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5話 時空の神のこと

無双なのか?

 「あの……最高神様? この者はどなたなのですか?」


 物陰から出てきた村長は新しく創った神を見て、我に質問をした。


 「先程創ったのだ。だが、使えぬ力ゆえ……」


 そこで思いついた我は ”簒奪神”の頭に手を置き

 創り変えた。


 「これは心体だ。面白きことができるかもしれぬぞ?」


 我は球体となった簒奪神を見つめながらニヤリと笑った。


 「面白きこと……ですか? 何やら良い予感はしませんね」

 

 「いいであろう? 我が略奪神を殺したことで、より上位の神が来るであろうな」

 「創世級の神であれば楽しいのだがなァ」


 「あの……”創世級”とは?」


 「我ら神は皆が同列ではない。上下関係がある」

 「兵となり、守護や偵察をする”兵神”、それに指示をする”属神”」


 「私は昔から、神は同列であると……」


 「話は最後まで聞け。焼き尽くすぞ」

 

 神が同列なわけなかろう……。

 同列なのであれば、なぜ我が”最高”の名を関しておるというのだ


 「……この世の理を操る”世神”。それを”創る”ことができる者を”創世神”という」


 「創世神にはどのような神様がいるのですか……?」


 「生と死を司る神、重力を司る神、空間を司る神……それと」


 ーバチッ……カチャ。 時間がズレた。


 「俺様だ」


 「覚えておけ、村長とやら。こやつが ”時と時空を司る神”じゃ」 


 突然のことで驚いている村長を横目に”時空神”を見つめる。


 「よく避けたな……最高神。我が停止した時の百の動きをすべて見切り、ニンゲンも守るとは」


 「先の時空のズレは百であるか……百程度の時空間攻撃で我を滅ぼせるなどと舐めたマネをするな」


 やつは先の時間のズレの間に百の時空から同時に何通りもの攻撃を我に仕掛けた。

 光をもゆうに来れる”時間の速さ”による初撃を躱したのだ。


 「最高神よ。お前の力を奪い、その地位……俺様が変わってやろう」


 「素晴らしき力と野心じゃ。さすがは我と全能神の最高傑作」

 「少し力を見てやろう」


 我は光の矢を無数に展開し、時空神へと放った。

 死んでくれるなよ?


 ーバチバチッ……ガシャ。 また時がズレた。


 「俺様には生ぬるい攻撃だ……最高神」


 「やはりお前は期待通りだ! 我らの国で共に働こうぞ!」

 「お前もそう思うであろう!? 村長とやら!」


 我は村長へと威圧した(語りかけた)

 なぜか村長は物陰へと身を隠そうとする。


 「俺様を置いてよそ見か……随分と余裕だな < 全時空間再停止(リ・ストップ) >」

 「最高神といえど、時空間ごと止めてしまえば敵ではない……< 時空間圧縮削除(オール・デリート) >」


 「村長とやら、国を共に守る勇気はあるか? <強制招集(テレポーター) >」


 「なぜ……! なぜ、時空ごと消したお前が生きておる!!」


 我は村長を手元に引き寄せ、簒奪神の心体を融合させた。

 そして、我は命令する。


 「最高神の名のもとに! この人間の身体と簒奪神の全能力を代償にし、<自壊強制簒奪取引トレード・デストラクション>」

 「さぁ! 我と共に国を作ろうぞ!」


 時空神は村長の体へと入り、心体となった。

 後々、村長の性格が変わっていくであろうがどうでも良い。


 「あの……最高神よ。俺様になに、をしやがった……んですか?」


 適応が早いようであるな。

ほんとに無双か!?

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