第十四話
建設中の小屋の中でスバルは残りの湯船になる部分の製造完成させ
「フォルテさん、聞きたい事があるんだけどいいですか」
「私にわかる事でしてら」と短く答えた
「この永続系の魔法や魔道具については理解は出来るのですが、何故そういうものをもっと広めて生活を豊かにしないのでしょう」
スバルの質問はスバルの居た世界では普通の考えだと、フォルテも理解できたが素直に答える事にした
「スバル様それは、まず人々は魔法と言う物は力、簡単に言えば軍事力と考えられてきた歴史があり、魔素というものが見えない為研究もされてない
結果魔法使いはエリートと言う考え方でこの世界に広まっている為です」
「やっぱりそうか、でもそれは悲しい事だね」と少し陰りを見せながらスバルは作業の続きを開始した
次の日、朝早くに完成した桶などを持ってきたレルヴァとアニスとフォルテの3人を連れて市場や商店をめぐり、タオルと大き目のタオルを買い
石鹸らしい大き目の油臭い塊を大量に仕入れ、戻ってくるとコルゼットとゼルベットさんが作業は終わったとピザとお酒を飲んでいた
「でスバルよ あの石版の床の部屋はなにをするんだ」と2人が聞いてきたので
「それは店が終わった後にお披露目しますと」
そして店を閉め集まったメンバーに小さなタオル大きなタオルと銅貨を厚くした感じの石鹸をフォルテが配る
「スバルさん この石鹸すごくいい臭いがしますが」と普段使うものとは違うことにアニスが興味を示す
そして男性陣と女性陣に分かれて部屋の扉を開けて入る
~男性陣サイド
「まずはその戸棚に服などをいれて鍵を閉め 今回は鍵はいいですね」と笑顔でスバルが説明しみんな指示道理に裸になり小さなタオルとコイン石鹸をもち
次の扉をあけると、中は壁が光明るく湯気がこもり暖かい
「これはもしかしてお風呂か」とゼルベットが前に貴族の屋敷で建造したものを思い出し驚く
「それって貴族様とかが入ると言うあれか」とアドルスとコルゼット
「貴族の方々のお風呂がどういうものかはわかりませんが、僕の居た地域では銭湯といい多人数で入る施設です」
ゼルベットの説明を聞くと大きめの器などに何度もお湯を運ぶのらしい
「今回はフォルテさんに手伝ってもらい魔道具などで随時お湯が準備できてます」と何気なく一言ですますスバル
それで驚く残りの3人だがスバルの説明で桶で体を流したり石鹸で体を洗ったり落ち着いて湯船につかると
おのおのこれがお風呂かと初体験だが顔が緩みぱなしだった
~女性陣サイド
スバルと同じ説明をフォルテに受けた女性陣は、石鹸の香りとかいろいろ聞きながら湯船につかっていたのだが
アニスとレルヴァの視線はフォルテの美しい肌とスタイルに釘付けだった
アニスは気になっていた事を聞くことにした
「フォルテさん スバルさんとは恋人ですか」
何気ない一言のように聞かれたフォルテはお風呂につかりほんのり赤みががった顔が数段赤くなったが
「スバル様とはそのような関係ではありません、私はスバル様に命を助けられ大恩のあるご主人様です」と簡単に説明をする
「そうなんだ でもスバルさんってフォルテさんに微笑むときすごく優しいよね」とアニス言われ もう一段顔を赤くするフォルテであった
しばらくして初めてのお風呂という事もあり、みんな軽くのぼせて酒場に戻るとスバルとフォルテが勝手に注いでしまいましたがと
笑顔でみんなの分のお酒を運んできて、乾杯をして一息つくと、みんな幸せな表情を浮かべていた
少し短めですが次をすぐUPするのでご了承ください