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12.最速の青年は終わらぬ旅に出る

 辞任届。

 パイクの手の中にある紙にはそう書かれていた。紙から視線を上げると、アヂルが立っている。ちらり、と横を見ると、ブローンが座っている。ブローンは口を開いた。


「なぜ、今?」

「悩みに悩んだ結果さ。俺は騎士団たる器じゃなかった」

「お前は十分強い」

「体の問題じゃない。精神の話だ。騎士団にいる理由はもうない」


 辞表を机の上に置く。


「良いんですか?」

「あぁ、穢れないことを正義だと思っていた。でも、何かを犯し、侵してでも貫くのも正義だと知った。俺はまだ外のことを知らない。いや、知らな過ぎた」


 ブローンは首に手を置く。


「何も辞めなくてもいいではないか。籍だけは残しておいて、世界を見て、戻ってくる。それでもいいんじゃないのか?」

「いや、辞めるよ。けじめってやつさ」


 知り合いに見送られて、アヂルは旅に出た。再会のない旅に。

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