47 現実世界で最弱レベルの俺が異世界で最強のチート能力を手に入れた結果
大分遅れました。続きです。
アンベッカム王国で魔族との全面戦争だ。アキラとヒカルは2人で連携しながら上位魔族を倒していく。流れるようなコンビネーションだ。アキラも1人で上位魔族と戦うときはここまで簡単ではない。他の仲間を見てみるとリリアーナ、ホレスの活躍もあってか十分に戦えている。1対1では敵わなくても仲間との協力によって魔族が相手でも勝てるのだ。まぁ、アキラのスキルの力も大きいが。この調子で魔族は徐々に数を減らしていき下位魔族、中位魔族を倒していき上位魔族もたった1体だけとなった。
「まさか人間どもがここまでやるとは思わなかった。やはり情報通りお前の仕業だな、人間。」
とアキラを指差して言った。魔族にはアキラのことがばれているようだ。
「これで最後だ!」
2人で最後の上位魔族にとどめを刺す。
「覚えていろ人間ども。俺がこれでやられるとは思うなよ。」
と言い魔族は倒れた。
「やったぞー!魔族を倒した!」
アキラがそう言うとみんな歓喜の声を上げながらその場に倒れ込んだ。
「俺たち、やったんだな。」
「勝ったね。」
と各々、その場にいる者と喜びを分かち合った。アキラ1人では勝てなかった。リリアーナやホレス、何よりヒカルがいてくれたおかげだ。
「やったな。アキラ。」
とヒカルが手を出しながら声をかけた。それに応えるように
「ああ、ヒカル。」
と固い握手を交わした。だがその顔はまだ固いままだ。恐らく、魔王のいう反対勢力の魔族は全員倒したがその背後にいる奴らのことが気がかりなのだろう。
リリアーナ姫に報告するために王都に帰ってきた。街が見えると誰かが門の所で待っているのが見えた。
「アキラ君!」
エミリーだ。アキラの姿が見えるや嬉しそうに声を掛けてきた。エミリーにも随分心配をかけたようだ。
「エミリー、ごめんな。俺は大丈夫だから。」
とエミリーに声を掛けながら頭を撫でようと手を置いた時、突然アキラの体が光り出した。
「ん、なんだこれ。」
と急なことに声が出てしまった。この光は周りにも見えていたようでエミリーやアキラも驚いていた。段々光が強くなり目を閉じてしまった。目を開けるとそこはアキラにとって見慣れたものだった。
「戻ってきたのか。」
アキラは現代に帰ってきたようだ。まだみんなと別れの挨拶もしていない。そして
「アキラ君。ここはどこ?」
アキラの目の前にはなんとエミリーがいた。アキラの近くにいたせいでこっちの世界に来てしまったようだ。何故今更、元の世界に帰って来れたのだろう。帰って来れたことは嬉しいが異世界の生活もアキラは結構気に入っていた。何よりまだまだ問題が解決していない。これからどうしようかと思うアキラだった。
読んでいただきありがとうございました。これからはたまに更新していけたらと思います。そして別の作品も書いていけたらと思います。