Ep.1 Prologue
初めまして。作者の「ラント・ツキカゲ」といいます。
頭の中にあった物語を、文字にしたくて、初めて見ました。
私は、学生時代、文系科目がオール赤点だったのでしたww
ですので、「理系に優しい小説」を書けるのではと、思い、執筆に至りました。
まだ、拙い文章ですが、よろしくお願いします。
25年前、1995年。
地球外生命体がやってきた。
彼らが持つ科学力は、人類の遥か上をいっており、さらには地球の言葉でいう「魔法」のような力を用いていた。
人類は「魔法のような力を用いる種族」から彼らを「魔族」と名付け、人類史上最も脅威の生命とされた。
絶体絶命の中、魔族か来たことに呼応するかのように、人類にも魔法を扱う者「覚醒者」が5人現れた。
魔族に匹敵する力を持った彼らは、「伝説の5人」と呼ばれた。
彼らの活躍もあって、魔族を撃退、人類の勝利に終わった。
だが、激しい戦闘の余波が、地球を包むのであった……
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「あー!勝てねぇっ!!」
「はっはっ!!まだお前には、負けねぇよ」
「くっそ!!」
「ま、だんだん動きがよくなってるし、いつか父さんも負けちゃうさ」
「ほんとに!?絶対父さんのような最強の魔導士になるよ!」
「よし、その意気だ!」
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「いい?私とあなた、どっちが強くなるか勝負よ!」
「僕だって負けないよ!」
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「特別な存在だろうと、俺らが仲良くなるのに関係ないだろ?これからよろしくな」
「・・・うん」
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「僕がいつでも守ってあげる。幼なじみを守るのは男の義務だもん!」
「ふふ、ありがと、雷人くん」
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「・・・夢か」
懐かしい夢を見たな、と霧島雷人は体を起こす。
なぜ今更こんな夢を?と、少し考えると、意外とすぐ理由に気づく。
今日は入学式。「魔法覚醒者専門高等学校」の入学式である。これはあくまで正式名称で、「覚醒者」という言葉は差別的だという観点から「魔法学校」と一般的には呼ばれている。
そもそも、魔力に目覚める者が少ないので、一クラスのみの少人数制。しかも創立一年目で、先輩方はいない。超ラク。
「朝ごはん食べるのー?」
と、母の声を聞いた雷人は、適当に返事をして、居間に降りていく。
「あれ?父さんと姉さんは?」
「父さんは、もう準備で学校に行ったよ?玲華は・・・知らないねぇ」
ったくあの姉さん、自由すぎるんだよなぁ。まぁ、文句言ったところで、実力でねじ伏せられるか。俺もそれなりに強いほうだと思うんだけど、姉さんはホントに比べ物にならない。
「さっさと食べて学校向かいなさい?友達、待ってるよ?」
「わかってるよ、母さん」
・・・玄関に感じる3人の気配。まぁ、あいつらだろうなぁ。とか思いつつ準備を終え外に出る。
玄関を出ると、
「雷人!!遅すぎ!!どんだけ待ったと思ってんのよ!?」
ダークブラウンな姫カットで、小動物のような女の子が、ぴょんぴょん跳ねている。
「そうだよ?すっっっっごーーーく待ったんだよ?」
セミロングのザ・美少女な女の子。頬膨らませてる。
「・・・数分でしょうに」
長いストレートの髪で、眼鏡をかけてる文学少女が、ため息混じりに二人をなだめる。
・・・こいつら・・・と内心呆れてる。最強の魔導師になりたくて修行してるのに、周りは女の子ばかり。「覚醒者」は女性の方が多いのだけれど、こうも女の子ばかり俺の周りに集まるものだろうか。
姫カットの少女、光井天音は小学校から。ザ・美少女、剣梨絵は幼馴染で小さいころからずっと一緒だ。少女、黒部月夜は中学校から。彼女たちとは、腐れ縁である。
「とりあえず、行きながら話すぞー」
ああ待ってーと、3人がついてくる。
しばらく歩いた後、雷人が思い出したかのように尋ねた。
「そいやぁ、梨絵って実家のお仕事を継ぐんだって?」
「うん。私は魔力持ってないし、お店で働く方が、お父さんやお母さんも喜ぶもん」
と、少し悲しそうな顔をして梨絵は語った。
梨絵の実家はパン屋で、うちの家族も昔からお世話になっている。俺のおすすめはチョココロネ。梨絵もパン職人としての腕はたしかだ。
「さっすが梨絵ちゃん!梨絵ちゃんのパン、ほんとにおいしいもん!」
天音、悪気はないだろうけど、励ましになってないよ。
「梨絵さんなら『魔力感知』と『魔力視』を持ってるんですから、頼めば入れたのでは?」
月夜が雷人に尋ねる。
「魔力感知」は、魔導師ならば、たいてい所持している能力の一つだ。だが、「魔力視」、魔力の流れを見ることができ、攻撃の予測や敵の位置などをより正確なものにするこの能力は、ごく一部の魔導師しか所持していない。
「魔力感知」に関しては、魔力を持たない人間も所持している場合があるが、「魔力視」は聞いたことがない。日本ではおそらく梨絵だけだろう。
幼馴染だし、父さんに頼めば、問題なく入れただろうけど・・・
「そうゆうの、梨絵嫌いだもんな」
「さっすが雷人!わかってるね」
梨絵はどことなく嬉しそうに見える。昔剣道をやってたからなのか、ズルとか嫌いだからな。
「あ、でも!お昼になったら出来立てのパン、持っていくからね!」
・・・こっちのほうがいいかもって少し思ってしまった。
梨絵と別れ、3人は、魔法学校へ向かっていつつ、他愛もない話をしていると、いつのまにか魔法学校にたどり着いた。
見た感じどこにでもあるような学校なのだが…
「どうやら、魔法障壁が張られてるみたいね」
月夜は冷静に語る。月夜は、「魔力感知」と「魔力視」も併せ持ち、彼らの中で群を抜いて鋭い。彼女が言うのだから、間違いないだろうと二人は納得した。
「魔法障壁?わざわざなんのために?」
少し頭が鈍い天音は疑問に思い、二人に尋ねる。
「私たちの魔法によって、外部に影響がないようにするためでしょうね。被害が訴えられてしまえば、ひとたまりもないから」
「俺たちの魔力が外に漏れないように、ってのも考えられるけどな」
まるで何かを隠すように…
雷人がそう話すと、天音が
「隠す?私たちが強くなったらいけないのかな?」
ひたすら強くなりたい天音からすると不満なのだろう。だが、人類は魔導士が強くなることを望まない。人類は、魔導師に対抗する術を持たないのだ。表ではニコニコしていても、裏はそう思っているものだ。
「ま、俺たちは勉学に励むのさ、魔法のな」
入学式が行われるのだが、一クラスしかないので、教室内で行われる。視聴覚室的な造りだ。
そこそこ広めの教室に生徒十数人とその保護者が集まっている。
そんな中、一人の教師が登壇する。
「どうも、皆さん。私は霧島魁。この学校の代表教諭。まぁ、校長先生のようなものです」
周りの他の生徒や、保護者がかなりざわついている。雷人たちはさほど驚いた様子はない。
伝説の5人と呼ばれる魔導師には、それぞれ通り名があり、それぞれ「雷獣」、「氷牙」、「鷹目」、「陽炎」、「賢者」と呼ばれている。
25年前の戦いで、「賢者」は、奇しくも亡くなったのだが、他の4人は健在である。
霧島魁は、「雷獣」と呼ばれる魔導師であり、霧島雷人の父親である。
いかがでしたか?
最初から情報多すぎですねww
ちゃんとまとめたものを作成します。投稿できるか分かりませんが(;´∀`)
もし、質問、おかしな点、アドバイス等ございましたら、ぜひ言ってください!