第十二話
次の日の朝からスバルは昨晩おかみさんに教えてもらった工房にきていた
軽くノックをし戸をあけてはいる
「すいません コルゼット工房はこちらであってますでしょうか」
スバルがのぞくとカウンターでスバルより年下ぽい赤茶髪を後ろで縛ってる少女と目が合う
「うちであってるけど何かお探しですか」と営業スマイルをむけてくれた
娘さんに宿のおかみさんの紹介とここでなら注文して物が作れる事を聞いたことを伝えると
「すこしまっててください おやじを呼んで来ますと」奥にはいっていった
その間店の陳列されてる商品を見ると四角いフライパンのようなものからいろんな形の包丁や寸胴などをみて目を輝かせていると
「おまえさんか ってそんなものみてたのしいか若者なら剣とか鎧を見てる方がよかろうにと」声をかけてきた
商品から声の方に目を向けると身長はスバルと大差ないが腕や胴回りが筋肉の塊のおじさんをみて斧を振り回すのが似合いそうだなと内心思うスバル
「はじめましてスバルと言います ここでなら注文を聞いていただけるときいたので伺わせていただきましたと」
「まぁ 大抵のものはつくれるが 日常品なんてめったに注文がこないから時間もあるぞ」と豪快に笑い出した
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「確かに武器や防具を必要とする方は多いと思いますが僕としては鍋や刃物の方が必要だと思います。それ一つで料理の幅が広がり生活が
豊かになれると思うのです」
なにげないスバルの一言にこの工房の主のコルゼットは目を丸くして大笑いしていた
「がっはは スバルよ お前は面白い考えをしてるとはおもわないのか」とにやけながら
「そうは思いません ちょっと美味しいものが食卓にでればそれだけで幸せになったりしますからね」と微笑むスバル
2人が楽しそうに会話をみていた娘のレルヴァはあまり人付き合いが得意ではないおやじがここまで気を許すのを不思議に感じていた
そうこう話てるうちに用件の話になり一つの長方形の鉄の箱4つはすぐ出来ると
「これくらいなら昼ぐらいには完成してるじゃろうが、問題はもう一つの注文の方だな」
スバルの2つ目の注文は横幅樽2つ奥行きは樽が一つはいればよいと高さは樽3つくらいと酒場に合った酒樽で注文してきた
「単純な大きな箱って感じだからこれも板金さえしてしまえば今晩か明日の朝には終わると思うがこんな鉄の箱をどうするんだ」
「それはお楽しみにって感じなんですが、つまらない注文で申し訳ありません」と軽くお辞儀をするスバル
「いやかまわん 長い間この家業をしてるが、こんな注文ははじめてで驚いただけだ」
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スバルの注文の品を完成させたコルゼット親子は昼飯時間と言う事もあり、昼食のついでに届けようとなじみの宿屋についてまずは驚いた
「おやじアドルスさんの所こんなに繁盛してたかな」
「いや 廃れては無いがもう少し」と言葉を選びながら目の前の光景に驚きを隠せなかった
入り口には数人だが席を空くのを待つ列 入れ替わりに客の対応をしてるアニス そして食欲を誘う香ばしい匂い
そうしてるとアニスが親子に気がつき近づいてきた
「こんにちわコルゼットさん レルヴァ」
「アニスの所にスバルって泊り客いるかな」といつもの調子に戻らないコルゼットが問うと
「いますよ」とアニスの答えに「注文の品とどけにきたんじゃがついでに昼食をとおもったんだが忙しそうだな」
すこしまってくださいねと一言いいアニスが店に戻りそして戻ってきた
「こちらえどうぞと」案内され一階奥のスバルの部屋
「コルゼットさんとレルヴァさん」と訪問者に驚くスバル
「昼食のついでにこれを届けに着たんだが」と品物を見せる品物をテーブルに置くと
「どうぞお座りくださいと2人に席を促す」
スバルが注文したものを笑顔で確認してると部屋をノックする音
「スバル様失礼します」美しい女性と香ばしい匂いをつれて部屋にはってくるとコルゼットもレルヴァも女性にみとれて固まってしまう
その女性が匂いの元だと思われる見た事も無い料理をテーブルに置くと
「お昼がまだだと聞いたので一緒にどうですか」とスバル
「どうぞと」 ピザをテーブルに置き。お茶を4人分用意するとスバルの横に座るフォルテ
コルゼット親子はスバルに進められ目の前の料理を手に取り食べる
「お・お・おやじ!と一口食べておやじの肩をたたくレルヴァ
2人は目を合わせ「旨い」と次々にピザを口に運んでいく
恍惚の表情をみせて放心気味の2人の意識が普段にもどるのはフォルテにお茶のお替りをもらって一呼吸したあとだった