表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/110

魔術戦で色々と小細工してA組の優勝候補に勝ちました

「やったなアミ!」

「凄いじゃない!」

「優勝候補のシュンデルに勝つなんて、流石アミ!」

 私はクラスメート達に手荒く迎えられた。

 剣術は各クラス10名。計30名、優勝するには後四回勝たないといけない。

 まだまだだけど、取り合えず、一回は勝って、使命は果たしたと思う。

 次は昼前だ。後は騎士志望に任せても良いだろう。

 私は魔術メンバーを応援にいくことにした。


 急遽修理された第一訓練場に私は駆けつけた。

 天井は応急修理の跡も生々しかったが、私は見ないことにすることにした。


 駆けつけると、丁度一回戦でゲルトがA組のカサンドラと戦おうとしていた。


「ゲルト、頑張って!」

 私が声援を送ると、

「任せて!」

 ゲルトが私に手を振り返してくれた。


「ふん、生意気な平民ですこと。私の魔術の前に沈めてあげますわ!」

 自信満々にカサンドラが宣言した。


「そっくりそのまま返してやるぜ」

 ゲルトも堂々と言い返していた。

「生意気な。こうなったら燃やしてあげますわ」

 カサンドラは詠唱を始めた。

「火の神ヘパイストスよ。我が身に力を貸してくれたまえ……」

 しかし、カサンドラは最後まで詠唱できなかった。

「ウオーター!」

 ゲルトがその前に叫んで水の大きな塊を出していた。


「えっ?」

 次の瞬間、カサンドラは大量の水を頭の上から被っていた。

「な、何ですの!」

 そこには濡れ鼠になったカサンドラが呆然と立っていた。


「おい、嘘だろう!」

「あの平民、無詠唱で水魔術を出したぞ!」

「平民が無詠唱なんて、どうなっているんだ?」

 見学していた貴族の上級生達がざわめいた。

「いいぞ、ゲルト!」

「頑張るのよ!」

 私達が声援を飛ばした。

 そう、ゲルトがあんな短時間で無詠唱で魔術を使えるようになったのか?

 それは流石に無理だった。

 でも、ヨーゼフ先生が、口の中で詠唱を早めに呟きだして最後だけ声に出せば良いと言い出したのだ。

「それって、ずるじゃないの?」

 私がヨーゼフ先生に聞くと

「ふんっ、誤差の範疇じゃ」

 とヨーゼフ先生は笑ってくれたんだけど……本当に良いんだろうか?

 まあ、ここまで来ればもう関係ない。


「カサンドラ、頑張るんだ。平民風情に負けるなんて許されないぞ!」

 横からフランツが叫んでいた。


「火の神ヘパイストスよ……」

「ウォーター!」

 さっさと詠唱しだしたゲルトが最後だけ声を出した。

「ギャー、そんな、詠唱の途中で攻撃するなんて、卑怯ですわ」

 カサンドラが悲鳴を上げて、文句を言う。


「火の神ヘパイス……」

「ウォーター!」

「ギャー」

 もう、カサンドラはびしょ濡れだ。

「火の神」

「ウォーター!」

「ギャー」

「……」

 カサンドラはもう立っているのがやっとだった。

「ウォーター!」

「ギャー!」

 カサンドラはパタリとへたりこんだ。


「ウォーター!」

「ギャー!」

 ゲルトは戦意喪失しているカサンドラ相手にも容赦なかった。


 完全に地べたに倒れこんでしまった。

「カサンドラ!」

 フランツが悲鳴をあげたが、カサンドラはびくともしなかった。


 ゲルトは容赦がなかった。

 更にやろうとして、

「それまで」

 審判の先生に止められていた。

「勝者ゲルト君!」

「おおおお!」

「やったな、ゲルト!」

「伯爵令嬢に勝ったぞ!」

 ゲルトは私達のクラスの面々に迎えられた。

「カサンドラ、大丈夫か?」

 慌てたフランツがカサンドラに駆け寄った。

「フランツ様、申し訳ありません」

 カサンドラは目を開けてそう一言辛うじて言うと、がくりと倒れこんでいた。

「おのれ、平民どもめ、もう許さんぞ」

 フランツが怒り狂っているのが見えた。


「魔術戦一回戦、一年A組フランツ・ヨーク君」

 そこで次にフランツが呼ばれた。


「キャー、フランツ様!」

「フランツ様! 素敵!」

「フランツ様! カサンドラ様の仇をお願いします」

 フランツに声援が飛ぶ。


「任せろ。平民クラスに鉄槌を食らわせてやるわ」

「一年C組、ハンナ・トンプソン」

 そのお相手は気の弱いハンナだった。

 これは元々苦しい。

 私はこうなればヤジで応援することにした。

 それにハンナの魔術は特殊なのだ。


「まあ、見た目で圧倒的にハンナは不利よ」

「フランツ様は平民の魔力の殆ど無いハンナに本気でやるみたいよ」

「ええええ! 大人げないんじゃないの?」

「最低!」

 エッダとビアンカとエーレンが連携してやじってくれた。


「おい、貴様等は、か弱いカサンドラも容赦無しにやったではないか!」

「カサンドラ様はお貴族様で魔力はあったわよね」

「こんな魔力の殆ど無いか弱いハンナに、まさか、公爵令息様は本気でやるの?」

「酷い!」

「信じられない!」

「最低!」

「鬼!」

 私達は徹底的にフランツを非難してやった。


「まさか、公爵令息様はか弱いハンナに本気ではやらないわよね」

「当たり前よ」

「勝って当たり前なんだもの」

「手加減してくれるわ」

 私達はもう言いたい放題だった。


「よし、始め」

 審判の先生が開始を宣言した。

「土の神ガイアよ。我が身に力を貸して」

 フランツが詠唱を始めたときだ。

「キャーーーー!」

 いきなりハンナが悲鳴を上げた。


「ど、どうしたのだ?」

 フランツが驚いて詠唱を止めてしまった。

 ハンナは胸を押さえて前にかがんだ。

「だ、大丈夫か?」

 フランツが駆け寄ったときだ。

「ファイアーボルト!」

 ハンナが叫んだときだ。

 ハンナから雷撃がフランツに襲いかかったのだ。

「ギャーーーー」

 フランツは悲鳴を上げて、そのまま倒れ込んだ。

 そして、ピクピクと震えると気絶したのだった。


「勝者、ハンナさん!」

「やったー!」

「やったな!」

「優勝候補に勝つなんてよくやったぞ、ハンナ!」

私達は大喜びしたのだった。

ここまで読んでいた焚いて有難うございます

勝つためにありとあらゆる事をするアミ達。

なんとか勝ち進めています。

アミ達の努力にフォロー、評価☆☆☆を★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

関連作品

『愛しい娘になんとか「お父様」と言われたい』https://ncode.syosetu.com/n2265lo/

前作

『帝国から脅されたので、逆襲することにしました! 跳ねっ返り王女は帝国の大臣だろうが女帝だろうが関係ありません』https://ncode.syosetu.com/n0699lf/

私の今一番熱い人気の作品はこちら

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

■【小説家になろう記載ページ】『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

4番人気で100万文字の大作の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



5番人気の話

『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n3871kh/

短編

『AIに乗っ取られた男』https://ncode.syosetu.com/n7779ku/

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ