第四話 強化合宿――惨劇の幕開け――
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夏休みに入り、私たちは最後の追い込みとして学校での合宿を行うことになりました。
全国大会まで残り僅か。プレーの連携の確認と精度の強化が目的です。
毎日蒸し風呂のような体育館で朝から晩まで練習三昧。想像しただけでも「うへぇ~」とへばってしまいますが、同時に楽しみでもあります。
この学校で、チームで最後の思い出を作れることが嬉しくて仕方がないのです。
「こら美春。ユッコさんも、お布団運ぶの手伝ってくださいよ」
青い空の下、白い軽トラックに積まれている布団を抱えた千恵美が声をかけました。
軽トラックの前にいるのは美春とユッコと智子。三人はなにやら相談をしているようです。
「おいおい、私たちが遊んでいるような言い方するんじゃない。こっちは買い出しの相談をしているんだぞ」
美春がふくれます。
「にゃはは。日頃の行いかねえ」
ニヤつくユッコに美春はため息。
「なに言ってるんですか、ユッコさんにも言われたんですよ」
「にゃに!? そういえばそうだ。でも、私たちと一緒にいる智子の名前はなぜでない?」
「――わたし、日頃の行いが良いから……」
ぼそっとつぶやく智子の言葉に、布団を抱えた私は吹き出してしまいます。
たしかに、美春とユッコはサボっているように見えますが智子はサボっているようには見えません。それは間違いなく日頃の行いのせいなのでしょうね。
「あ、そうか。いろんな人たちがお野菜をくれるって言ってたよね。いいよ。こっちはやっておくから、三人は買い出しに行ってきて。ごはんが食べられないなんてことになったら大変だから」
私がそう言うと、三人は「それじゃ、お願いね~」と言いながら買い出しへと出発しました。
「智子さんはともかく、あの二人に任せて大丈夫なんですか?」
「う~ん。あのリストに書かれている量を考えると――学校との往復を楽しんでくれそうな人を選んだんだけどな」
疑いの目を向けてくる千恵美に、私は苦笑いを返します。
私たちが県大会で優勝したことはすぐに広まり、学校だけでなく村中も祝福してくれました。そして全国大会に向けた合宿を学校でするという話を聞きつけた旅館の方が布団を提供してくれました。それだけでなく、農家さんたちもお米やお野菜を提供してくださるのです。
その量はとても多く、どんなに頑張って食べても合宿中に食糧がなくなる事はないでしょう。だから買い出しといっても、買うのは調味料だけで、あとは学校と各農家さんとを何往復もすることになるはずです。
農家さんたちはトラックで学校まで運ぶよと言ってくれたのですが、私たちは体力づくりのためと言ってそれをお断りしました。でも本音は、そんな苦労も良い思い出になると思ったのです。
普段は通うだけの学校で寝泊まりする。来年度に廃校になってしまうのでこんなことは二度とできません。だから、出来るだけその準備も自分たちでやりたかったのです。
体育館の横にある食堂の二階が畳の部屋になっています。三十六畳の大広間。災害が起きてしまった時には避難所としても使える部屋です。
「お布団持ってきたよ。置いても大丈夫かな?」
大広間に入った私は紗耶香と友奈に声をかけました。
「うん、佳保里から見て右手の奥なら大丈夫。そっちの畳は水拭きしたし、もう乾いているはずだから」
私と千恵美は靴を脱いで室内に入り、紗耶香が言った所へ布団を下ろしました。
少し埃臭かったこの大広間も、紗耶香と友奈が掃除してくれているおかげでとてもきれいになりつつあります。
しばらく使われていなかったので結構汚れていたのです。
「見違えるくらいきれいになったね」
「当然っす。私、あんな埃まみれの部屋で寝るなんて考えられませんから」
私の声かけに、友奈がニッと笑って親指を立てました。
バケツで雑巾をしぼっている紗耶香が顔を上げます。
「あとでエアコンの内部も掃除しておくから、夜も快適に眠れるはずだよ」
「え? 紗耶香さんそんなこと出来るんですか?」
千恵美の問いに、紗耶香は「まあね」と微笑みました。
「前に家のエアコンを掃除しに来た業者の人にやり方を教えてもらったから」
「へえ~、教えちゃったら商売に影響するかもしれないのに……。ひょっとして、その業者の人って男の人ですか?」
「うん」
「教えてほしいってお願いした時、その人顔を赤くしてませんでしたか?」
「そういえば少し赤かったような……なんで?」
「――いえ、なんでもありません。やっぱり、美人で大きいと得なのかな……。残りの布団を持ってきますね……」
千恵美は紗耶香と自分の胸を見比べたあと、何とも言えないため息を吐いて広間を出て行きました。
「――? 千恵美どうしちゃったの?」
キョトンとする紗耶香。
「あはは。尊敬する先輩との違いがいろいろ気になっちゃうお年頃なんだよ」
私は笑って誤魔化すしかありませんでした。
開いてある窓から心地よい風が吹き込んできます。それは夏のからっとした田舎の風。微かに草木の香りが混ざった清々しい風です。
この時の私は気付いていませんでした。
窓からは体育館の裏にある雑木林が見えています。そして今は真夏の日中。
それなのに――――その心地よい風は、セミの鳴き声ひとつない静かすぎる風だったのです……。
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「ねえみんな、練習前にさ、カナエさまのところにお礼を言いに行かない?」
美春がそんなことを言い出したので、私たちは雑木林へと向かいました。
合宿の準備は思っていたよりも時間がかかり、もう18時をまわってしまいました。けれども夏は空はこの時間でも明るく、太陽は西へと傾いてはいますがまだ青空も残っています。
雑木林の薄暗さもそれほど気にならないくらいです。
「あれ? カナエさまが――いないよ?」
美春がけやきの木の窪みをのぞき込みました。
「いない? 奥の方に落ちちゃったんじゃないの?」
「ううん。この窪みけっこう浅いし、奥に落ちたんじゃないみたい」
紗耶香の言葉に、振り向いた美春は首を横に振ります。
「それじゃあ、きっと誰かが持って行ったんだよ」
千恵美がそう言うと、友奈が首を傾げました。
「カナエさまを? なんのために?」
「なんのためって、そりゃあ洗濯に決まってるでしょう」
「洗濯ぅ?」
「考えてもみなさい。カナエさまの着物ってさ、いつもきれいでしょ? 顔だって汚れてないし――。誰かが定期的にきれいにしてあげてるんじゃないかな」
「いや、“いつも”って言えるほど知らないし。それに、そんな頻繁にこんなトコに来たりしないし」
友奈はパタパタと手を振ります。
「ということは、千恵美は何度もお願いをしに来ているってこと?」
紗耶香の問いに、なぜか千恵美は顔を赤らめました。
「ま、まあ何度かは……。はやく紗耶香さんみたいなポイントカードになって、チームに貢献できるようになりたいな~みたいなことをお願いしに来たことは……」
最後がゴニョゴニョとした言葉になったので聞き取れませんでしたが、千恵美ははやく憧れの紗耶香のような選手になりたいということなのでしょう。
「なんだか――可愛い……」
智子に微笑まれ、千恵美の顔がさらに赤くなります。
「でも、誰が持って行ったんだろうね、カナエさま」
「にゃひひ。もしかして、カナエさまは自分の足で出て行ったんだったりして」
紗耶香のつぶやきに答えたユッコ。
私はその答えを聞いてゾッとしました。決勝戦のあの日に私だけが見たという女の子。人形ではありませんでしたが、あの赤い着物はカナエさまが着ているものとよく似ていた――それを思い出したのです。
「ユッコさん、それだとホラーになっちゃうじゃないですか。だいたい、カナエさまは何をしに出て行ったっていうんですか?」
美春の呆れ顔にユッコは腕を組んで考えます。
「う~ん。わかんないけど、この合宿を陰で支えてくれるつもり……とか? 私たちが寝ている間にボールを磨いてくれたり、ユニフォームのほつれを直してくれたり、緊張で眠れない夜に添い寝してくれたり――みたいな?」
「うわ、なんかほのぼの感満載ですね。でも、夜中に目が覚めた時にカナエさまが横で寝てたら悲鳴上げちゃうかも」
美春はそう言って笑いますが、怖がりの千恵美は顔を青くします。
「もぉヤメヤメ! ユッコさんも美春も、そんなこと言うのやめようよ!」
大きな声を出して怖がる千恵美は本当に可愛く、私たちを和ませてくれました。
その後、カナエさまがいないのだからお礼を言うのはまた今度――ということで体育館へ向かいます。
その途中、私はユッコが冗談で言った言葉を思い返していました。
もしカナエさまが自分の意思で動けるのだとしたら、カナエさまは私たちの決勝戦を見に来ていたのかもしれません。そして、劣勢になった私たちに力を貸してくれたのではないでしょうか。
思い返せば、表情はぼやけていて思い出せませんが、赤い着物におかっぱ頭というのはまさにカナエさまそのものです。もしカナエさまが力を貸してくれたのだとしたら、私はそれを素直に喜ぶことができません。
それは相手選手がアキレス腱を断裂させてしまった時、あの女の子が微かに笑っているように見えたからです。そこには一切の温かみはなく、心をも凍りつかせるような冷たさしか感じなかったからかもしれません――。
◇
私たちが体育館へ入ろうとすると、秋穂ちゃんに呼び止められました。
夕飯の支度が整ったというので、私たちは我先にと食堂へ向かいます。練習はしていませんが、今日はいろいろと動いたのでお腹がペコペコだったのです。
机に並べられた数々の手料理。
秋穂ちゃんが作ってくれた料理はどれもおいしく、お腹がいっぱいになった私たちは幸せを感じています。
正直、バスケ以外ではだらしない秋穂ちゃんが夕飯を作ると言い出した時は心配になったものですが、意外にもかなりの腕前です。
「にゃっふ~、おいしかった~。秋穂ちゃんってお料理上手なんだね、びっくりしちゃった」
満足気なユッコに、秋穂ちゃんは自慢げに鼻を鳴らしました。
「あったりまえでしょ。憶えておきなさい、男のハートっていうのはね、胃袋にあるの。いい男を捕まえたかったら、あなたたちも勝負料理の一品を持ってた方がいいわよ」
「でもさ、秋穂ちゃんってまだ彼氏いないんだよね?」
友奈の強烈な一言に、秋穂ちゃんはお茶を喉に詰まらせます。
「う、うるさいなあ……これからなのよ。私は、こ・れ・か・ら、いい男に出会うの!」
顔を赤くする秋穂ちゃんが可愛くて、私たちは大笑いしました。
私たちは誰も秋穂ちゃんを『先生』とは呼びません。そりゃあ授業の時は先生って言わないと叱られてしまいますが、「プライベートだったらどんなふうに呼んでもかまわないよ」と言ってくれます。
ということは、秋穂ちゃんにとって部活はプライベートと同じなのでしょう。そんな秋穂ちゃんだからこそ、私たちは『お姉ちゃん』のような親しみを持てるのです。
秋穂ちゃんが料理を作ってくれたので、後片付けは私たちの仕事です。
全国大会へ向けて部活一筋だった私たちは、最近はお母さんのお手伝いをあまりしていない――という話になりました。お皿を洗いながら思うのは、いつも身の回りのことをやってくれるお母さんへの感謝でした。
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「え? 今から練習するの? もう21時を過ぎているのよ」
秋穂ちゃんが立ち上がった私たちを見上げます。
「練習っていっても、軽く体をほぐすくらいにしておくけどね」
「せっかくの合宿なのに、今日はボールを触ってないから気持ち悪くって」
「にゃはは、そういうこと。このままだと指が疼いて眠れないしね~」
「ユッコ、指の動きがやらしいから……。でも、私も佳保里たちと同意です」
私の後に紗耶香たちもそう告げます。
それは美春や友奈、千恵美たちも同じ気持ちだったようです。
「それじゃ、私たちは先に行って準備してきますから」
千恵美を先頭に、美春と友奈も体育館へと向かって行きました。
夕飯の後片付けが終わったあと、私たちはしばらく食堂で談話していました。
いつもは家にいる時間ですが、今日はみんなと学校にいます。いつの間にか会話が盛り上がり、時間を忘れてしまっていました。
けれども、秋穂ちゃんの「そろそろシャワーを浴びてきたら?」という言葉で、今日は練習をしていないという気持ち悪さに気がつきました。そこで、まだシャワーを浴びていないのだからその前に少し練習を――という流れになったのです。
秋穂ちゃんは優しく微笑んでいます。
「いいわよ、あなたたちのやる気は尊重する。でも、明日から朝練をするからほどほどにね。四時起きだからよろしく」
「にゃにゃ!? よ、四時って……嘘でしょ?」
顔が引きつるユッコに秋穂ちゃんは楽しそうに微笑みました。
「うっそで~す! でも、六時前には起きてもらうからね。朝から晩までバスケ漬けにするんだから。――楽しい合宿になるわよ~」
最後の脅すような笑みに、私たちは「ひぃ~」と身を寄せ合ったのです――。
◇
私たちが準備を整えて体育館へ行くとすでに明かりがついており、ボールの弾む音が聞こえます。美春たちがボールの空気圧をチェックしている音です。
私たちは荷物を壁際に置き、美春たちからボールを受けとりました。
「にゃは。なんか落ち着くね~」
ユッコにつられた私たちからも笑みがこぼれます。
合宿の準備を早々に終わらせて練習をするつもりだった私たちは、練習着の白いTシャツとハーフパンツ姿で一日を過ごしていました。
けれども、各農家さんへ野菜を貰いに行くたびに応援され、長話にお付き合いすることになってしまったユッコたち。そして、夕方には村長さんが激励に来てくださり、校長先生よりも長くてありがたいお話を頂いてしまったので今日はまだボールに触れてさえいなかったのです。
「みんな、今日は軽くだからね。特に美春と友奈。また熱くなって1対1なんてやらないように。ユッコと千恵美も、二人をあおっちゃダメだからね」
私がそう言うと、さっそく向かい合っていた美春と友奈が「え?」と残念そうな顔を向けてきます。
「にゃらら~ん。今日は二人の対決を見られないのか~、ざんねんだな~」
「本当にそうですね。オフェンスの美春とディフェンスの友奈。今週の勝敗はたしか……二人とも26勝26敗の五分。今夜でどちらがリードするのか楽しみだったんですけどね」
並んでいるユッコと千恵美の深いため息。
「だ・か・ら、そういうこと言わないでって言ってるの」
私は二人に注意しますが、ライバル心を刺激されてしまった美春と友奈が視線をぶつけあってしまいました。そこへ――
「こら、主将の言うことはちゃんと聞く」
紗耶香が美春と友奈の頭をこつんと小突きます。
「じゃあ一回。一回だけならいいですよね」
「軽くです。かる~く勝負するだけですから」
怒れば誰よりも怖い紗耶香の視線を受けますが、どうやらこの二人は諦めきれないようです。ダンボールに入った小猫のような目で私を見てきます。
私だって美春と友奈の対決は見ていても楽しいので勝負をさせてあげたいのですが、今日はそういうわけにもいきません。
「だ~め。ちゃんとした準備運動だってしてないんだよ。ここで怪我なんてしたら全国大会はどうするの? 今日はボールの感覚を確かめるだけにしておきなさい」
私の言葉にハッとした二人は素直に勝負を諦めます。
これは楽しい思い出作りの合宿でもありますが、主となるのは全国大会へ向けた強化合宿なのです。ここで緊張感のないことをして怪我なんてしてしまえば本末転倒ですからね。
「ユッコと千恵美も、もう変に二人をあおるような事を言っちゃ――」
ダメだからね。――と言葉を続けようとしたその時、体育館に耳を塞ぎたくなるほど大きくて重い音が鳴り響きました。
音と同時に揺れた床がビリビリと震えています。突然の事に、私もみんなも腰が引けてしまいました。
それが始まりだったのです。なんの救いもない無慈悲な――
カナエさまからの徴収――
「な、なに!? 今のはなに!?」
私が大きな音のした方を見る前に、今度は千恵美の絶叫が体育館に響きました。
「智子! 智子ッ!――いやぁぁぁぁぁッ!」
今度は紗耶香の悲鳴。
その理由はすぐにわかりました。
大きな音がしたのはリングのついたバックボードが落ちたから。そして――
「智子!? そんな……そんなことって!」
智子が落ちたバックボードの下敷きになっています。
私はすぐに駆け寄りました。
「智子! いま助けてあげるからね!」
私は声をかけますが、智子の虚ろな瞳はピクリとも動きません。
そして、どこからか流血した血液が智子のTシャツを赤く染めあげていきます。
「みんな手を貸してッ! バックボードをどかさなきゃ!」
私が声を上げると、我に返ったみんなも駆け寄ってきました。
潰されてしまった智子はもう死んでいるのかもしれません。でも、まだ生きているのかもしれないのです。私に出来ることは、バックボードをどかしてあげることだけでした。
「――いくよ! せ~のッ!」
紗耶香が放心してしまっているので、バックボードは私とユッコ、美春たち二年生の五人で持ち上げました。
重いバックボードをゆっくりと運び、智子の上からずらします。
「智子! しっかりして!」
私は赤く染まった肩を揺らしますが、智子からの返事はなく、まるで人形のように揺れるだけ――。
「ユッコっ、今すぐ救急車をッ! 友奈は秋穂ちゃんを呼んで来てッ!」
私はそう叫びますが、あまりの惨状にみんなは固まっています。
「早くッ!」
もう一度叫んだところでユッコと友奈が走り出しました。
「智子、大丈夫だからね。いま救急車が来てくれるから……」
体育館を出て行く友奈を見送り、私は脱力している智子を励まします。しかし、やはり彼女からの反応はありません。
「佳保里っ、スマホを借りるよ! 私のは圏外になっちゃってる!」
ユッコが自分のスマホを投げ捨てました。
私たちは体育館の壁際に荷物を置いています。だから、ユッコのスマホが圏外なら誰のを使っても構いません。一刻も早く救急車を呼んでほしいのです。
ですが――
「なんで!? なんで佳保里のも圏外なの!?」
ユッコの悲痛な叫びに私は青ざめました。
「嘘でしょッ、そんなことって――」
私はユッコに駆け寄り、奪うように自分のスマホを手にします。
画面を見るとそこには『圏外』の文字が――。
「なんで!? なんで今なのよ!?」
智子の血で滑るスマホを落とさないようにいろんな方向へかざしますが、圏外の文字が消えることはありません。それは紗耶香や智子のスマホも同じでした。
ここは山間の村なのでたまに電波が弱くなることはあります。一時的に圏外になってしまうこともないわけではありませんが、このタイミングでそれが起きてしまうなんてあんまりです。
「職員室から電話してくるッ! みんなはここで待ってて!」
私はスマホをポケットにしまって駆けだしました。
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