表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/47

全面戦争

続きです。


 「あぁ、そうなんだ。だから今人手を集めているんだ。リリアーナも協力してくれないだろうか。」

 アキラにそう言われたリリアーナは迷っているようにみえた。

 「アキラ。本当に私は力になれるのだろうか。確かにここまで強くはなったが魔族とはまだ一度も戦ったことがないのだぞ。」

 いくら強くなったとはいえ尻込みしているようだ。やはり以前魔族と対峙したときの恐怖が残っているのだろうか。あまり意欲的ではない。それでも今は1人でも多くの戦力が必要だ。

 「リリアーナ。大丈夫だよ。今の君の力だったら十分に魔族にも戦えるはずだ。だから俺に力を貸してくれ。頼む。」

 アキラは頭を下げてまでリリアーナに頼んだ。そんなアキラを見て言った。

 「やめてくれ、顔を上げてくれアキラ。アンドグラムを救ってくれた恩人にそんなことをされたら断るわけにはいかないだろう。」

 「じゃあ一緒に戦ってくれるのか?」

 再度アキラがそう言うとリリアーナは諦めた顔をして

 「分かった。力を貸すよ。」

 と言ってくれた。ありがたい。

 「じゃあ今からグラスターに行こう。」

 「少し待ってくれないか。」

 リリアーナは今更ながら疑問に思っていたことを聞いてみた。

 「その、一体アキラはどうやってここまで来たんだ。ていうかまだアキラがアンドグラムを出発してから2日ぐらいしか経ってないと思うのだが。」

 当然の疑問だろう。リリアーナもアンドグラムからグラスターに行くまで何週間か掛かることは知っているはずだ。

 「まぁ、あれだ。本気で走ったら早く着いたんだよ。」

 それを聞いて最初は驚いたような顔を見せたが

 「アキラだったらこの距離ぐらいわけもないか。」

 と言ってすぐに納得した顔を見せた。

 「で、突然現れたのはどうやってしたんだ。」

 「それは転移スキルを使ったんだ。リリアーナの魔力反応は覚えていたから転移することができた。」

 これには流石に驚いていた。

 「転移スキルなんて伝説級のスキルじゃないか!やっぱりアキラは規格外だな。」

 転移を使いグラスターに飛んでリリアーナを運び今度は携帯電話を渡したリンシア女王、王都のギルド長、ヒカルを呼びに行った。王都の騎士団や冒険者たちかなりの数が揃った。そんなこんなで気づいたら翌日になっていて魔族が襲撃してくる頃合いになった。抑えていた転移門から魔力反応がどんどん大きくなっている。これでは閉じていた転移門が開かれてしまう。

 「アキラ。そろそろみたいだな。」

 隣にいたヒカルがアキラに聞く。

 「あぁ。もう持ち堪えれそうにない。」

 それを聞いたヒカルは集まった皆んなに言う。

 「そろそろ魔族がくるぞ!準備しろ!」

 言うと同時に転移門から魔族たちが続々と出てきた。下位魔族から上位魔族までいた。

 「下位魔族は頼んだぞ!リリアーナ!」

 「私に任せてくれ!」

 事前に魔族とどう戦うかは相談していた。下位魔族はリリアーナをリーダーにして冒険者たちを中心に戦ってもらうことにした。

 「ホレス!中位魔族は任せた!」

 「おう!やってやるよ!」

 ホレスには騎士団を中心に中位魔族を相手にしてもらう。そして上位魔族には

 「ヒカル。準備はいいか。」

 「当たり前だ。アキラ。」

 アキラとヒカルの2人だけで戦う。他のメンバーでは勝ち目がないからだ。

 「スキル振り分け!」

 このスキルを使い各場所に魔族を振り分けた。これで戦いやすくなった。

 「行くぞ!」

 アンベッカム王国で魔族との全面戦争だ。

 



 

 

読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ