13.参謀の荒んだ心を潤すのは
セイヂは死んでいた。別段、命が潰えたわけではなく、ただただ死んだように生きていた。原因ははっきりとしている。
魔王シュドの死。これ以外に何があろうか。
読む本は頭をすり抜け、食事はすべての味が感じられない。
毎日、シュドの墓に通っては自殺未遂をし、部屋に帰ってきては泣き崩れた。
セイヂの部下たちは目撃してはサヴィチに報告に来る。サヴィチにしてみれば迷惑極まりない。
今日もまたセイヂは涙を流していた。いつもそうだ。自殺すれば、日和ったわけではなく、生き残ってしまう。まさかシュド様が阻止しているのはないだろうか。それはつまり、シュド様は何かを託しているのではなかろうか。このセイヂ、老骨に鞭打って頑張らせていただきます。まず手始めにあの忌々しい戦争の真の決着を齎さなければならない。右ける者がいなくとも私は北げない。これは聖戦。私の真の戦場。叶えよう。シュド様の夢を私の夢として。
「フはっ」
一年振りに、いや、シュドといた振りに笑った。
「フ、フ、フフフフフフフフフフフフフフフ、フーハッハッハッハッ!」
ちなみに、これを聞いた部下達はサヴィチの元に駆け、お前が何とかしろよ、と押し付け合い、面倒くさい、と拒否し合うのであった。




