依頼119『魔剣の』
「ガバアブブブバアアアアア!!」
と無理矢理魔王は能力を解除する為魔力を放つ。
「がああああああああああああああああああ!! あああははあはあ!!」
と苦しみながらもなんとか自ら這い上がる。
そして、
「糞おお!! ふざけるなあああ!! だが無駄だああ!! この私は聖剣でしか殺せん!! この屑共がああ!!」
「ウヒャアハハハハ!! 屑が屑って言ってる! ウケる!」
とデマフォスは腹を抱えていた。
すると
「デマフォス様……それは良いですがこの魔王を倒すには結局魔剣が必要ですが?」
「フン、魔剣なんぞそう簡単に手に入るわけがない、しかもお前等は7つの魔剣を使い斬っているはずだ! 寧ろお前如き悪魔がそんなに持っているのが腹正しくて堪らんわ!」
睨み付けてくる魔王にデマフォスは
「だから今は現代で昔とは違うってんだろうが! 屑が! いつ時代の話だよ! 1000年前と一緒にするな! それだけあれば魔剣ぐらい大量生産出来るわ! 神が今までの時代に何本聖剣作ったと思ってんだ! この馬鹿が! この世界に大量に聖剣を与えて放置状態だよ! それを人間が見つけれていないだけだろうが! まああ! お前みたいな頭の固い老害が分かるわけないか! アハハハハハ!! まあそう言っても俺は魔剣を7つしか持ってないけどねえ!」
煽る様に嗤った。
それを聞いて魔王は顔を真っ赤にして
「くぞがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
とデマフォスに襲い掛かるが
「させない」
と言ってイナミはデマフォスを掴んで避けた。
すると
「えい!」
「ぐ!!」
「偉いぞ! ノリア! ナリア姉ちゃんに寄越せ!」
「了解!」
ナリアとノリアは突然現れてナイフの血を飛ばした。
そして、その血をナリアが舐め呑んで
「動くなアあ!」
「ぐが!」
と体がピクリとも動く無かった。
魔王は
「くそおお! 人間如きに与えた能力にこの私がああああ!」
「老害の頭には一生分からないだろうよ! そのまま凝り固まってくたばれ!」
そして、
「憑依はもう必要ないね、姉さま」
「ああ、私の魔剣を使う」
アメナガスとアンネートが現れた。
そして、アメナガスは魔剣を取り出す。
「色欲の魔剣……これで最後」
「馬鹿な! 7つの魔剣を使ったのではないのか! そんなバカな!」
アメナガスは溜息を吐いて
「私、妹の魔剣を使っただけで自分の魔剣は使ってないよ? フー、まあ仕方ないか……勝手に数の数え間違いぐらいはするでしょうし」
と呆れていた。