無くしてから気づくもの。
男が失ったものは花だったのでしょうか。本当に?
あるところに沢山の花が咲いていました。
その中でも特に2輪の形が違う美しい花が咲いていました。
2輪は自愛と自信に満ちていて凛と咲いていました。
2輪はなかよく美しく育ちました。
そこである男の人がその2輪を持ち帰り栽培することにしました。
男は2輪のうちの1つの花に見とれてしまい、もうひとつの1輪の花は次第に目を向けられなくなりました。
ある日男は2輪の水やりを忘れてしまい、花は元気がなくなってしまいました。
男は栄養剤を買ってきて花にあげました。
しかし数日後男が気にかけていた花は綺麗に咲き誇り、目を向けられなくなってしまった1輪の花は枯れてしまいました。
男はどうにかまた咲かせようとしますがもう枯れてしまった花はもどりません。
結局 男は2輪の素晴らしい花のうち1輪を失ってしまいました。
人は、なくしてから大切さに気づくものなのかもしれません。
―――それは花も人も同じなのです。
花も人間も最後は同じです。
ほっぽり出されてしまった花はどんな気持ちだったのでしょうか。
男を憎んだでしょうか?それとももう1輪の花を憎んだでしょうか。
どっちにしても花は枯れてしまいました。
もうどうにもならないのです。




