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幼なじみと喧嘩して、いちゃもんをつけてきた第一王子を弾き飛ばしました

「何が言いがかりなものか! その平民女の母親が公爵家を勘当された悪名高いクリスティーナだろうが。俺の父と貴様の母が好き合って付き合っていたのを、横から権力を笠に着て邪魔して奪おうとした淫乱悪女だろう。それに今はその平民女が婚約者のカサンドラがいるにもかかわらず、ヨーク公爵家のフランツに手を出そうとしていたんだぞ!」

 何かむかつくことをディートリヒが呟いていていたが、私は聞いていなかった。

 それどころではなかったのだ。


「リック、あなた、第二王子殿下だったの?」

 私はディートリッヒそこのけでリックを問いただしていた。

「えっ、アミは知らなかったんだ?」

 リックは驚いて私を見た。

「そんなの知る訳無いじゃない! だってお母様は昔の知り合いだとしか教えてくれなかったのよ!」

 私はリックの言葉にショックを受けていた。


「おい、貴様等、今はこの中で一番偉い第一王子殿下の俺様が話しているんだ。勝手に二人の世界に入るな」

 横からディートリヒが偉そうに蒸し返してきた。

 私からしたら単に年いっているだけの邪魔者なんだけど……


「殿下、クリスティーナ伯母様を我が公爵家は勘当しておりませんが」

 フランツが横からいきなり言い出した。


「な、何だと、それは本当か?」

「はい。だからクリスティーナ伯母上は公爵家の人間です。殿下は魔術大会で気絶していて聞いていらっしゃらなかったのかもしれませんが、我が母がその場で全員に宣言しておりました。クリステイーナ様を悪し様に言う人間は我が公爵家の敵であると。殿下は我が公爵家に喧嘩をお売りになるというのですね?」

 淡々とフランツが話していた。


「ふんっ、高々公爵家一つから何を言われても俺は堪えんぞ」

 ディートリヒはうそぶいていたが、


「何を言っているんですか? クリスティーナ様親衛隊は夫人の数だけで100人を超えますよ」

「えっ」

 その数にディートリヒは少し固まっていた。


「全貴族の10分の一を〆ているんです。それも高位貴族が多いです。それでも良いのですね?」

「いや、それはだな……」

 ディートリヒはしどろもどろになっていた。


「リック、本当のところを教えて!」

 そんなディートリッヒ達を無視して私はリックに尋ねていた。


「本当のところと言われても……俺の母は現王妃のディアナで、俺はその子供の第二王子だ」

 リックがはっきりと自分が王妃の息子の第二王子だと話してくれた。


「でも、じゃあ、何故お母様はあなたを預かったの? だってあなたのお母様と私のお母様が陛下を取り合った仲なんでしょ? 絶対にお母様としては関わりたくない人間だと思うし、普通なら絶対にあなたを預かったりしないわよ」

 私は一番聞きたいことを聞いていた。

「その辺りのことは俺も知らないんだ。君の母からは何も言うなって言われていたし」

 リックが言い訳するんだけど、

「じゃあ、リックは何を知っているのよ」

 私は私としては珍しく鋭く突っ込んでいた。


「いや、何をって、そんなに何も知らないよ」

「でも、何か知っているんでしょ! だって変じゃない。母は絶対に王妃様もあなたも嫌っているはずよ」

「そこは判らないよ」

「でも、あなたは私の家に来たときはその話も知っていたんでしょ」

 私はそれが許せなかった。何で言ってくれなかったんだと言いたかった。


「いや、母からは何も聞いていなかったよ」

「じゃあ、何も知らずに来たの?」

「いや、何も知らないって事は無いけれど」

 リックは口を濁した。やっぱり知っていたんだ。

 その言葉に私はぷっつん切れた。

 まだ何かリックは隠しているんだ。

 私は全てリックに話しているのに!


「何で、なんで私に隠すの?」

 昔はリックの面倒を見ていたのは私だった。私は全てを晒してリックを守っていたのに、リックは秘密を抱えていて守られていたんだ。

 そして、それは今もだ。私にリックが第二王子だと教えてくれなかったし、何故母が受け入れたかも話してくれなかった。そして、それが私が気にしている父のことも関係しているのかもしれない。


 そもそも今まで何十時間も一緒にいたのに、リックはその事について少しも漏らしさえしてくれなかった。


「今まで一緒にいたんだから少しくらい話してくれても良かったじゃない!」

「いや、でも、アミ、君のお母様からはアミには絶対に話すなって命令されていたし」

 リックが必死に言い訳してきた。


「そう、あなたは私と母なら母を取る訳ね」

 私の頭の中で何かが切れた。

 私は特に小さい時には自分なりに必死にリックを守ってきた自負があった。そんな私に本当のことを全く言わないリックにとてもむかついたのだ。

 いや、違う。私よりも母を優先したリックに切れてしまったのだ。


「おい、貴様等。いい加減に俺様の言うことを聞け!」

 私達が言い合いをしている横から第一王子のディートリヒが邪魔してきた。

「煩いわね。外野は黙っていてよ!」

 パシッ

 私は私を掴もうとしたディートリッヒの手を振りはらった。


「貴様、平民女の分際で殿下に逆らうとは何事だ?」

 ベルンハルト・アウル侯爵令息が私の前に来て私を掴もうとした。

 こいつは私に逆らったらどうなるか学習しないのか?

 リックに切れていた私は完全に常軌を逸していいた。


「煩いわね」

 そう言うとベルンハルトの手を掴んで私に怒り狂っているディートリヒとむかつくリックに向けて投げ飛ばしていたのだ。


「止めろ!」

「「ギャーー」」

 悲鳴が聞こえたが、知ったことでは無かった。

 私は後ろも振り返らずに、食堂から飛び出したのだ。


ここまで読んで頂いて有り難うございました

りつくとの喧嘩に邪魔した第一王子はアミに弾き飛ばされました。

怒り狂ったアミの前に出るな!

新たな伝説が学園に出来ました?

続きをお楽しみに!

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

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表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
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3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

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2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

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『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



5番人気の話

『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n3871kh/

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