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17.醜い魔女の憎い行動

 生まれつき醜い容姿を持ったハグは、今から六年前、初めての就職を果たした。魔王軍はいわば有志なので職業ではない。


「ハグさんのおかげでこの会社も急成長したよ」

「いえいえ、貴方のおかげですよ」

「そういえば、事務から貴女宛てに手紙が届いていたよ。はい、これ」

「手紙? 何かしら」


 手紙を受け取り、封を切る。


「同窓会?」


 初めてハグは同窓会に参加した。

 しかし、問題が生じた。同級生を誰一人覚えていないのだ。

 煌びやかな衣装に身を包んだハグは会場内でポツネンと佇んでいた。


 どうしたものか。


「あれ、あんた確か、ハグ?」


 びくり、と肩を震わせて声の主を確認する。


「えっと」

「あはは。あんた忘れてんな? 私はスピンスターだよ」


 そんな人がいたような、いなかったような。


「話す人がいないんなら、私と一緒にいない?」

「えぇ、いいわよ」


 発泡酒を酌み交わしながら、優雅に時を過ごしていく。


「踊りだって」

「そうね」


 ハグは身支度をしていく。


「あれ? 帰るの?」

「えぇ」

「踊らないの?」

「仕事があるの」

「そうなの……。挨拶はしていかないの?」

「えぇ。だって、私は恨まれる行動をする醜い魔女ですもの」

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