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依頼36『家族は離れちゃダメ!』

「グチャ! ガブ! グチャグチャグチャ!!」


異様な少女が人を貪っていた。

啓示は震えながら


「何を……している」


と質問をした。

しかし、少女は無視して貪り続ける。

ランチェルは


「何をしてるんだって聞いてるんだ! お前! 一体ここで何を……」

「うるさいなあ……今一緒になってるんだよ……私は今一緒になるとても大切な事をしてるんだよ……こんな大切な事を邪魔するなんて、貴方達人としての倫理観はあるの?」


と鬱陶しそうに話し始める。

ダべダルドは嫌悪しながら


「人を食べる行為が大切だと! 一緒になるだと! そんな事を倫理観だと! お前こそ何を言ってる!」


レジリアは矢を構えて警戒をする。

少女は睨み付けながら


「ああ、まあいいか、もう少しだ……いや、全部今食べた、そして一緒になれた、とても大切な行為はもう終わった、これで私はもう一緒になったんだ」


そう言って立ち上がった。

体中血まみれでニタニタと嗤っていた。

ラベルはゾッとした表情で


「お前……その喰った相手……仲間か……さっきの女だ! こいつまさか! 自分の仲間を喰ったのか!!」


その言葉に啓示は


「おまえ……自分の仲間を喰っただと……仲間に対して何でそんな仕打ちが出来るんだ……暗殺に失敗したからか……だからって……」


と睨み着けると少女はクスクスと嗤いながら


「仲間? 違うよおおおお……家族だよおおおお! お姉ちゃんなんだあああ……ナリア姉はねえ私と一緒に居てくれるんだよおお」


くちゃくちゃと歯を鳴らせながらゴクンと飲み込んだ。

そして、


「お前、自分の家族を食べたのかよ……頭がおかしい」


ベルマズサは指を差しながら戦慄した。

少女は


「私なおかしくないよ、食べる行為は体の一部にするんだ、知らないの? 家族を食べればそれはもう私の一部、つまりもう私とずっと一緒だってことだよねええそうよそうよ、食べることは偉大だよ、この暴食のノリア様はナリア姉と一緒に居る為に食べるんだ! 食事は偉大だよ」


とニタニタと嗤う。

ノリアは顔を赤らめながら


「お姉ちゃん! お母さん! お父さん! ずっと一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒一緒ずううううううううううううううううううううううううううううっといっしょ!」


と悶えながら喜んでいた。

レジリアは


「死ね!」


簡単な言葉で矢を放った。


バシュ!


しかし、


「ありがとう、武器イタダキマス」


そう言っていつの間にか矢は無くなっていた。


「!! 一体どうやって」


ノリアはハアハアと息を吐きながら


「お姉ちゃん! 一緒に殺すよ! 一緒に暗殺だよ! 私とナリア姉で一緒に暗殺だよ! いつもみたいに!」


そう言って襲い掛かる。

ランチェルは


「捕えるぞ! 即死の能力は使うな! 相手はどんな能力か分からないが奴等の暗殺者の情報はこれから絶対に必要になる!」

「分かってる!」


と啓示は聖剣を持って刃を振るった。


キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!


刃を叩く甲高い音が鳴った。


「何! どこに武器を!」

「アハハハハハハハ!! 殺す!」


そう言って首に向かって手で掴みに掛った。


「フン!」


とノリアに向かって拳を放った。


「いぎいい!!」


とそのまま吹っ飛ばされた。

ランチェルは


「何だ! 人の感触じゃない! 一体何をした!」


とそのまま吹っ飛ばされたノリアを見た。

ノリアは


「フン、殺す! カス共が!」


と睨み着ける。

その時だった


ガシ!


「!?」

「捕まえたぞ! この女を!」


とラベルはノリアを羽交い絞めにしていた。


「ラベル!」


レジリアは驚いていると


「瞬間移動だ! 俺の寿命を削って捕まえた! 俺だってな責任を感じてるんだぞ! 俺が馬鹿じゃなければ舞は死ななかったって! これぐらいの覚悟はある! そしてお前! もし俺の能力を知っていたならば警戒するべきだったな! さてはこんな近くで使われると思わなかったか! 馬鹿め!」


それを聞いてノリアは


「うん、そうだね、警戒すべきだったのかもね、捕まえられちゃあったあああああ……でも余裕だよ」

「は! 俺は盗賊だ! そんな俺の組技から逃げれると思うな!」


グシャ!!


「え……」

「大丈夫、羽交い絞めになっても関係ないから」


そう言ってラベルの腕が千切れていた。


「あぎゃああああああああああああああああああああ!!」

「ラベル!」

「死ね!」


ジュバン!!


そのままラベルは半分にされた。


「あがあ……」


そして、血を


ッブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!


と撒き散らしながら


ゴシャ


と落ちた。

ノリアは嗤いながら


「汚いねえ……お前みたいだ」


とニタニタ笑っていた。


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