Turn7 自衛隊出動
「都民の皆さん、今すぐお逃げ下さい。繰り返します。この一帯はこれから戦地に指定されましたので、早くお逃げ下さい」
すると上空でそのような航空機が案内をして、空を飛んでいる。ここいら一帯は戦場になるから巻き込まれる前に逃げろというが、それでも逃げないのがクーロンとキャルであった。
「近代テクノロジーと宇宙文明の戦いだ。そうやすやすとやられてたまるか」
息巻いて、戦車隊の隊長を努めていた、黒羽大吉はそのように言う。見たこともない宇宙文明と戦うのはどういうわけか気が引けるが、それでも異世界のハイファンタジーに引きずり込んだやつらをやっつけたいという気持ちはあるようである。
「あの、申し訳ないけれど、一度失った都会の風景は元に戻らないわ。このまま、宇宙文明との接点を見極めて、地球に取り込むしかないわ」
「ええ、そんな」
隊長ががっかりしてそんな話しをしていると、戦力を回復して攻勢を掛けてくる宇宙軍がやってきた。
羽のようなアーマーを身にまとった彼等は、自由自在に飛び回り、戦車隊が主砲を次々と打ち続ける中、それをかいくぐり、剣を車体に刺して、地獄に落とすのであった。