短編『おともだち』
「いつも人の後ろをくっついて来てウザイ。」
頭を硬い鉄のフライパンで殴られたような、心臓を抉り出されるような、腹の中を手で掻き乱されたような、そんな衝撃が私を襲った。
とそんなことを思ってはみるが、本当は自分でも薄々分かっていたのかもしれない。
思えば、前からそうであった。
自分が話しかけたときと他の人と話しているときでは態度が違う。声のトーンが違う。笑い方が違う。
いつからだろう。そんなことを思うようになったのは。感じるようになったのは。
それでも一緒にいようとしたのは?
自分が仲良くありたいと願ったからなのか、周りの目を気にして変に思われないためであったのか、今となってはどちらが本心だったのか自分でもわかりはしない。
ただ一つ思うことがあるとするならば、私がこんなにもショックを受けているのは彼女の言葉が図星であったからなのだろうか。
ひたすらに正解のない答えを探し求めてしまう。