裏切り者の末路
第三十二話です^^
ここはガンダー帝国帝都、第一コロニー”ジェームズ”。ここである大事件が起こった。
十月三日午前三時。
庶民が眠りの園に出かけている時刻に武装憲兵隊千人が第一コロニー”ジェームズ”にあるバッキンガム宮殿前に集合した。召集をかけたは監察大臣エドワード皇子その人である。
司法大臣ハルフォード伯爵の姿もある。
武装憲兵隊千人の行き先は第三区ブリスデン病院であった。
そう、裏切り者のウォーベックの犯行がバレたのである。
「我々はこれから第三区ブリスデン病院に向かい、トーマス・ウォーベック子爵をスパイ容疑で逮捕するのだ」
機動装甲車五十台に分乗した武装憲兵隊とエドワード皇子は四時間かけてブリスデン病院前に到着した。
エドワード皇子は現地の状況を確認したいと言って機動装甲車に乗り込んだ。
午前七時。病院前に到着。
すぐさま武装憲兵隊が突入した。
「ウォーベック子爵はどこだ!」
軍用ブーツを鳴らし病院内を進む武装憲兵達の前に明らかに怪しい者達が立ち塞がった。
「誰だ貴様ら!どけ!」
その声を聞いた闖入者達は決意の表情を垣間見せたその時。
「今こそ革命の時だ!」
と一声叫ぶと正面にいた武装憲兵の部隊長の胸を、手にした拳銃で撃った。
「革命こそ正義!(Revolution is justice!)」
「革命こそ正義!(Revolution is justice!)」
「革命こそ正義!(Revolution is justice!)」
いつのまにか周りに集まってきた不審者ではなく、テロリスト達が唱和していく。
そして先頭にいた部隊長を突然撃たれ一時的に硬直する武装憲兵隊に対して銃を向け、
「突撃!!!(Assault!!!)」
と銃を乱射した。
「は、反撃しろ!」
咄嗟に武装憲兵達が左右に転がり、物陰に身を隠す。
最初のうちはテロリスト達が圧倒していたがそこはやはり武装憲兵隊。
並の憲兵ではない。彼はほぼ全て陸戦隊出身者なのだ。先頭にいた部隊長も奥に引きずられた後、元気に指示を飛ばしている。防弾チョッキが弾を防いだ様だ。
テロリスト達に遅れをとったものの、高火力なマシンガン、果ては周りに一般人がいないのをいいことにグレネードランチャーを使う武装憲兵まで出てきた。
流石にこれは建物の崩壊や火災による被害者をなくす為そこにいた別の部隊長に止められていた。
ただしグレネードやフラッシュバンの使用は許可され、一つずつテロリストが籠もって抵抗する部屋を潰していった。
「ここが最上階だ!ウォーベック子爵を捜せ!」
ブリスデン病院八階に最初に到達したのは陸戦隊第七連隊長モーリス・ネルソン大佐だった。
歳は二十七。短く切った黒髪に宇宙と同じ色の目。身長は百九十センチと高く、その身体は鋼鉄かというくらい硬い。
しかしその堂々たる身体に似合わずとてつもないイケメンであり、帝国中の女性は彼に一度は恋をすると言われるほどだ。
そして彼は筋金入りの陸戦隊員でその勇猛果敢な戦闘ぶりから
”King tiger”(王の虎)の二つ名や”Seven's officer”(第七連隊長)と愛称まで持っている。
まさに帝国軍人とは彼のことだ。という声も上がっている。
そんな彼が先頭で迫り来る銃弾を盾で弾きつつ近距離でスペースソードを抜き放つ。
このスペースソードは文字通り宇宙でも使用でき、宇宙では重力が存在しないため攻撃が当たってもほぼ効果はない。
自分自身がバランスを失うからだ。よって近接戦武器に改良が施された。重力が存在しない、もしくは弱い場所では自動的に刀身をビームサーベルが包む。これにより攻撃が可能になるのだ。
近接戦武器はスペースソードやスペースアックス、スペースナイフが使われる。
遠距離武器は基本的にビームライフルである。
今は赤く輝かない刀身をテロリストの胴体に直撃させ、大量の返り血を浴びるネルソン大佐はテロリスト達を次々と屠り、スペースソードを振り、血を落とした。
瀕死の若いテロリストが死神が近づくのを感じながらこう呟いた。
「As expected, the king's tiger. But don't think that's the end. As long as there is Viscount Warbeck, the revolution will be successful byourcomrades. Revolutionary…
(流石は王の虎だ。だがこれで終わりと思うなよ。ウォーベック子爵がいる限り、革命は我らの同志が成功させる。革命万歳…)」
そう言い残して若いテロリストは絶命した。
戦闘シーンない話に行くまで何話かかりますかねぇ()




