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思い出の電車  作者: タコスマン
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エピローグ

僕は目が覚めた

長い長い眠りから覚めた

十年も寝たんだから寝過ぎなぐらいだろう

僕は病室で寝ていたみたいだ

僕の体には機械が繋がれていてその先には心電図のようなものが映っていた

取り敢えずやることも無かったので僕は病室の窓を見てみた

外では三匹の蝶が舞っていた

それを見てどういう訳か同僚と祖父と助けた少女の顔を思い出した

そして凄く寂しい気分に襲われた

今気づいたのだが僕の体の上には何かの紙が置かれていた

それを僕は手に取って読んでみるとなかなか面白い、と言ったら失礼になるか

とにかくその手紙は興味深い事が綴られていた


娘を助けて頂きありがとうございました

ですがそのせいで貴方は意識不明の重体になってしまったそうですね

誠に申し訳ございませんでした

もし目が覚めたのならこの手紙を読んでもらえると嬉しいです

さて、では本題に入りましょう

実は娘はある病気を抱えていたのです

それは不治の病でした

現代の医療では治すのは難しいと医者に診断されました

どうせ短い命なので自由にさせてもらって外出をしました

それがあの日、貴方が娘をかばった日です

娘は毎日貴方の分も生きると言いました

娘の余命は一年ほどと宣告されたのですがなんと娘は三年も生きました

貴方のおかげで三年も生きることができたのです

もしあなたがいなければ三年間はなかったと思います

本当にありがとうございました


と手紙に丁寧な字で綴られていた

そうか、あの少女は病気で死んでしまったのか

だったら今度は僕があの少女の分も生きよう

次機械に頼りきりの生活をしたら祖父になんて言われるかな

会社を休んでしまったら同僚は何て言うかな

僕は一か月ほど様子を病院で見てもらって退院した

「さあ、見ててくれよ!僕の人生を!」

僕は病院を出て言うのだった

何となくその言葉は少女達に届いているような気がする

本当に何となくだけどね・・・


"ハア、もう疲れた"

僕は蝶になった

蝶は空高く舞おうとした

だが三匹の蝶によってそれは阻まれた

三匹の蝶は空高く舞って行った

三匹の蝶は三つの星となった

残された蝶は三匹の事を思いながら

あの電車の近くで舞っている

死者の現れる、あの電車

どうも皆さん初めまして

タコスマンです

思い出の電車はこれで完結となります

小説家になろうへの初めて投稿した作品という事でかなり愛着が湧いております

僕の作品は短く分かりやすくをモットーに書いて行きますので

もしこの作品を気に入って頂けたのであればいつか僕の新しい作品なんかが出ると思いますので

気長に待っていただけたら嬉しいです

また、感想などありましたら気軽に書いて下さるとありがたいです

では、またどこかでお会いしましょう!

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