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音のない世界で...4

「ん....」

と零は目をゆっくり開けた。

「っ!?///」と優也が隣で寝ているのにびっくりしてしまった。

(そうだった...昨日から優也の家でお世話になるんだった...///)

と改めて思い出した。

昨日、優也の自宅でお世話になることになったのだ。

理由は、LIMEのメッセの言葉、記憶、恐怖で怯えてしまった私を優也が守ると言ってくれた..。

その人物からの連絡は今のとこないがやはりいつばれてもおかしくない状態...。

もしバレて、優也に何かあったらどうしようと...考えてしまう..。

すると、私が起きたのに気付いたのか優也が起きた。

「零...おはよ..」と手話で言ってくれた。

私は「おはよう、優也..」と少し作り笑いをして返事してしまった。

零が不安を考えてることはあんまり優也に言いたくなくて昔の癖で「大丈夫」というような作り笑いをするのが優也にはわからないけど、やっぱり優也にはわかったみたいだった。

「零、またなんか考え事してたのか..?」と言われ、「...っ」と作り笑いのままビクッ!っと反応してしまった。

「そ、そんなことないよ!考えてない」と慌てっぷりを見せてしまった。

すると優也は「じーっ...」っと零の目をまっすぐずっと見てる。

「な、なに?」と答えると頬に手が触れた。

「っ!?///」と零はもちろん真っ赤にした。

優也は、零の髪の毛に指を通した後に手話で「零、髪サラサラなんだな。綺麗だよ」と言った後に優しい表情で微笑まれ恥

ずかしくなってしまった。

「顔、洗ってくる...!!///」と返したあと洗面所がある一階に降りて行った。

一階でちょうど優也のお母さんとお父さんに会った。

二人は「零ちゃん、おはよう」と笑顔で手話で答えてくれた。

「おはようございます」と私は返した。

「洗面所、お借りします!」と言うと「どうぞ」と優也のお母さんが笑顔で答えてくれた。

ジャー....

水の音はやはり聞こえなくなってきている...触ってやっとわかるかのようで少し残念そうな顔になってしまった..。

顔を洗い終わり、優也の部屋に戻った。

「優也、洗面所貸してくれてありがとう」と答えた。

私は制服に着替えようとしていつものように着替えようと瞬間...。

ガシッ!

と肩を掴まれた。

なんだと思い振り返ったら優也をがいたのを忘れていた...。

「零....俺出てるから着替え終わったら呼びに来てくれ///」と顔を赤しくして部屋を出て行った。

(あー...!!///忘れてた...ここ優也の家だった...///)

と赤くなったまま制服にちゃっちゃと着替えた。

髪は後でやれるからと思い、制服に着替え終わった零はドアを出てすぐ近くにいた優也に

「着替え終わったよ」と伝えた。

「わかった、零は先に一階に行ってて。ご飯出来てると思うから、俺着替えたら行くから」

と言われ私は頷いた。

そして一階に降りて行った。

「あら?零ちゃん髪はいつも結んでるって優也に聞いてたけどゴム忘れちゃった?」

と優也のお母さんに言われ、ストレートのままリビングに来てしまった。

「あ、あとでやろうかと思って」と答えると優也のお母さんは「ここに座って」と言われ私は椅子に座った。

すると、髪を結ばれてた。

いつも自分でやってるツインテールが後ろ下ろしの三つ編みにされていた。

「やっぱりかわいい!三つ編み似あいそうだったからやらせてもらったわ♪横に持ってくるのもいいわね!」と言われ三つ編みを後ろから首の横に流した。

「に、似合いますか...?」と私が言うと優也のお母さんは「うん!バッチリ☆」とGoodマークされた。

すると優也が着替え終わったのか降りてきた。

「母さん、おはよー....って!?///」とお母さんに声をかけかけた優也が私を見て固まった。

「?」私は首をかしげてしまった。

「優ちゃん、零ちゃんかわいいでしょ♪お母さん結ばせてもらっちゃった、もしかして好み?」とニヤニヤと優也のお母さんは優也に答えた。

「う、うるさい!///」と顔を赤めたまま言った。

零は見てて面白かったのか笑っていた。

でも優也にとっては嬉しそうに笑ってくれてうれしいと思ったように笑顔になった。

「「行ってきまーす」」と優也と零はご飯を食べ終わった後に優也のお母さんに挨拶して家を出た。


優也との登校はちょっと不思議だった...。

心が落ち着く...。

一緒に歩いてるとどんどん自分たちの学校の生徒が登校し始めた。

私は普通に優也の左隣りで歩いてたその時....。

「____。」とフード被った男に気付いた。

零はゾッとした...。

(ま、まさかね...。)と思いながらも振り向いたまま青ざめた顔をしてる零に優也は気づいた。

「零?具合悪いのか...?」と肩をたたかれ手話で伝えてきた。

「あ、ううん。だ、大丈夫」と言い「予鈴鳴っちゃうよ、いこっ」と言い走った。

キーンコーンカーンコーン...

教室に着いて私たちは席に座った。

すると、優也が昨日先生に今日やることを言われていたのを思い出し、零の肩をたたいた。

「零、今日席替えするみたい、言うの忘れてた」と言われ。

「あ、そうなの?わかった。教えてくれてありがと」とお礼を言った。

(席替えか...優也の隣がいいな...。)

と考えてたら先生が来た。

「みんな、おはようございます。今日は席替えをします。黒板に机の位置の数字を書くのでくじで引いた番号に移動してください。」と言い、黒板に見取り図を書き始めた。

書き終えた先生は、くじの箱を出し、「上の学年組から、引いてもらいます。まず、笹原から」

と言われ黒板の前の教卓に置かれたくじ箱に手を入れ一枚取り出す。

書かれていた番号は「5」。

見取り図で言うと校庭が見える窓側の一番後ろの席だった。

(後ろの席か...)と思いながらも次々くじを引いていく。

そして結果、優也と離れた席になってしまった...。

(優也と離れちゃった....でも、いいや...)と思い授業の時間になった。

私は、日差しがポカポカしてて、気持ちよかった...。

そしてなんとなく外を眺めていた。

すると....。

(え....?)

と目を疑うような人物がいた...。

それは、木村海翔だった....。

零は一気に青ざめた顔になった...。

その瞬間...

ブーっ

と、スカートのポケットにしまってた携帯がバイブが振動した。

私は先生に見つからないように携帯を取り出し恐る恐る通知を見た...。

「LIME木村海翔からメッセがあります」

と通知が書いてあった...。

それを開いて書かれていた文章は...。

「零、お前ここにいたんだな。お前のお友達さんに何かあったらいやだよなぁ?放課後、零お前ひとりで屋上に来い。誰にも言わないでな...?」という言葉にゾッと来た...。

(どうしよう...優也に何かあったら...私は犠牲になっても構わない...!)

と思い、零は「わかった、私一人で行くから何も...しないで。言うこと聞くから」

と返事を返し、携帯をしまって授業に戻った。

キーンコーンカーンコーン...

授業も終わり、掃除の時間になった。

零は、優也に「優也、今日先に帰ってくれるかな..?先生に用事頼まれて遅くなるの」と噓をついた。

優也は「わかった。俺の親にも言っとく。帰り気を付けるようにな」

と言ってくれた。

「ありがとう、優也。気を付けるよ」

と零はお礼を言った。

そして掃除の時間も終わりみんな帰っていく。

優也も「じゃぁ、あとで家でな」と言い教室を出て行った。


【放課後】

ほかのクラスの生徒は部活のとこは部活をしている...。

でも特別クラスの生徒は私一人だけ残っていた...。

「行かなきゃ...」と口に出し恐怖心を抑えて、屋上へと向かった。

ー屋上ー

ヒュー....

零は屋上に行った。もうすでに海翔はいた。

「よぉ...やっと来たか、6年ぶりだな」と言ってきた。

私の耳は確かに補聴器をしなければほとんどの音がもう聞こえない...。

けど今は補聴器をして少しだけ聞こえる...。

「要件は...何」と冷静に答えた。

「つめてぇなー、同級生にそんなこと言うかぁ?ハハッ!」と狂った笑いをしてきた。

「あなたは...同級生でもないわ...殺人犯よ..!」と答えた。

「へぇ?今じゃ証拠もなんもねぇよ...」と言った瞬間...

シャッ!

とナイフを突き立ててきた、その勢いでせっかく優也のお母さんが結んでくれた髪が切れてしまった。

「また....殺されたいのか...?」と言われたが私はもう恐怖心を捨ててた、

「ええ...殺されてもいいわ。何されても...」と零は海翔の目をにらみ、海翔がナイフを握ってる左手に零はそれの腕を掴み、「殺してみなさい...ここは学校よ...殺せるかしら?」とまるで別人のように首までナイフを持ってきた。

「へぇ..昔と変わったんだなぁ?じゃぁ...携帯だせ」と言われ、

「なにするの?」と言いつつ渡すと

ガシャッ!!と携帯にナイフをぶっ刺した海翔...。

私は「.....。」と無言でそれを眺めてた。

「これで探られないな...ついてこい、お友達守りたいだろぉ?」と言ってきた。

「わかった...。ほんとに何もしないわね..?」と再確認すると「おう」と答えたので私は優也には申し訳ない思いを残して学校から海翔と一緒に出て行った。

その頃、優也は...

(零....遅いな...)と帰りを待ってた...。

けどその日から零は姿を現さなかった...。

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