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第3話「プール」

 電車の中で僕は立っていた。

 車内はぎゅうぎゅうで人が多くてそして暑苦しい。

 今は夏休み前で本当に暑い。

 

 僕の高校では今日プールがあった。

 プールの授業では女子生徒の水着が見れる。

 数十人の生徒がプールサイドに水着を着て並んでいる。

 もちろん僕は玲奈のことばかり見ていた。

 それは仕方のないことだった。




「怜斗」


 水泳の授業が終わり教室へ戻る途中、玲奈に呼ばれる。僕の名前は怜斗で、玲奈と名前が似ている。


「何? 玲奈」


 僕はそんな感じで返事をした。


「さっき私の水着を見てなかった?」


「見てないよ」


 そんなやり取りをしていた。

 



 学校が終わり、その日は家に帰った。放課後の電車内は相変わらず人が多い。同じくらいの女子学生と男子高校生のカップルもいた。

 僕は吸血鬼がいないか辺りを見渡そうとするがそれすらできない。

 まるで動物のように周囲に気を配っていないと吸血鬼に殺されてしまう。

 もちろんそんなのはごめんだし、こうしている間にも玲奈が吸血鬼に襲われる可能性がある。

 だから僕はこの世の吸血鬼を駆逐しなければならないと思っていた。


 吸血鬼に殺された人間は行方不明者としてカウントされ年間数十万人はいる。

 僕はどうやって玲奈を吸血鬼から守ればいいのか考えた。

 とにかく玲奈のそばにいて、吸血鬼を数多く殺すしかないというか、そうするしかないんだという考えに至る。

 

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