O・メテクトリ
リーナ:各機、海面にも注意をしてください。大型機、来ます!!
海面から大型の機体が浮上してきて、アストラの機体に向けて大口径のビームを放つ。
マクシムスに近づくのを断念し、回避するアストラ。
リーナ:大型機の種別判明。機体名はオーダー・スケイトです。低速で進む大型魚雷のレイト・カマー搭載機をしています。この魚雷はH・S・Bが反応する速度を下回って攻撃をしてきます。この攻撃にはダイバー・ノアのバリア役に立ちません。遠距離からの攻撃なら迎撃できますが、近距離で撃たれれば迎撃も困難です。絶対に接近させないでください。
メテクトリ:珍しいな、マクシムスがまだ一機も堕とせていないとは。それだけの相手と言うことかね。
マクシムス;あぁ、私の過去の亡霊だ。ずっと私の後ろを追い続けてきたやつと再会した。
メテクトリ:ほう、いつにもなく饒舌だな。珍しく、君の感情が見えるよ。喜んでいるようだね。
マクシムス・喜んでいるか……あぁ、そうかもしれん。今日ここで過去と決別できるのだからな。
メテクトリ:まだしばし、目標が出航するまでに猶予はある。雑魚の相手は私が任されるとしよう。君は、その過去と存分に向き合ってくれ。
マクシムス:メテクトリにしては、やけに優しいな。
メテクトリ:我々は、まだ道半ばだ。ここで大事な戦力を失う訳にもいかない。これからも多くの逃亡者に裁きを与えなくてはいけないのだからな。
マクシムス:では、弱卒どもの援護をしてやってくれ。どいつもパイロットしては余りに不慣れだ。だが場数を踏めばもう少しは育ってくれるだろう。
メテクトリ:では我々の大義にかけて、邪魔をする敵を撃とうではないか。
大型機、オーダースケイトが海面から浮上し、アルバトロス3に向けて大口径ビームを放つ。
アルバトロス3がH・S・Bを展開させるが、バリアを貫通し撃破される。
リーナ:アルバトロス3の反応消失しました……
マッキナ:ちっ、時代遅れの大艦巨砲主義をコンセプトにした機体かよ。
メテクトリ:時代は繰り返すものだ。H・S・Bの発見により速度至上主義は価値を失った。防御することに価値が向けられたのなら、それを上回る威力を持った攻撃が着目されるのもまた当然だろう?さて次は目障りな小型機を始末していくか……誘導弾発射だ。H・S・Bを搭載しない時代遅れの機体に、これを防げるかな?
オーダー・スケイトから発射された高速型の誘導ミサイルが射出され、上空を飛来する航空部隊を撃破していく。
リーナ:航空部隊に被害多数。これ以上の被害を出さない為にも。アルバトロス隊は大型機の動きを止めてください。
マッキナ:大型機を止めろって言われても、他にグラディエイトも居るんだぜ。
リーナ:ですが放っておいて良い相手ではありません。至急、迎撃してください。
マッキナ:ったーく、分かったよ。俺は、デカイ奴の相手をする。アルバトロス4と5はグラディエイトの相手をしていてくれ。
マッキナは機体を海面に下降しながら、オーダー・スケイトを背部キャノンで狙いを定める。
メテクトリ:敵も大口径兵器で狙ってくるか。まぁ、当然だな。さて……大型機と言えどバリアで防ぎきれるかどうか……試すには危険だな。一度引かせてもらう。
オーダー・スケイトが海面に潜り、姿を消す。
マッキナは背部キャノンを水中に潜ったオーダー・スケイトに向けてビームを放つが、水の抵抗を受けてビームが減衰し、オーダー・スケイトのバリアに簡単に防がれる。
マッキナ:水中適正があるのは厄介だな。こちらの攻撃が届かない……
メテクトリ:それに対して、こちらは狙い放題だな。一方的となるが、攻撃させてもらう。
オーダー・スケイトは背だけを海面から覗かせると、誘導ミサイルを飛行ユニットに向けて射出し、次々と撃破していく。
マッキナはライフル弾を放つが、小口径の攻撃はそのままバリアに防がれる。
次に大口径の背部キャノンを放つが、再び相手に水中に潜られ威力を減衰させられて、バリアで防がれる。
マッキナ:この繰り返しかよ。そうなるとこちらに打つ手はないぜ……
リーナ:対H・S・B用の低速ミサイルを搭載した機体を向かわせます。
マッキナ:どうせ小型機だろ。近づく前に撃ち落とされて終わりだぜ。
リーナ:ですが、その大型機をなんとか沈めないといけません。
マッキナ:手は考えるさ……なんとかな。ゆっくり考える時間が欲しいが、そんな時間は与えてくれなさそうだね。下からは大型機。上からは人型機。忙しいったら、ありゃしないね。