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9.上品な魔女の恋路

「エンチャントレス様、ここに魔鉱石置いておきますね」

「ありがとう」


 ウィッチもエンチャントレスも気持ちの整理がついていた。

 今は新しい魔法の研究をしている。


「そういえば、今日って新人が来る日ですね」

「そうね」


 ちらりと扉を見る。


「来る新人は四人よ。面接は向かいの部屋で行うわ」

「椅子を用意しておきますね」

「お願い」


 来た新人との面接を終わらせると、部屋に戻る。


 ウィッチは見た。その変化を。明らかに短い時間内で起きた変化の原因は、今行ったことであろう。そう面接。


「はふー」


 物憂げに息を吐くエンチャントレスの瞳は色に濡れていた。

 ウィッチの思考は急速に加速していく。だれだ? お眼鏡にかなったのは。


 一人目。豊満な胸が特徴的なバクリム。エンチャントレスが同性愛だということはないので除外。

 二人目。どこか貧乏人を臭わせていたベガ。汚らしいものが嫌いなので、こいつはないだろう。

 三人目。顔立ちがよく庇護欲を掻き立てられる少年のカムリ―。まだ有り得そうだ。

 四人目。積極的に質問をしてきた勤勉そうな青年デイリヂェント。一番あり得る。むしろ、好きな条件が揃っている。


「あれ?」


 深すぎた思考が、エンチャントレスが行方を眩ますのに気付けなかった。


 一方、エンチャントレスはというと。


「あれ、だれだ? エンチャントレスと一緒にいたの」

「さぁ?」


 エンチャントレスの密会を目撃したのはパイクとペルソナとセイバー。


「あれ、女の顔をしていたわね。男を狙う目。私がパイクを見る目」

「わー、ここでイチャイチャするか」

「おねショタかよ」


 パイクとセイバーが疑問符を浮かべる中、エンチャントレスは少年との会合を楽しんだ。

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