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私の魔石を食べてくれたサラマンダーを退治しました

 折角金貨10枚ゲット出来る所だったのに、調子に乗って全て燃やしてしまった。

 最悪だ!

 私は肢体を投げ出して泣きたい気分だった。


「ギャー!」

「助けてくれ!」

 その時、少し先で助けを求める声がした。


「何だ?」

「行くわよ!」

 私は慌てて駆け出した。

「おい、アミ、待てよ」

 私の後をリックが追いかけてきた。


 駆けつけた先ではフェンリルの群れに冒険者達が襲われていた。

 剣を持って三人が、戦っているが、二人倒れている。このままでは全滅してしまうだろう。


 フェンリルは確かCランクの魔物だ。

 今度は魔石まで燃やさないようにしないと、


「やっ!」

 私は気合いを込めてウィンドカッターを先頭の今まさに冒険者に襲いかかろうとしたフェンリルに浴びせた。今度は力を弱めたはずだ。やっ、としか叫ばなかったし……

 私は掛け声で気分が乗るタイプなので、掛け声を少なくすれば魔力も小さくなるはずだ。


 ズバッ、

 フェンリルは真っ二つに切れた。

 良かった。微塵切りにはならなかった。

 今度は魔石が落ちる。

 よしよし、私がほくそ笑んだ時だ。


 その魔石を横のフェンリルが、パクリと咥えてくれたのだ。


「ちょっと、何するのよ!」

 私はそれを見て切れてしまった。

「私の魔石を食べるんじゃないわよ!」


 パシーン!

「キャィーン!」

 私はフェンリルを思いきり張り倒していた。フェンリルは地面に倒れて、魔石を吐き出したが、今度は隣のフェンリルが、パクリとそれを口に咥えてくれたのだ。

 こいつらは完全に私を舐めている。


「いい加減にしなさい!」

 パシーン!

 私はそのフェンリルも張り倒していた。

 吹っ飛んだフェンリルは魔石を吐き出したが、魔石は遠くに吹っ飛んでいった。

「あっ、私の魔石が……」

 その飛んでいる魔石をちょうど飛んできた鳥形の魔物がパクリと咥えてくれたのだ。

 ハーピーだ!

 ハーピーはそれを飲み込んでくれた。

「ちょっと、何するのよ!」

 ハーピーは私の方を見て、ニヤリと笑うと、

「アホー、アホー!」

 と鳴いてくれたのだ。

 それを聞いて、私は完全にプッツンと切れてしまった。


「何ですって!」

「おい、アミ、落ち着けって」

 でも私は止めようとしたリックの言葉を聞いていなかった。

「絶対に許さないわ! 喰らえ!」

 私は逃げようとしたハーピー目掛けて雷撃を放っていた。


 ピカピカドシーン!


「ギャーーーー!」

 ハーピーの絶叫が聞こえたが、知ったことではない。

 私を馬鹿にしたから天罰が落ちたのだ。

 黒こげになったハーピーが、遠くの方に落ちて行ったんだけど、


「ちょっと待ちなさいよ! 私の魔石!」

 私は落ちていくハーピー目掛けて全力疾走に入った。


「おい、アミ、危ないから、待ってって!」

 リックの声が聞こえたが私はそれどころではなかった。

 なんとしても私の魔石を他の魔物にやるわけにはいかない。


「退け退け退け退け!」

 私は叫んで駆けた。


 走っている途中で二、三魔物を引っ掻けたようだけど……。一応忠告したし、全力で走る私の前に現れる魔物が悪いと思う!

 まあ、魔物にとっては、飛んだ災難だと思うけれど……

 私は障壁で強化していたので、ぶつかった魔物は悉く弾き飛ばして、必死にハーピーの落下地点に駆けた。


 しかし、私はハーピーの落下点で大きな口を開けて待っている火蜥蜴を見つけた。

 サラマンダーだ!

「また私の魔石を食べるつもりなの?」

 私には許せなかった。


「退きなさい!」

 私が大声でさけんだが、サラマンダーは私をチラリと見て、ぷいっと無視してくれた。

 良い根性をしている。


 私は必死に走ったが、間に合いそうにもなかった。

 そして、サセマンダーはパクリと黒こげのハーピーもろとも私の魔石も口に咥えてくれたのだ。


 そのまなまごくりと飲み込んでくれた。

 嘘! ここまで必死に駆けてきたのに!

 私の努力は水の泡?


 おのれ、絶対に許さない!

 私は火蜥蜴、すなわちA級魔物のサラマンダーの馬鹿にしたような横顔に飛び蹴りを浴びせていた。


 ダーーーーン!

 でも、相手は流石爬虫類、鈍いのだ!

 何事も無かったようにのほほんとしてくれていた。


 なんて事?

「爬虫類の分際で私に逆らうって言うの?」

 私が叫んだが、サラマンダーはプイッと無視してくれたのだ。

 それどころか私目がけて火炎放射を放ってくれたのだ。

 私は障壁で防いだ。

 でも、中々強力で次の一撃を食らったら、障壁は持ちそうになかった。


 もう許さない!

 こうなったら火には水だ。


「食らえ!」

 私はサラマンダーの上から大量の水を落とした。


「ギャーーーー」

 流石のサラマンダーも堪えたみたいだった。

 水しぶきともうもうと立ちこめた水蒸気が消えたら、そこには火が消えた、ただの大きな蜥蜴がいたのだ。


 しかし、次の瞬間、サラマンダーはぶるぶる震えるてくれた。

「ギャオーーーー」

 そして、咆哮をあげると再び体から火が吹き出して、火達磨になった。


 怒り狂っている。

 でも、怒り狂っているのは私も同じだ。

 サラマンダーが火炎放射をしようとしたときだ。

「いっけーーーー!」

私が全力で水魔術をサラマンダー目がけて放っていた。

その水はまさに今火炎を放とうとしていたサラマンダーの大きな口の中に吸い込まれたのだ。


「ギャーーーー」

サラマンダーの絶叫が響いた。

勢い余った水は槍のようにサラマンダーの体に突き刺さって体内を突き破って飛び出した。


ドシーン!

そして、大きな音を立ててサラマンダーは倒れたのだった。


怒りのアミの前に魔物は飛び出してはいけません。

サラマンダーも怒りのアミの前に一撃でした。


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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

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しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
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