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戦場立志伝  作者: 居眠り
52/63

大混戦

第五十二話です。

 十月十二日午後十一時五十分。

混成艦隊、第五戦闘艦隊と第三戦闘艦隊、第十四機動艦隊が激突した。

有志連合側は約二百隻。

対する軍事同盟側は約二百五十隻。

正面からぶつかりあい乱戦になっている。

そこで両軍共に本隊が動き出した。

もう予備戦力がほぼない有志連合軍は第七航宙艦隊、第九航宙艦隊を投入することに決め、最前線に航宙戦艦ユランガルの勇姿が見えた。

第七航宙艦隊は右翼。第九航宙艦隊は左翼に展開。

すぐに空戦隊を発艦させた。

「アンハルト。この会戦でおそらく決着がつく。…頼んだぞ」

「はい、閣下。私は…家族を殺した者の黒幕を知りたい。死ぬわけにも、負けるわけにもいきません。必ず我が軍に勝利を収めたいと思います」

そう言ってアンハルトはウィリバルトに敬礼し、格納庫へと走った。

「ホーエンツォレルン大佐どの!整備完了しております!いつでもどうぞ!」

「あぁ。ありがとう。…よし、第一空戦隊は艦隊の援護だ!第二、第三空戦隊は左翼から敵艦隊を叩け!いいか。この一戦で全てが決まるかもしれん!各々、気を引き締めてかかれ!」

「「「おう!!!」」」

ヘルメットを被り先に指示を出す。

滑走路に進入し、発艦許可が出る。

「アンハルト・フォン・ホーエンツォレルン大佐だ。パトリオットB、発艦する!」

エンジンを全開させ急速発進する。

続いて僚機が次々と発艦していく。

レーダー上にも相手の空戦隊が上がっているのはわかるが、とても壮観だった。

両軍合わせて何千機ともいえる戦闘機がこれから会敵しようとしているのだ。

武者震いをしたアンハルトは有志連合軍の空戦隊総隊長として、攻撃命令を下した。


軍事同盟軍は本隊の第一戦闘艦隊を除く全ての艦隊を最前線に投じた。

中央で大乱戦を繰り広げる二艦隊とは別に左右へ艦隊を分けた。

絶対数で大きくリードしている以上正面からなら負ける心配はほとんどない。

なら敵が集まって防御に徹されるより、敵を無理矢理引き剥がして各個撃破すれば大いに有利になるとパウルス高等大将は考えたのだ。

左翼にはマインツ大将の第六航宙艦隊、フロイデンタール少将の第十二、ロフ・フォン・ゲープハルト少将の第十三機動艦隊が。

右翼にはゼッフェルン中将の第四戦闘艦隊、ウィドゥキント・ヨハネス中将の第十航宙艦隊が移動した。

左翼に約三百六十隻。右翼は約二百七十隻。

対して有志連合軍は右翼、左翼ともに百二十隻ほどだった。

三箇所で空戦隊の格闘戦や、戦艦のビーム。空母、航空戦艦からの空戦隊の発艦。重巡洋艦の激しいミサイル攻撃に軽巡洋艦の厚い弾幕。駆逐艦の小回りの利くのを利用した空戦隊との連携攻撃。

同じゾラ連合軍人が殺し合ったのである。

未来や過去の人が見たらなんと言うであろうか分からないほどの大規模な内戦の、大会戦だった。

それでも彼らは必死だった。

生きるか死ぬか。

ただそれだけだった。

「総隊長!敵機接近!数五!」

「迎え撃て!」

自身は旗艦ユランガルの近くで飛行し、各地の空戦隊と連絡を密に取っている。

ウィリバルトも自分の艦隊の二倍の兵力と戦っているため空戦隊に関してはアンハルトに一任した。

敵より少ない軍とはいえ相手に対応しつつ指示を飛ばすのにはかなりの精神をすり減らす。

逆もまた然りで軍事同盟軍は多すぎる味方との連携に苦戦していた。

後方待機している第一戦闘艦隊には連絡出来るものの、総旗艦ライヒスブルクの受信用アンテナが送られてくる情報の量に耐えきれず、うち半分を副司令官が座乗する艦に送り、それでなんとか指揮出来るのである。

ただし当然弊害がある。

矛盾した命令が届いたりするのである。

総旗艦ライヒスブルクなどからやっと送られてきた指示自体が最前線全体の軍事同盟軍通信チャンネルに誤って紛れ込んでしまう。

それで左翼への指示が右翼に届いたり、最前線は混線しているため最悪有志連合軍の方に届くこともあった。

「くそっ!もういい!各艦隊司令に通達!各々の判断で行動せよ!こっちがパンクしてしまうではないか!」

なかなか上手く連携が取れないことに業を煮やした総司令官パウルス高等大将はそう命令した。

しかしこれも逆効果で最前線では各司令官の思惑が交差し、混乱しているところに有志連合軍の攻撃を受けるなどと散々だった。

そして戦線が一進一退を続けて十分。

十月十三日午前零時。

有志連合軍右翼より接近する艦隊を両軍が捉えた。

アルベルトが乗る、ハル平和連合第二防衛艦隊だった。

「三時方向より、急速に接近する艦隊あり!艦種識別!…ハル平和連合軍です!!!」

「なんだと!?」

ウィリバルトは慌てて自身の指揮を放り投げ、通信を繋げさせた。

「私はハル平和連合軍第二防衛艦隊司令官ローデリヒ・ヴィンツェンツ・ティーメ少将です。お届け者を送るついでに加勢しますよ。バイエルン中将」

黒人ほどではないもののかなり日焼けした黒い肌で坊主頭の青年はローデリヒ・ヴィンツェンツ・ティーメ少将。

歳は二十九歳。

第四防衛艦隊まで存在するハル平和連合軍の通称、”ハル四天王”の一人。

そして彼の旗艦、空母ヘルダーの飛行甲板上に大きな戦闘機がエレベーターで上がってきた。


アルベルト・フォン・バイエルン中佐のティーガー・ワンだった。

この間風呂上がりに髪を拭いてたら左目に髪が刺さって死にそうでした()


えー、そろそろ連合大争乱が終わりますねー

これからどうなるか…


内緒(^ω^)!

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