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古代竜の呟き 山姥の娘を見つけて逃げ出しました

「ギャーーーー!」

「ギャオーーーー!」

「助けてくれ!」

「何でこんな奴がこんなところにいるんだ?」

 俺様の姿を一目見れば、人間は当然のこと、ゴブリンキングだろうがフェンリルだろうが果てはサラマンダーも脇目も振らずに逃げ出してくれる。


 まあ当然のことだ。

 俺様はこの世界に君臨する古代竜だ。

 基本は人間共も含めて頂点に立っている。

 そう、全世界ナンバーワンの存在なのだ。


 人間など豆粒のような存在で俺様が息を吹けば吹っ飛ぶような存在だ。

 俺様の前に立ち塞がるような奴は普通はいない。


 その上、俺様のつがいのシルルは史上最強の古代竜だった。

 そのシルルはいたずら好きで人間共を脅しては楽しんでいた。


 その時もいつものごとくシルルが人間共を襲って楽しんでいた。

 街を一つ破壊しそうな勢いで暴れているときだ。


 なんか髪を振り乱した怒り狂った山姥のような女が現れたのだ。

「おのれ、夫の仇!」

「ギャオーーーー」

 シルルは余裕で倒せるとその女を甘く見ていた。


 バシーン!

 一撃だった。

 怒りの女のパンチがジルの顔面に直撃した。

 ドカーーーーン

 ジルは山の側面に叩きつけられていた。

 俺は開いた口が塞がらなかった。

 史上最強の古代竜のシルルを一撃で張り倒すなんて普通はあり得なかった。


 そして次の瞬間には爆炎魔術でシルルは一瞬で燃やされていたのだ。

 怒り狂った山姥は容赦なかった。

 その炎の消えた後にはシルルの魔石すら灰と化していた。


「ギャーーーー」

「姉御が切れたぞ」

「この世は終わりだ」

 魔物も人間も皆一斉に逃げ出した。

 その逃げる群れの中に俺様もいた。


 本来つがいならば仇を取るのが筋なのだが、俺様は到底あの山姥には敵わないと早急に諦めたのだ。

 というか傍にいれば焼き肉にされて食われる未来しか思い浮かばなかった。

 シルルには申し訳ないと思ったが、史上最強のシルルを一撃で仕留めてくれたのだ。

 俺ごときが勝てるわけはなかった。



 それでも俺様は復讐を全く諦めたわけではなかった。


 その山姥が目にも入れても痛くないという感じで可愛がっている小娘がいたのだ。

 俺はその山姥の可愛がっている小娘をいたぶってやることにした。

 自分の可愛がっている小娘を毒牙にかけられて山姥も苦しむが良いと俺はほくそ笑んでいた。


 その小娘が俺様のいる巣穴の傍のダンジョンに潜ってくれたのを見届けると俺様はその小娘に後ろから襲いかかったのだ。


「やった! デカイ魔石の元が来た!」

 古代竜の俺様を見ても小娘は震えあがる訳ではなかった。

 それどこから喜々とし出したんだが……いや、待て、俺様は地上最強の古代竜だぞ! 何故喜ぶ?


 俺はその反応を見て逃げ出せば良かったのだ。

 でも、俺様にも古代竜のプライドがある。

 いくら山姥の子供とはいえ、こんなガキから逃げるなんて許されなかった。

 というか、こいつはガキだから俺様の恐さが判らないのだと勝手に解釈したのだ。


「ギャオーーーーー」

 俺様はそのガキを攻撃するために、口から火を吹き出した。

 普通の人間は一撃だ。

 炎一閃という奴だ。


 これで燃え尽きれば良いと思いっきり噴いたのだ。


 しかし、しかしだ!

 小娘は一瞬後には、俺様の前に障壁をそれもミラーを張ってくれたのだ。

 俺様が放った火炎流はその障壁で反射されて、俺を直撃した。


「ギャオーーーー!」

 俺様はもろに自分の攻撃を自分で受けて泣き叫ぶ羽目になってしまったのだ。


 そう、山姥の娘は山姥の娘だったのだ。


 火を必死に転がり回って消すと俺は小娘に逆襲しようと立ち上った。


 そうしたら小娘は俺様がいまたがかつて見たこともないようなに巨大なファイアーボールを喜々として投げてきたのだ。


 こんなファイアーボールを喰らったらいくら俺様でもイチコロだ。


 俺様は間一髪で逃れた。


 ドカーン!


 大爆発が起こった。

 凄まじい爆風が俺を襲い、俺は弾き飛ばされて地面に叩きつけられていた。


 そして、なんとか起き出したときだ。


「行くわよ」

 小娘は更にデカイファイアーボールを作り出していたのだ。


 もうだめだ。


 俺様は命の危機を感じて一目散で逃げ出したのだ。


「大きな魔石待て!」

 しかし、小娘はそう叫んで俺様を追って駆け出してくれたのだ。

 それも大きなファイアーボールを俺様に投げつけながら!


「ギャーーーーアウチ!」

 俺様は泣き叫びながら命からがらダンジョンから逃げ出した。


 そして、その日のうちに、怪物が二匹もいる所で生活するなど命がいくつあっても足りんと、その地から、這々の体で逃げ出した。



 次に俺様が住み着いたのは小さなダンジョンだった。

 山姥が二匹もいないこのダンジョンはとても平和だった。

 古代竜に敵う輩など普通はどこにもいないのだ。

 俺様は再び魔物達の頂点にいた。


 しかし、小さいダンジョンではすぐに魔物も食い尽くしてしまった。


 このダンジョンでは小さすぎる。もっとデカイダンジョンではないと俺様が君臨するには狭すぎたのだ。


 俺様はこのダンジョンから少し行ったところにある大迷宮と人間共が読んでいる大きなダンジョンに住むことにした。


 俺様はその大迷宮に住み着いたのだ。俺様の姿を見た魔物達は慌てて逃げ出してくれた。


 腹の減っていた俺様はデカイサラマンダーを見つけてその後に着いていったのだ。


 しかし、俺様の獲物のサラマンダーは目の前で人間に倒されてしまった。


 おのれ、良くも俺様の獲物を捕ってくれたな!


 俺様は飛びかかろうとした。


 その時だ。俺様の心の底の警報が鳴り響いたのだ。

 ここから至急逃げ去れと!


 何故だ?


 俺様は物陰からその人間をよく見て目が点になった。


 そいつはかの山姥の子供だったのだ!


 何故だ? 何故山姥の娘がここにいる?


俺は唖然とした。

しかし、ここに山姥の小娘がいるのならば仕方が無い。

折角見つけた住まいから俺様は命からがら逃げ出したのだった。


アミの力は絶大です。

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

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公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
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