依頼121『世界魔界』
「ふ! ふざけるな! そんな契約! ダメに! そんな事をすれば意味がないではないか!」
「? 意味がない? あの魔王から救えば良かったんだよな? あの魔王を倒せば良かったんだよな? 契約は守って入るぞ? そして我が魔王になることは別に変ではないはずだ……だって契約では金と願いを守って貰う事が報酬だ……つまり願いが魔王になる事であるのは何も問題はない、何故なら1000年前の魔王を倒したんだからな!! ああはははははは!!」
嗤いながらデマフォスはべクレール王に言い放つ。
べクレール王は
「馬鹿な! そんな! 嫌だ! ダメんだあああ!!」
と泣きじゃくる。
だがデマフォスの姿は変貌し始めた。
「イイヒヒヒヒヒヒ!! 入って狂ううう!! 力が狂うう様に入って狂うう! 漲って狂うううううう!!!」
と涎を垂らしながら体が膨張する。
そして、
「ああ! 新魔王化出来たよ、嬉しいねえ……まさかこの我が魔王になれば!」
と嬉しそうにしながら魔王と殆ど変わりない姿になった。
だが顔だけはデマフォスであった。
アメナガスは
「魔王様……君臨おめでとうございます」
とお辞儀をした。
アンネート、イナミ、ナリア、ノリア、ロメイト、ハイネウスが同じようにお辞儀をした。
デマフォスは嬉しそうに
「ああ、我の可愛い娘達よ! ああ! 凄く良いねえ! 君達は我が贔屓しよう! そしていつまでも永遠の喜びの世界を与えよう! 永遠の幸せを与えようではないか! 君達は今まで幸せであったがそれを壊された! せっかく作っても人類に潰された! 同じ人類にだ! だからこそ魔王である我が与えよう! 神が与えないようなら我が与えよう! そうすれば我も幸せになれるだろう!! フハハハハハ!!」
7人は嬉しそうに見ていた。
魔王デマフォスは力を漲らせて
「さああ! 人間界魔界化の始まりだあああああああああああ!!」
そして、放たれた力は世界を包んだ。