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戦場立志伝  作者: 居眠り
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反撃

第五十一話です。

 混成艦隊臨時旗艦バッハシュタインを先頭に混成艦隊は猛進した。

続いて第五戦闘艦隊が急追する。

僅かに生き残った第二戦闘艦隊残党は戦慄し、数隻を残して降伏していった。

あくまでも降伏しない艦は艦隊のミサイルの嵐に呑まれていく。

「進め!第三戦闘艦隊も叩き潰せ!」

男でありながらも美しい長髪を持つバンベルガー少将が旗艦ラインドットの艦橋で叫んだ。

彼は二十七歳で艦隊司令となり、その容姿から”貴公子”と呼ばれていた。

しかしその戦闘スタイルは突撃大好き男だった。

作戦会議中や休日、平時任務中の彼は特になにも問題ない男だがいざ戦闘という時に興奮しすぎてしまうという欠点があった。

なので常に艦橋に居る時はお目付役の副官か参謀が目を光らせているのだ。

“貴公子”という二つ名は彼の中身を知らない者たちが付けたものなのだ。

現在も旗艦が突進しすぎているということで幼馴染みの参謀長と口論していた。

「オットー!前に出過ぎだ!まだ敵は多数いるのだぞ!」

「ふん!構うものか!突撃だ!全速前進!」

第五戦闘艦隊参謀長エルヴィン・ディーター・ヘーゲル准将が百六十二センチの小さな背を伸ばして必死に抗議する。

「まだシュニッツラー中将の第三戦闘艦隊が控えている。甘く見ると一気にやられるぞ!」

「エルヴィン!相変わらずお前は身長と同じで肝っ玉も小さいな!いいから突撃だ!この機を逃すな!」

ついに第五戦闘艦隊が混成艦隊を追い越してしまった。

「あー…持病か」

その様子を臨時旗艦バッハシュタインから眺めていたハルコルト中将の台詞に思わず吹いてしまった彼の副官であった。


「全く…ゾマー中将の艦隊を全滅させたからといって、舐められたものだな」

シュニッツラー中将率いる第三戦闘艦隊は既に臨戦態勢だった。

「第二戦闘艦隊の残存部隊と接敵までの時間は?」

オペレーターはすぐに返答した。

「G型駆逐艦三隻、巡洋艦リーデルシュタインのみ。こちらに向かってきます。残りは撃沈ないし降伏した模様。接敵まであと五分!」

「よし、四隻を収容したのち反撃を開始する。全艦隊に通達!全砲門開け、撃ち方よぉい!」

第三戦闘艦隊が綺麗に陣を敷いていく。ここはグングニルの射程圏外な為遠慮なく動けるのだ。

「友軍艦四隻、収容!」

「四隻に伝えろ。直ちに本隊まで移動せよ。と。」

「はっ」

伝達が無事届いたが連絡機器が故障しているのか信号弾で返答してきた巡洋艦リーデルシュタイン以下四隻は後方へと退いていった。

「目標、第二戦闘艦隊。アプシーセン!!」

第三戦闘艦隊の駆逐艦、巡洋艦、戦艦からミサイルの雨が第五戦闘艦隊に降り注ぐ。

シールドで阻まれ、爆散するミサイルもあれば負荷に耐えきれずに艦首から燃え爆ぜる巡洋艦。

一進一退の攻防が繰り広げられた。

「隻数差はほとんどない。各個撃破せよ!」

シュニッツラー中将の命令に第三戦闘艦隊は戦艦を前に押し出し攻撃を繰り出す。

「敵戦艦、多数正面!」

オペレーターからの情報を受け取ったハルコルト中将は待ってましたとばかりに身を乗り出す。

「空戦隊を出せ!戦艦なんぞただの的ということを教えてさしあげろ!」

臨時旗艦バッハシュタインの両脇のハッチが開き、戦闘機が姿を見せる。

猛々しいエンジン音が鳴らない真空の空へとエアハルト達が今、飛び立つ。

「空戦隊、発艦せよ!」

「了解、第一空戦隊、出ます!」

混成艦隊第一空戦隊長が応答し、各艦から戦闘機が勢いよく発艦する。

「敵艦隊を撃滅する。全艦隊、突撃!」

バンベルガー少将が叫び戦艦ラインドットや麾下の戦艦が更に加速する。

「敵が来るぞ!耐えろ、援軍が来るまで!」

シュニッツラー中将の旗艦、戦艦ルセックも敵艦と交戦を開始した。

勢い余った第五戦闘艦隊所属戦艦クレヴァー=エーベルと戦艦ルセックは衝突した。

互いにシールドを張っているので直接衝突はしなかったがシールド同士が擦れ合って昼間のような明るさを深淵の海に照らす。

「主砲一番二番、ってぇー!!」

戦艦ルセック艦長が叫び、四本のビームが戦艦クレヴァー=エーベルに刺さる。

二本は弾いたが残り二本がシールドを貫通し、内部のミサイルに誘爆したのか火を噴き上げ、よろめきながら離れていく。

そして一分後には艦首から炎上、撃沈した。

歓声に包まれる戦艦ルセックの艦橋だったがすぐにG型宇宙駆逐艦二隻に纏わり付かれてしまった。

「副砲、牽制で良い!撃て!引き剥がせ!」

側面に搭載されている副砲がそれぞれ狙いを絞らずに乱射する。

一隻はすぐさま面舵を取り、接近しつつ躱したがもう一隻は運悪く被弾し、戦闘継続不能に陥ったようだ。

「閣下。艦隊の損耗率が二十パーセントに達しようとしております」

「…援軍はあと何分だ」

「あと三分で、援護可能距離に入ります」

「なら耐えろ。あと三分だ。そうすれば第十四機動艦隊…勇将ワルディフリード・ランゲンバッハ少将が来る」

第三戦闘艦隊参謀長との会話を聞いている艦橋の乗員は安堵の表情をちらつかせる。

勇将ワルディフリード・ランゲンバッハの名はゾラ連合時代から言われ続けているからである。






いやー最近皆テレワークやのオンライン授業やのでうちの学校のオンライン授業がラグくて仕方ありませんわ…


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