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1話 我は神ぞ

何となく、最強無双が書きたかったから書きました。

 「ちょっと! お待ち下さい! あなたがいないと、誰が世界の調整をするんですか!」


 「知るか! お前らだってできねーわけじゃねーだろ!」


 「最近だって、チキュウでしたっけ? 創ったばっかりじゃないですか! みんな手一杯なんです!」


 突然だが、我は神だ。最高神である。

 だが神だって何をしても許してもらえるわけじゃない。

 うっかり"第34世界"を破壊してしまったのだが、壊した代わりに"世界を創造しろ"と言われてしまった。

 嫌だったので逃げていると、クソ女神(我の妻)に見つかった。


 「あなたが巻いた種でしょう? 世界なんてすぐ創れるじゃないの!」


 「めんどくさいんじゃ! 神なんだから何やってもいいであろう!」


 「あたしだって神ですけど!?」


 そうだったわ。みんな神じゃったわ。

 でも、嫌なもんは嫌じゃ。


 「そんなにやらせたいんだったら探しにこい! 見つからないじゃろうがな!」


 振り返りざまに"時空の裂け目"を複数展開し、その中のどれかへ飛び込んだ。


 「あんた、最高神でしょうよ!!」


 「知らんわ!」


 我は気づいてしまった。

 雑に"時空の裂け目"を展開したことでどの世界の物かわからないということに…

 まぁ、我は神であるし…何があろうと平気であろう。


 我が降り立った世界は生物がいた。

 生物がいる世界はまずい……"冥界神"の管轄であるので、バレてしまうではないか。

 

 我は生体情報を書き換え、顔も身長も変えた。

 冥界神は望むだけで、世界の生物情報を見れてしまう。

 そんな神、創らなけりゃ良かったわ。


 我は転移、空中浮遊を駆使し世界を見て回った。どうやら、我らが創った"ニンゲン"が文明を築いていやがる。

 

 "ニンゲン"は"第40世界~第81世界"の間に生息させている生物だ。

 見た目は我らに似ているが、冥界神と配下の死神によって生と死を繰り返す……増えすぎたってたまらんからな。


 あやつら、意外に知恵があるな……

 だが、"ニンゲン"がいるということは世界の範囲が割れた……文明を見た感じ発展が止まっておる。

 

 我が遊び半分で創った"魔術"というものにかまけておるのだろうな……この世界は第40世界~第60世界のうちだということだ。


 「おーい、あんたー! そんな高さで"浮遊"なんてしてると危ねーぞー!」


 "ニンゲン"のオスが我に意見してきた。

 ものすごく無礼なので、我はニンゲンの集落へと降りた。


 「なんじゃ、我に意見するとは。良い度胸ぞ」


 「あんた、名のある魔法使い殿かい? あの"浮遊"には驚いたよ! 風魔法使いなのか?」


 「貴様らと同じにするでない、我は神じゃ」


 「面白いこというねー! いいね、気に入ったよ!」


 とんでもなく無礼な者よ。

 ちょいと脅かしてやろうか? 集落全体に火でも放つか? それとも、地を揺らしてやろうか……


 「お前らー! 逃げろー! ドラゴンだ! ドラゴンが出たぞー!」

 

 集落に天誅を下してやろうと考えていた矢先に、飛翔大蜥蜴(ドラゴン)が出たと騒ぎ始めた。

 

 良いぞ良いぞ! トカゲ風情だが、集落ぐらいは焼けるであろうぞ!


 「魔法使い殿! あんたも逃げたほうがいいぜ! 若者が命を捨てちゃいけねぇ!」


 若者だ? 誰を見て言うておる、我の見た目は……そうであった、今は青年じゃ。


 「愚者よ。貴様なんぞに心配されるような(タマ)ではないわ。逃げたきゃ早く逃げるが良い」


 トカゲが逃げる"ニンゲン"には目もくれず、我の方に向かって来る……無礼じゃ。


 「貴様、ニンゲンは良いのか? 逃げてゆくぞ。集落はどうした? 燃やせば勇気ある者(どうしようもないバカ)が遊び相手になるじゃろうて」


 どんな生物にも我の声は通じるはずだ。

 何だ、この殺気は……死にたいのか?


 「オイ、ニンゲン……ワレラノソラヲウバウノカ?」


 「いつも通り話すが良い。仲間と意思疎通しておろう?」


 「我らの言葉がわかるというのか、人間。先程から我らの巣に入り込み、その上この態度……許さぬ」


 我をニンゲンと呼び、威嚇するトカゲ。

 トカゲにしては多少知恵があるようだが、相手の力量すら見分けられないようじゃしょうがない。

 だから許すとはならぬが


 「もう一度威嚇してみろ、貴様を殺す」


 「わからぬな、貴様が強いとは思えぬ。それに我は言ったはずだ。許さぬと」


 「最後の言葉はそれだな? 我はニンゲンではないのでな……情けや容赦は無いぞ」

 「そうじゃな……贅沢な体じゃ。貴様にはふさわしくない」


 我はトカゲの首に指を指し、そこから下を消し飛ばした。

 ああ、しまった。集落を消し飛ばす者がいなくなってしもうた。


 

短い話を好きな時に出していきますね

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