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何かがある

続きです。


 スキル鷹の目とステータス表示を使って何か分かればいいのだが。すると何ヶ所か気になる場所を複数見つけた。空からでは分かりにくいので今から直接見にいくことにする。場所は覚えていたのですんなりその場所に行くことが出来た。それは次元の歪みみたいな感じだった。ステータス表示で見てみるとそれは転移門らしかった。アキラが来ることがバレていたのだろうか。アンドグラムであれだけ暴れれば仲間の魔族がやられていたことは分かっていただろう。そしてアキラがアンドグラムから一番近くの街グラスターに来ることは予想できるはずだ。だが魔族がそう簡単にに逃げるだろうか。それは分からないが取り敢えずその転移門を魔力探知で調べてみる。するとその転移門の先に数十体の魔族がいた。その場所にも転移門があってアンベッカム王国に潜んでいる魔族がいる各場所に繋がっていた。

 「やばいな。これは。」

 その数は数百体を優に超えるだろう。やはりアキラの対策として転移門を設置して数で戦いを挑んでくるようだ。もしこの数が一斉にこの街に来ればグラスターは終わるだろう。幸い魔族たちはまだ準備に時間が掛かるようなので今のうちに転移門をグラスターから遠くへ移動させることにする。ここまで離れればもし戦っても被害は及ばないだろう。魔族の準備を待ってやる義理もないのでこちらから先制攻撃を仕掛けることにする。5つあるうちの4つを強制的に閉じる。魔族がこちら側に来れないようにする為である。転移門に入ると10体ほどの魔族を確認できた。一応他に仲間がいないかを確認する目的で魔力探知を使う。少なくてもすぐ近くにはいないことを確認できた。

 「スキル煙幕」

 煙幕を使って魔族の視界を塞ぐ。魔族は前が急に見えなくなったからなのか

 「なんだ⁉︎何が起きた!」

 「前が見えない⁉︎」

 と少しパニックになっていた。この隙に次々と魔族を倒していく。

 「ぐわっ!」

 「何だ⁉︎誰かい、ぐわっ!」

 魔族がやられる声を聞いてようやく事態が把握できたのかリーダー的な存在の魔族が

 「敵襲だ!慌てるな、陣形を整えろ!」

 と言うと魔族たちは一瞬で落ち着きを取り戻していた。

 「スキル突風!」

 リーダーの魔族が煙幕すらも消し飛ばした。

 「厄介だな。」

 アキラが言った。そう厄介だ。これで全滅させるつもりだったのだが2体しか倒せなかった。面倒なので早めに終わらせる。アキラは剣で魔族に斬りつける。だが魔族たちは1対1だと勝てないということは分かっているようで複数でこれを受け止める。

 「いいぞ。この人間にはその様に対処しろ。」

 リーダーが言う。どうやらこれもリーダーの指示のようだ。本当に厄介だ。まずはリーダーを何とかすることにする。もう一回攻撃を仕掛ける。魔族たちはさっきと同じように受け止める。アキラが魔族たちと戦っているときリーダーに隙が見えた。

 「今だ!スキル捕縛!」 

 アズキエルを捕まえたスキルである。

 「何⁉︎いつの間に!」

 まさか自分にくるとは思わなかったのだろう。リーダーの魔族は驚いていた。そのまま魔族専用収納ボックスに入れた。リーダーを失った魔族たちは統率が取れなくなっている。どうしたらいいのか分からず別々でアキラに攻撃を仕掛けてくる。今更この程度の魔族が協力もせずにアキラに挑んで叶うはずもない。次々に倒していき全滅させた。各潜入先には魔族のまとめ役をしているリーダーの魔族がいるようだ。その魔族を先にやれば戦いがかなり楽になる。アキラはこの調子で転移門で移動していき待機している魔族たちを倒していくことにする。

 





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