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戦場立志伝  作者: 居眠り
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暗闇を駆ける飛翔体

バトル多めに書きましたのでスピード感が読み進めるうちにあると思います。

それなりに人死ぬので悪しからず。

一話です。

時は移住暦四百二十七年、帝国暦三百十五年七月四日

この話は民主主義を掲げるゾラ民主連合と

独裁を主張しているガンダー帝国、宇宙の平和を守るハル平和民主連合。そして"宇宙の海賊"と呼ばれる無法国家"アビス"

この四つの勢力の間で起こる戦いを記した物である。


ゾラ連合と帝国との間には多数の小惑星が存在し、その宙域はトラファルガーと呼ばれていた。そこに侵攻した帝国第八艦隊とゾラ連合第七航宙艦隊が対峙しようとしていた。そしてゾラ連合側が帝国艦隊を捕捉していた。

「前方、敵第八艦隊!」

真空の宇宙に浮かぶ航宙戦艦の艦橋から

大声で通信士官が叫ぶ。

それを落ち着いた声で制したのは中年の軍人だった。

「大丈夫だ。帝国に負ける我等ゾラ連合ではない。まして、司令部が落ち着かんでどうする?」

彼の名はウィリバルト・フォン・バイエルン。

彼はまだ四十五歳で中将であるが働きすぎのため、

髪が白く染まっていたが本人は特に気にしてはいなかった。

その白髪の人が振り返って若い士官に声を掛けた。

「こちらには新兵器があるからな、…なぁ二人とも」

「はっ!」「はっ」

勢いよく返事をしたのは彼の甥であり部下の

アルベルト・フォン・バイエルンである。

十三歳で両親を亡くしてからはウィリバルトに育てられている。現在は十七歳で少佐でありパイロットでもある。その髪は伯父と異なり(当たり前だが…)赤色で埋め尽くされている。

同じタイミングで返事をしたのはアルベルトより三つ年上の

アンハルト・フォン・ホーエンツォレルンだ。

彼はウィリバルトの次席副官及びパイロットである。十三歳で士官学校に首席で入学し、

そのまま孤高の存在で卒業していった秀才なのだ。階級は中佐で歳は二十歳になる。

この若きエース達はその新兵器のある格納庫へと足を向けた。

「敵第八艦隊、射程距離まであと三分!」

緊張が収まる気配が無い通信士官の声が艦内に響く。

「緊張するなアンハルト?」

「そうだなアルベルト。だが私はとても楽しみだがな」

納得した顔でうなづくアルベルトの顔も緊張というよりか興奮している顔になっている。

「全艦隊、戦闘隊形!空戦隊を出撃させろ!」

ウィリバルトの声が艦の内外に走る。

「お呼ばれだ」

とアルベルト。うなづくアンハルト。管制官の指示が出る。

「パトリオットA、B、出撃を許可する」

二人は声をそろえてコールする。

「「HMFCPパトリオット、出撃します!」」

二機の新兵器は航宙戦艦ユランガルから真空の空へと飛んでいった。


帝国軍第八艦隊司令官パーシー少将は若くして艦隊司令となったが、就任理由は宰相オズワルド公爵への多額の賄賂であったためそれを知っている彼の部下達は彼を敬遠していた。だがそれ以前に彼は無能な指揮官であった。

故に現在も戦闘が始まろうとしているのに指揮官席で爆睡していた。

だがゾラ軍は彼の睡眠を妨害した。もっともそれで起きた訳ではないが…

彼の旗艦ハットンのスクリーンに小さな光点

が多数映し出された。それらの中にはパトリオットの姿もあった。

アルベルトとアンハルトの二人は友軍の戦闘機達に先んじて帝国軍に攻撃を仕掛けた。

ここでトラファルガー会戦の火蓋が切られた。


如何だったでしょうか?

感想どうぞよろしくお願いします。

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