表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/111

ただ一撃で生意気なことを言ってくれた子爵令息を吹っ飛ばしました

「やったな、ハンナ!」

 ライナーがハンナにかけよる。

「はい、ライナー様。やりました」

 喜んでハンナはライナーの手を取って喜んでいた。

 あれ、なん過去の二人良い感じなんだけど……ハンナは虐められていたのではないのか?

 うーん、男と女はわからない!


「あなたたち、これは卑怯なのではないの」

 これまた、気絶したフランツにカサンドラが駆け寄っていたけれど、

「力ないものは何をしても良いのよ」

 私は正々堂々と言い切ったのだ。

「そうだ。お前らこそ、地位を笠に着て我がクラスのエースのアミを魔術大会に出さないようにしたくせによく言うよ」

「「「そうだ、そうだ!」」」

「なんですって」

 A組の面々とC組の面々が睨合っているんだけど……

 うーん、よいんだろうか?

 それからも、我がC組はせこい手で魔力の多いA組とB組に挑んだ。


 そして、私は二回戦の為に剣術場に向かった。

 二回戦の相手はなんと、バッヘム・ブルーメ子爵令息だった。


「えっ、何故、バッヘムが剣術に出て居るのよ?」

「ふんっ、貴様を倒すために決まっているだろう!」

 私の質問にバッヘムは顎を突き出し胸を反らして言い張ってくれた。


「えっ?」

「何故男の競技の剣術に平民女の貴様が出てきたかは判らんが、俺様は歴史のあるブルーメ子爵家の嫡男だぞ。当然領主教育の一環で剣術も徹底的に身につけさせられている。ヨーク公爵家の怒りを買って魔術競技に出れずに剣術競技に回ったようだが、剣術は貴様のようなポット出がそう簡単に勝てるような競技ではないわ。俺様がこの前の恨み含めてここで成敗してくれる」

 長々と理由を説明してくれた。


「良いぞ、バッヘム。シュンデルの分まで頼むぞ」

「俺が油断して負けた分まで頼むぞ」

「バッヘム様、素敵!」

「頑張って下さい!」

 一年B組の面々がバッヘムを応援していた。


「アミ、頼むわよ」

「もう一度B組の口だけ男を倒すのよ」

 ビアンカがそんなこと叫んでいたけれど……お貴族様の子弟相手に商家の娘がそこまで言って良いのか?

 と思わないでもなかったが……まあ、他のクラスメートも子爵や男爵クラスにはもう全く躊躇せずに遠慮さえしていないんだけれど、いくら学園にいる間は平等と言われてもこれで良いんだろうか?


 貴族の彼らは将来的に王宮の偉いさんや領主になり、平民の私のクラスメート達がその下につくことも多いと思うんだけど……なのにそんな風に行っていて良いんだろうか?


 まあ、私は将来的に故郷で冒険者になるから問題ないけれど、彼らは流石にまずいだろう。

 まあ、最悪やりにくければ、アンハームにくればなんとか出来るけれど。

 我が母はアンハームではドンなのだ。アンハームは辺境伯領だけど、辺境伯夫人は我が母を崇拝しきっているし、辺境伯の役人達は我が母に対してはとても丁寧だ。

 代官自体が下手したら手下と化しているので、私が母に頼めば職には就けると思う。

「おい、平民女!」

 でも、魔術学園は一応王国のエリートなのだ。そのエリート達が地方の一都市に集まっても宝の持ち腐れのような気がするんだけど……

「そこの胸なし!」

「なんですって!」

このボケナス、何てことを言ってくれるんだ。

この私を胸なしと呼んでくれた。

絶対に許さない。

「アマーリアさん、よろしいか」

先生が声をかけてきた。私がどうやらぼうっとしていたからバッヘムは声をかけてくれたらしい。

でも、胸なしの言葉だけは許さない。

私はきっとしてバッヘムを見た。


「両者、良いか」

「「はい!」」


 私は精神を集中する。

 バッヘムがどれだけ剣術のエキスパートであろうが、私がヨーゼフ先生から教わった剣は上段からただ一撃で撃滅するだけなのだ。私の一撃に対して耐えられるのは相当な力が必要だ。

 はっきり言って斬り合いになったら私は勝てないと思う。

 なにしろ、斬り合いの練習なんてやっていないのだから。


「これで勝てなければ致し方ないと諦めろ。儂は剣術は範疇外じゃからの」

 ヨーゼフ先生にそう言われていたし……まあ、魔術の巨匠が剣術の巨匠な訳はないのだ。

 これで通用しなかったらそれまでだ。

「学園でアミの一撃を耐えられる者はおらんと思うが」

 それがヨーゼフ先生の見立てだ。

 まあ、おそらくそうだと思う。


 斬り合いになったら負けだ。そうならないために一撃で決める。

 私は集中した。


「始め!」

 先生の合図と共にバッヘムは上段に構えてくれた。

 私も上段に構える。

「ふんっ、構えだけは一人前だな」

 偉そうにバッヘムは指摘していくれ他が、この一ヶ月ただひたすらこの上段からの一撃を訓練していたのだ。それは見た目は一人前になるだろう。


「では行くぞ」

 バッヘムが斬りかかろうとしてくれた。

 今だ!

 私は魔力強化した手で全力で降り降ろした。

 ただ一撃で!


「ギャッ!」

 バッヘムはその瞬間吹っ飛ばされていた。


 ドシーーーーン

 剣術場の壁に激突していた。


 二勝目だ。

 人を胸なしなんて言うからだ!


 私はただ一撃で二勝目を上げたのだ。


ここまで読んで頂いて有難うございます。

ただ一撃で二勝目を上げたアミ。

最後までいけるのか?

次はベスト8の戦いです。

お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

関連作品

『愛しい娘になんとか「お父様」と言われたい』https://ncode.syosetu.com/n2265lo/

前作

『帝国から脅されたので、逆襲することにしました! 跳ねっ返り王女は帝国の大臣だろうが女帝だろうが関係ありません』https://ncode.syosetu.com/n0699lf/

私の今一番熱い人気の作品はこちら

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

■【小説家になろう記載ページ】『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

4番人気で100万文字の大作の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



5番人気の話

『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n3871kh/

短編

『AIに乗っ取られた男』https://ncode.syosetu.com/n7779ku/

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ