オーク
続きです
アキラは早速森の中でオークを探した。スキルを発動すると奥のほうにつれてオークの数が段々と増えていっているような感じがした。オークのいる方に行って戦い始めた。ゴブリンとの戦いでまた一段とレベルが上がったアキラは普通のオークぐらいであれば楽に倒すことが出来た。どんどん倒して奥の方まできて複数のハイオークと1人の冒険者が戦っているのに気付いた。相手が複数のハイオークということもあって冒険者は防戦一方だ。これはやばいと思ったアキラはすぐに加勢した。
「大丈夫か!加勢する!」
戦っていたのは女の冒険者だった。
「ありがとう。助かる。」
女はお礼を言い2人でハイオークと戦い始めた。2人になったとはいえ、なかなかに手強いハイオーク。そこでアキラはハイオークのスキルを削除し一気に攻撃に転じなんとか倒し女が相手しているハイオークも一気に倒した。スキルを消したにもかかわらずなかなかに手強かった。
「ありがとう。助かったわ。あなた強いのね。」
女は助けてくれたアキラに礼を言った。
「困った時はお互い様だろ。」
そう、冒険者同士助け合うのは当然だ。
「私はローズ。あなたは?」
と名前を聞くので
「俺の名前はアキラ。よろしくな。」
と言い簡単な自己紹介を済ませ、お互いなんの用事なのかと教えあった。するとアキラもローズも同じ用事だということが判明した。
「だったら一緒に行動しない。正直1人では危ないと思っていたからアキラがいてくれたら助かるんだけど。」
確かにローズ1人では危なっかしいところがある。別に問題ないので
「分かった。いいよ。今日1日よろしく頼む。
「本当?ありがとう。今日1日よろしくね。」
こうしてアキラはローズと2人で森の調査を行うことにした。
2人で森を歩いて行くとまたハイオークを2体発見した。ローズと手分けして1対1で戦い始めた。殴りかかってくるのでそれをかわす。地面が抉り取られた。こんなのをまともに食らったら一溜まりもない。一瞬でハイオークの前に移動し倒したオークが持っていたスキル剛腕で頭を殴り飛ばした。頭が吹っ飛びハイオークは倒れた。
「うん。手に入れたばかりのスキルだけど普通に使えるな。」
ふとローズの方を見て見ると危なげなく倒していた。ローズはハイオーク1体ぐらいは倒す力があるようだ。
「やるな。ローズ。ハイオークを倒せているじゃないか。」
「1体ぐらいならなんとかね。それよりもあなたの戦い方は何!」
「何か変なところあったか?」聞くと
「少し見ただけだけどスピードはハンパじゃないしオークの頭吹き飛ばしたわよね。どんな力してんのよ!」
アキラのスキルに驚いたようだ。確かにちょっとやりすぎたかなとも思った。
「まあスキルのおかげだよ。」
そんな感じでどんどんオークを倒していくとオークの集落を見つけた。
「こんなところに集落があったなんて。
アキラが言うとローズも驚いたように
「私もこれは予想してなかった。」
今は出払っているのか数体のハイオークがいるだけだ。そのハイオークが1人の女性を取り囲んでいた。今にも襲われそうになっている。
「ぐへへへへ!」
ハイオークが女性の服を引きちぎっていた。
「きゃあ!誰か助けて!」
もう時間がない。このままでは女性が襲われる。
「ローズ。このままでは危ない。すぐに助けに行くぞ!」
ローズに聞くと
「そうね。今すぐ助けにいきましょ!」
女性を助けに向かった。
アキラはハイオークの注意を引きその間に女性を助けた。
「女性を安全な場所に!こいつらは俺がやる!」
「分かったわ!気をつけて!」
ハイオークたちを順調に倒していくアキラ。すると
背後から突然魔法を撃たれた。
「何だ⁉︎」
オークが魔法を使えるのかと思っていると
どこからでてきたか分からないがオークジェネラルが現れた。
「え?オークジェネラルがどうしてここに⁉︎」
オークジェネラルといえばオークキングの護衛。だとするとここにオークキングがいる可能性が高い。
5体のオークジェネラルを前に尻込みするアキラ。どのオークジェネラルも格闘スキルと魔法スキルを持っていた。アキラから攻撃を仕掛けていった。疾走、剣術大を使用しダメージを与えていく。が、大したダメージを与えることができない。2体は後方から魔法を使ってアキラに攻撃をしてくる。
「ステータスオープン。」
スキルを使い相手の動きを読み攻撃を仕掛けていく。すると相手の体の何ヵ所かが光っているように見えた。もしかしたらと思いそこに斬撃を繰り出していく。そうしたらオークジェネラルが悲鳴を上げた。どうやらアキラは相手の弱点を見えるようになったようだ。
「よし。これならいける!」
スピードでは勝っていたアキラはそこに次々に攻撃をしていく。徐々に数を減らしていき遂にオークジェネラル全員を倒すことに成功した。
「やった!やっと倒せた!」
ぼろぼろだったアキラは持って来ていたポーションで回復をしていた。その時アキラが絶望することが待っていた。
「う、嘘だろ。こんなことが。」
最悪の敵が現れてしまった。
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