依頼122『神消滅』
神は一人抗っていた。
「まだだああ! まだ終わりではない! 勇者を! 勇者を召喚して奴等を排除してくれるううう!!」
地球の人間を見て心の綺麗な者を探していた。
直接手を出すと悪魔が直接邪魔される。
勇者を召喚は今人間が望んでいる希望だ。
神に信仰していることによって叶えることの出来る恩恵だ。
魔界化してもそれだけは変わらない理のルールである。
祝福を、恩恵を与える為に奮闘していた。
そんな時であった。
『もういい、貴様には失望したぞ』
と声が聞こえて来た。
神はゾクッと震えた。
すると誰もいない天井に
「!! お待ちください! まだ! まだいけます! 奴等を滅ぼす方法は考えております!」
『それが無駄だというのだ! 勇者召喚だと! そんな事であの魔王を! あの暗殺者共を葬る事が出来る物か! 出来なかったから今の現状だろ! 貴様に任せたこの私が馬鹿だった! 消えろ!』
「お待ちください! お願いです! おまち」
ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
「グガガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
神は光によって完全消滅した。
そして、
『この世界はもう悪魔に渡そう、なーに、悪魔はある意味では地の神だ、どちらが管理しようが関係ない』
との言葉を残して消えた。
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世界はデマフォスによって完全に支配された。
人類は悪魔のデマフォスに跪いていた。
「イイヒヒヒヒヒヒ!! 最高の気分だ! これはこれは! 良いねえええ!」
そう言ってデマフォスは人間馬車に乗っていた。
そこには暗殺者の皆もいた。
「ううぇええ!! ほら走れよ! カス共があああ!」
と言ってロメイトは鞭で叩きつける。
「うぐうう!」
と血を飛び散らせる。
その姿は昔のべクレール王としての姿はなかった。
汚い、汚い姿であった。
哀れな姿に対して誰も同情も哀れみも出来なかった。
そこに家臣達はすでにいなかった。
そして、下に敷かれているのは各国の国の王であった。
皆が涙を流して屈辱を味わっている。
それならば死ねばいいとはなれない。
何故ならそれが契約だから。
契約は絶対の約束であり確実な制約。
その為、彼らは永久に地獄を見ることになった。
そして一つの国に着いた。
アメナガスは
「ここは」
「ああ、ランスレット、君の国さ」
とデマフォスは嗤った。