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Turn 4 人間界の底力
「人間か。地球という星の生物」
そこにいたのは、宇宙の世界を制する、悪の女王の手下である四天王の内の一人であった。
殺し屋ではないが、さぞかし強そうな雰囲気を見せてくれたのである。それは山木にとって、叶わない夢であるが、不条理という世界を受け入れるには到底不可能なものであった。
四天王の一人は、クーロンとキャルを売り渡して、我の前に屈しろというのだ。
「それは断る。人間はどこまでも争う種族だ。戦いなくして、平和の秩序は戻せない」
山木は正直に自分の答えを表明すると、希望通り、その人物は殺してあげるわと剣を抜くのであった。