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3.槍の騎士団長の剣の腕は
最近入ったばかりの騎士団員トウィト(十六歳)がパイクに臆することなく稽古を申し出てきた。
それは決して悪いことではない。ないのだが、奴は剣と剣でとか言ってきた。
パイクは思う。剣、使ったことねぇなぁ。
奴と年が近く、話しやすい相手、ペルソナに聞いたところによると、トウィトは間抜けで愚か者らしい。だとしてもだよ。何で団長に挑むんだよ、新人。
セイバーには重心に気を付けて、と助言をもらい受けたが、これで勝てるものなのか?
訓練用の剣は歯が潰してあるものの、当たれば痛い。
今、目の前に挑んできた馬鹿が目の前にいる。
セイバーが右手を挙げ、はじめ、と掛ける。
トウィトの剣に合わせ、剣を傾け、受け止める。左手でトウィトの手首を掴むと、一度引いて押し、体勢を崩させた。その無防備な頭を剣で叩く。
「ぎゅえっ!」
「……それまで」
パイクはセイバーを見る。
「貴方の剣を腕はそこそこ悪いわ」




