決着
とある此処とは違う世界
そこで二体のロボットが戦っていた。
片方は守りたい人達を守るためのため、片方は己の野望の成就の為
主人公と狂科学者はまるで踊るように戦い続ける。
「人は滅ぶ。幾度となく同じ過ちを繰り返すはてに!。このままでは、自らのエゴで人は死ぬ(滅ぶ)。なら少しぐらい死期をはやめたとて、同じこと!」
「でも僕は、守りたい人達がいる、その人達と笑って毎日が過ごしたい。みんなでバカやって、怒られて、それでもまたバカやって、喧嘩して、仲直りして。そんな日常が欲しいんだ!!」
「その無駄な感情こそが、仲違いを生み出し、裏切りを誘発し、争いにつながる。なぜ君のような優秀な人物が気がつかない!!」
「その感情だって人間の一部なんだ!それを否定して、自らの研究に利用するあなたこそ悪だ!!」
だがその踊りもだんだんと決着に近づく
「そのようなエゴを持つから!!」
「貴方なんかに!!」
一体のロボットの腕が相手側の胸部を、もう片方のロボットが相手側のコクピットを貫く。
こうしてとある世界は一時的な平和を取り戻したのである。
一人の悪役と、多くの人の命を犠牲にして。