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依頼46『イナミにとっての厄介』

ハイネウスは椅子に縛られていた。

イナミはそれを見張っている。

その時だった。


「来た」

「うん? トイレ?」


と言って小瓶を持ってハイネウスの股の下に置こうとするが


ブシャアアア!


「お前なア……何をして」


ズボン


そのまま尿の中に入っていった。

イナミはドン引きしながら


「普通おしっこの中に入る……」


そのままハイネウスはおしっこの中に逃げていった。

イナミは


「まあアメナガスもナリアとノリアの次はハイネウスに行かせるとは言ってたけど……まあさすがに謝ろう」


と頭を掻きながらイナミは部屋を出た。


ハイネウスは悪魔(デビルズ)の泳ぎ(スイム)を使って逃げていった。

ハイネウスは


「許さない! 許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない!! 絶対に許さない! 私は絶対にランチェルとかいう男を許さない!」


そう癇癪を起しながら水の中で呻く。

息をしないのはハイネウスにとって簡単だった。

息をしないのは昔に培ったものであった。

そんな彼女にとって息をする事よりも優先することがあった。

それはロメイトの仇だ。

彼女にとってロメイトはとても大切な存在であった。

当然他の皆も大切な存在ではあったがだが格別ロメイトは大切であった。

彼女は神様が嫌いであった。

そして、信徒が嫌いであった。


そんな神様を冒涜する存在であったロメイトはハイネウスにとってとてもとても素晴らしい存在であった。

そして、お話をしただけですぐに友達になれた。

そんな彼女を殺されたことが彼女にとってとても重要であった。

そして、彼女の殺意は沸点を超えていた。


「コロズウウウウウウウウウウウ!!」


そう叫んでどこかへと泳いでいった。


--------------------------------------------------------


アメナガスに頼まれた暗殺に向かった。

四天王の残りに殺しに向かった。


「ライザベラ―が一番強いかあ」


「ぐばあああ」


血を吐き散らしながらライザベラ―は倒れていた。


「本当に強いの? 私に瞬殺されるって不意に弱すぎるでしょ」


と本気で呆れていた。

足を

ザシュ!


と刺すと


「ぐうがあああああああああああああああああああああ!!」


と悲鳴を上げて血が噴き出す。


「止めてくれえ殺してくれええ」

「魔王様の忠誠心は?」

「もういいだろおお……殺してくれええ」


とズタズタに体を引き千切れている。

イナミは嗤いながら


「分かった」


そして、止めを刺した。


「ふー、戦意を喪失させるためにジワジワと殺す必要はなかったか」


と喪失感を持って次に向かった。


「バルアリアンって確か罠遣いだっけ?」


とこっそりと歩いていると


バシュ! バシュバシュバシュ!


と毒矢が飛んできた。


「ふうー……けっきょくこんなもんかあ」


そう言って罠を避けていく。

地面から槍が出たが


「結局そんなもんか」


と言って避ける。

すると


「アハハハハハハ!! この俺の罠を避けるとは! まさに凄いなあ! だが最強を殺したからって調子に乗るなよ!」

「……罠遣いのバルアリアンだっけ? 今も罠を張れるの?」

「もう張ってるさ! 分かってないだけでな!」

「ああ、これの事?」


そう言って短剣を一気に複数投げて


バシュウ!! バシュウ! バシュウ!!

ガギン! ガギン!


とドンドンと罠を壊していった。

バルアリアンは


「っまあ! まあいいさ! だが俺は殺せないぜ!」


とニタニタと笑っているとイナミは


「もう死んでいるのに何言ってるの?」

「は?」


すると


ボト


首が落ちた。


「はああああああああああ! 何でええええええええええええええええええ!!」


悲鳴を上げた。

勇者パーティーなら罠の時点でかなり苦しんでいたであろう。

不意打ちをしない勇者パーティーならば正々堂々の戦いでかなり苦戦したであろう、気配を完全に消すことの出来るイナミには全く関係のない最強であった。

しかし、暗殺者の経験を長く長く経験していたイナミは元々魔王を倒す協力をする為に訓練をされていた。

しかし、理由があって一族は滅ぼされてしまったが、彼女の技術は全く衰えていなかった。

能力的にはすでに四天王を超えていた。

彼女は一族の中でとても優秀な存在であったのに。

そして、彼女はバルアリアンを殺して


「さてと、さすがに……あの防御力バケモンには……どうすれば良いか」


と悩んでいた。

不意を討てば勝てる相手ではない、彼女が一番厄介だと思った相手であった。

なので彼女はロメイトに頼んで時間停止の間に彼女を殺す方法を探るつもりであった。

しかし、もうそれは出来ない、ならば情報係に期待するしかなかった。

その為の情報係、彼女もまだその存在が何であるか分からない。

だが期待をしていた。

すると


「うう……皆殺しちゃったの……でも私が魔王様を守らないと……私が殺されなければきっと魔王様は……皆より役に立たないけど……でも……」


そんなネガティブな事を言っていると

イナミは


「大丈夫、君が一番手応えあるから……君は……あんな口だけの存在よりも……」


そう言ってイナミは本気になった。


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