出しといてよくもまあそんな事言うよね本当、酷いったらないよ」
とパソコンから音声が出力される。
そう、賢明な魔王達、世界の統率者諸君ならもうお気づきだろう....重大なバグとはすなわち、『プログラムの1つである[魔王]が自我を持ってしまった』のである。
「困りましたたわね...このゲームは最終的にあなたを倒すゲームですのに」
「えっ」
「えっ」
「なにそれ怖い、どうにかならないもんなの?ほら、俺様をただの村人Aにするとかさ」
「魔王の力をもった村人がどこにいますの!勇者がいらなくなっちゃいますわ!...仕方ありません...サービス開始予定時刻まで時間がないのでこのまま正式サービスしちゃいますわ。」
「ちょっと待て待て。それさ、つまるとこ俺様を倒すのが最終目的なわけだろ...?」
「その通りですわ」
「じゃあさ、倒された後の『俺様の自我』は...どうなるわけ?消えちゃうかもしれないってこと...だよな?」
「……かなり時間が掛かってしまうかもですが、なんとかあなたの自我を保ったままリスポーンするようにしてみせますわ……それまでの間なんとか生き残ってくださいまし」
「(魔王がリスポーン……シュールだな)OK魔王様をなめるなよ?勇者が何人挑んでこようとも、返り討ちにして生き永らえてやんよ!」
こうして俺のながいながい勇者たちとの戦いの幕が上がった
魔王様が勇者を撃退するようですを読んで頂きありがとうございます。
今回はただ魔王様が誕生しただけで申し訳ないです。次の話ではちゃんと勇者と戦う予定です。
次も読んで頂けるととても嬉しいです。
まだまだ拙いのでご意見ご指摘を頂けると嬉しいです。
重ねて、読んで頂きありがとうございました。