決勝に残ったら貴族の令嬢達に囲まれました
今年もいろいろと有難うございました
今年最後の更新はいかがでしたか。
またむ元旦朝から更新始める予定です。
来年もよろしくお願いします
魔術大会一年の部決勝はまず剣術の部から始まった。
私が勝ってC組は異様なまでに盛り上がった。
しかし、次の剣術部に所属するアーベルはA組で騎士団長の息子で伯爵家令息のゲッツ・ラムブレヒトの剣に翻弄されて、負けてしまった。
その後は魔術対戦の決勝でベスト八の対決だ。我がクラスは3人が残っていた。
一人くらいは残れるかと期待したんだけど、流石に決勝に残れる者は魔力が多かった。
我がクラスの付け焼き刃の攻撃は悉く障壁で遮られて我がクラスの面々は完敗してしまった。
「ああああ、駄目だったわね」
ビアンカ達はががっかりしてくれたが、
「まあ、仕方が無いじゃ無い。ここまで皆よくがんばったわよ」
私が負けた面々を慰めた。
「うううう、アミ!」
「ありがとうアミ」
「ここまでこれたのはアミのお陰よ」
「でも、結局アミの足手まといになったし……」
「悔しい」
皆、特に準々決勝で負けた面々は最後は悔しそうにしていた。
「皆の思いを背負って準決勝、頑張ってくる」
私はそう言うと準決勝の舞台に立った。
私も魔術戦の皆と一緒だ。
慣れない剣術でなんとかヨーゼフ先生に教えてもらったこのただ一撃という付け焼き刃でここまで来たのだ。
そろそろ破られても仕方がない。
ただ、皆の悔し涙を流していたからそう簡単に負けるわけには行かなかった。
私の対戦相手は剣術部の一年B組の子爵令息だ。
バッヘムとつるんでいたランセルだ。
「ははははは、平民娘。ここまでよくこれたな。しかし、これ以上先へは一年B組のメンツにかけてさせんぞ」
「それはそうだよね。もう決勝にはあなた一人しか残っていないし、私に負けたら優秀な一年B組の負けが決まるんだもの。というかここまでの皆の頑張りであなたが例え私に勝ったところで総得点では我がC組がB組に勝のはもう決まっているんだけど……」
私は親切にも教えてあげた。
「嘘をつくな平民女。我が貴族クラスの一年B組が平民クラスの一年C組に負けるわけはないわ」
必死にランセルは主張しているが、エーレンにもうC組の勝ちが決まったと言われたから、いくらランセルが主張したところで逆転できるわけはないはずだ。
「ランセルさん。算数の計算、もう一度基礎からやり直した方が良いですよ」
「なんだと、脳筋の貴様に言われたくないわ」
私の親切な一言はランセルの怒りに火をつけたみたいだった。
「見ておけよ。絶対に今回は我がB組が勝ってやるからな」
「ランセル、頑張れよ」
「死んでも負けるな」
「ランセル様」
「お願いします」
「B組最後の希望の星!」
男達の声援に、女達の悲鳴も混ざっていた。
「「「アミ!」」」
「アミ、頼んだわよ」
「あなたが最後の頼みの綱よ」
「俺たちの分まで頼むぞ」
でも、こちらもC組の皆の夢を背負っているのだ。
私も負けるわけにはいかなかった。
魔術対戦はベスト四は全部A組になっていた。
おそらく、我がC組はいくら私ががんばったところでもう勝ち目はないはずだ。
でも、私はここで投げ出すわけには行かない。来年に向けて頑張るんだから。
「両者よろしいか?」
審判の先生が私達を見た。
私達は剣を構えた。
精神を集中する。
「貴様には負けん」
ランセルが宣言してくれた。
まあ、なんと言われようと私はもうただ一撃をやるだけだ。
「始め!」
先生の合図で私は上段に構えた。
そして、
「喰らえ!」
かけ声と共に全ての力を全身に渡らせて、一気に剣を振り下ろした。
「行くぞ!」
ランセルはそんな私に横から剣をなぎ払ってくれた。
しかし、その途中で私の剣がランセルの肩に激突した。
「ギャッ!」
ランセルは叫び声と共に体ごと私のただ一撃に吹っ飛ばされたのだった。
ドシーーーーーン
特設会場に振動が響き渡り、障壁に叩きつけられたランセルは気絶していた。
「勝者一年C組アマーリア」
「「「おおおお!」」」
「やったー」
「「「アミ!」」」
「凄いわよアミ!」
「やったな!」
C組の声援が会場に響いた。
「凄いな」
「一年は平民クラスが勝っているぞ」
「でも、あいつ魔術で決闘してヨーク公爵家の令息にも勝ったっていう女の子だろう」
「剣術も出来るんだ」
「伝説の悪役令嬢、クリスティーナばりだな」
驚きの声が会場内で響いている中、私はクラス席に帰ると周りからもみくちゃの歓迎を受けた。
「もうここまで来たらアミが優勝するしかないわ」
「絶対に頑張ってね」
皆の期待値が嫌が応にも高まった。
そんな私が決勝前にトイレに行ったときだ。
トイレから出てきて席に戻ろうとしたときだ。
私はいきなり、貴族の令嬢達に囲まれたのだ。
「ちょっと、そこの平民女、待ちなさいよ」
私は言われても無視して歩き去ろうとした。
「ちょっと待ちなさいよ!」
すぐ傍の女が私の肩に手を置いて止めてくれた。
「何か用なの?」
私はむっとして聞き返した。
「何かじゃないでしょ。あなた、いまクッツアー伯爵令嬢様に呼ばれたのに無視したでしょう。いくら勝っているからっていい気になりすぎなんじゃない?」
その令嬢が言ってくれたが、
「私は平民女なんて名前ではありません。人を呼ぶときは名前くらい調べてから呼んでもらえませんか?」
「なんですって、あなた、伯爵令嬢に逆らうって言うの? どこまで礼儀知らずなの」
その女が更に激高したが、
「礼儀知らずは人の名前も知らずにただ平民女と蔑んだ呼び方で呼び止めようとしたそこの伯爵令嬢でしょう。あなたのことを私がおい、人参少し待てと言っても良いのならばそう言いますけれど」
私が平然と言い返すと
「な、なんですって、あなた平民女の分際で良くもそこまで言ってくれたわね」
そう言うと、その女は手を振り上げたくれたのだった。
これは引っ叩かれる。
私が身構えたときだ。
衝撃はいくら待っても私を襲ってこなかった。
「何をしている!」
その代わり氷のように冷たい声が廊下に響いた。
ここで王子様登場か?
この男は誰でしょう。
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続きは明日です。
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更新しました
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