脱出準備
戦闘シーンが途切れても書く意欲を持続させてる我…
珍しいw
29話です
十月二日午前六時。
一番コロニー“ジェームズ”の第三区ブリスデン病院にて義手の手術が終わり脱出の準備の為、アルベルトは第一宇宙ターミナルに係留している商船の格納庫にいた。
流石に手術を終わらせた当日に脱出許可は出なかったという不満を解消すべく自分の機体を見に来たのだ。
そこで薄暗い照明の中でも一際存在感を放つ戦闘機を見つけたのだ。
「これが…ティーガー・ワン…か」
近くには誰もいない。いるのは帝国軍士官服に身を包んだアルベルトだけだ。
病院から車で三時間かけて到着し恐らくウォーベック子爵の傀儡である検査官や職員から案内されここに来たのだ。
「それにしても…デカいな…」
連合が正式運用しているエアハルトは試験機であるパトリオットより小型だったが
ティーガー・ワンはパトリオットの五割全長が伸びている。
「本当にこれだけの機動性とスピードが実現するのか…?」
そう思いつつ機体の細部を確認しようとしたら艦内放送で“非合法”な客は直ちに艦橋に来る様に、と言われた。
格納庫の中にはティーガー・ワンの他にも二、三機格納されていた。
“非合法”な客は彼だけではないのだ。
第一次リーコン沖会戦の有志連合軍と軍事同盟軍の被害は両者痛み分けといった所だった。
第八航宙艦隊司令官ピーター・フォン・ブレーメン中将が戦死している為、若干有志連合軍の方が損害軽微と言えたかもしれない。
有志連合軍混成艦隊
戦艦二十九隻
巡洋艦三十二隻
駆逐艦四十四隻
軍事同盟軍第八航宙艦隊
航宙戦艦四隻
戦艦二十三隻
巡洋艦四十四隻
駆逐艦四十九隻
被害状況
有志連合軍混成艦隊
司令官頭部負傷
戦艦=六隻撃沈、三隻大破、ダンツィヒ中破
巡洋艦=五隻撃沈、アードリアン含む三隻大破
駆逐艦=G-十六含む十隻撃沈、七隻大破
軍事同盟軍第八航宙艦隊
司令官戦死
航宙戦艦=ユーゴスラビア、ユードレス撃沈
戦艦=一隻撃沈、二隻大破
巡洋艦=七隻撃沈、二隻大破
駆逐艦=十三隻撃沈、三隻大破
この様に両軍の損害はほぼ同じだった。
後の歴史家や研究者たちはこの第一次リーコン沖会戦の結果をよく議題にあげた。
戦術的には元々有利な空戦隊を活かした第八航宙艦隊の圧倒的勝利。と。
翻って最後の最後で詰を誤ったピーター中将の失態。と。
また不利な航宙力を意識して被害を最小限に抑えたハルコルト中将の敏腕。と。
しかし最後のポーツァル大尉率いる第十六空戦隊の奮闘は彼らの功績であって中将自身の努力ではない。と。
などなど様々な意見が一世紀過ぎた世界でも言われている。
しかし確かなことは現世において軍事同盟軍は有力な司令官を一人失ったということだ。
そしてゾラ連合としても同じことが言えた。
最近半日眠ったなぁ…




